今回の作業
どんな作業? : ウッドデッキ拡張作業の続き
使うもの : 卓上丸ノコ、電動ドライバー、電動ドリル、ジグソー、コーススレッド、キシラデコール
必要な費用 : 4,000円程度(ウリンを2本ほど追加購入。あとは端材利用)
肉体行使度 : ★★★☆☆(3)狭い場所での作業はなにかと大変
言いたいこと : やっぱり四角形状じゃないウッドデッキは手間が掛かります
前回までのおさらい
ブログを振り返ってみると、前回の製作記事はなんと今年の2月。”プチ”って自分で言ってるくらいの小規模な製作だというのに、なんやかんやありまして8か月以上も放置してしまいました。しかも玄関横という、お客様が来たらむっちゃ目に入る場所だというのに。あぁ、恥ずかしい…。
さて、こちらがその恥ずかしい状態のウッドデッキ。既存のウッドデッキと玄関ポーチとの間の隙間空間に新しくウッドデッキを製作してすっきりさせようという試みです。全然進んでないけど。
ウッドデッキ下って雑草が生えるとその除去が難しいから、コンクリートレンガでお庭の芝生ゾーンとの境界線を作って、さらに中には防草シートと砕石を敷き詰めています。これだけしても雑草が生えるのを完全に防ぐことは出来ませんが、するとしないとでは雲泥の差。絶対に雑草対策はしましょう。それにしても、コンクリートで完全に地表を覆わない限りどこからともなく雑草は必ず生えてくるのって、本当に謎ですよね。
基礎はいつもの羽子板付き束石ではなく、ただ単に四角い束石を置いただけの超お手軽仕様。束もお手軽な鋼製束です。鋼製束って本当に便利で簡単ですよね。見た目がちょっとアレですが。
鋼製束の上に根太と大引を組んで、その上にこれまでのウッドデッキ製作で発生した端材なんかを使用して床板張りを始めたところで作業は中断しておりました。今回はこの続きをパパっと進めていきましょう。
エアコンの室外機カバーと連結
このウッドデッキ製作がストップしていた理由の一つが、こちらのエアコンの室外機カバー。
今回ウッドデッキを製作する場所にはこの全くお洒落じゃないエアコンの室外機が置かれておりまして、当たり前なんですがこいつはもう今更動かすことが出来ません。だからといってせっかくウッドデッキを作ってお洒落にしようと考えているのに、この室外機をこのまま放っておくというのも勿体ない話。雰囲気、絶対合わないですもんね。
ならばエアコンの室外機もウッドデッキと同じ木材でドレスアップしてやればいんじゃね?って思い立ったのがきっかけです。思い立って、しまったのです。
思い立ったのはいいんだけど、室外機カバーの基礎を作るスペースがあまりに狭すぎたり、既に一部作ってしまったウッドデッキが作業の邪魔になってしまったり、ウッドデッキとの連結部分の調整が面倒臭かったり、とどのつまり超絶面倒臭くって作業が全然進まなかったのです。やる気が、モチベーションが、全然上がりません…。
それでもなんとか作業を進め、現状は先程の画像まで進みました。エアコンの室外機カバーの側面パネル部はまだ完成していないから、それもそのうち仕上げないと…。
室外機カバーの材料はやはりこれまでのウッドデッキ製作やパーゴラ製作で発生した端材を利用。天板はウェスタンレッドシダー、フレーム部分はサイプレスです。
構造自体はシンプルなもんで、それらをこんな感じで組み立て。
雨水が染み込まないよう、コーススレッドは極力裏側から打ち込みます。屋外で使うものはどうしても腐敗のリスクがありますから、本当に気を遣いますね。
基礎の上に室外機カバーを乗っけたら、そのフレームとウッドデッキの構造材(根太・大引)とを接合。
こうやってサラッと書いてますが、室外機カバーをピシッと垂直に設置する為の調整がすごく面倒臭いし、その上で根太や大引との位置合わせもしなきゃしけないし、そもそも作業する場所は狭いしで、まぁ面倒臭かったです。
室外機を設置する前からきっちり計画を立てていればなんてことはない作業なんでしょうが、後から思い付きでなにかをしようとすると一気に手間と難易度が跳ね上がるといういい例ですね。DIYは出来るだけ計画的に!
ウリンの床板張り
室外機カバーのフレームとウッドデッキの構造材との接合が終わったところで、ようやくウッドデッキ製作作業の続きに取り掛かりましょう。
まずは中途半端になっていた根太の組付けから。
今回のウッドデッキの束は100%鋼製束を使用しています。
鋼製束を使う上での一番のデメリットは、根太と大引の接合にちょっと工夫が必要になるってこと。木材束だと束となる角材に根太と大引をそれぞれ打ち付けるだけで済むんだけど、鋼製束だと当然そのようなことは出来ません。その為、わたしは鋼製束を使う時には、サイプレスの端材を細長く加工し、接合用のパーツを作って根太と大引を接合して対処しています。
根太を組むことが出来たら続いて床板を張っていきましょう。床板張りは一枚張る毎にみるみるウッドデッキが完成に近付いていくから、大好きな作業なんです。
床板にはウリンを使用。事前にキシラデコールで塗装しています。不要だとは思うけど、一応ね。
節のあるサイプレスの雰囲気も好きなんだけど、ササクレや割れのことを考えると床板にはやっぱりウリンの方が向いていると思います。サイプレスって本当に割れやすいんですよね。
なお、床板の一部にもやはりこれまでのウッドデッキ製作で発生した端材を積極的に利用。今回の製作のテーマの一つは、端材の積極的な資材消化なのです。
面倒臭いのは知っているけど、見た目を重視するならやらざるを得ない時もある斜め形状のウッドデッキ。今回も設置スペースの都合上、仕方が無く斜め形状での施工です。
斜め形状に床板を張る場合は、斜めに切断した床板を張るのではなく、床板を張った後に丸鋸でバシッと一気に切り揃えた方が絶対に綺麗に仕上がります。一発勝負だから失敗したら最悪だけどね。
幕板は絶対張るべき
床板を丸鋸でバシッと切断するのには成功したんだけど、切断面は綺麗なものの見た目はなんだかイマイチな感じ。斜めにカットすると断面積が大きくなるから、どうしても切断面の主張が強くなっちゃうんですよね。
また、見た目だけじゃなく、斜めにカットするとそれぞれの床板の先端はかなり鋭利になるので、このままじゃちょっと危ない感じ。まるで竹槍が並んでいるようだ!
そういう時に是非おススメしたいのが、幕板の取り付け。幕板っていうのはこのような側面に取り付ける装飾目的の板のこと。
床板の切断面が露出することによる薄っぺらい感じを無くし、代わりにどっしりとした重厚感を演出してくれます。さらに床板の先端部分をきっちり固定する構造にすることで、板の暴れを抑えるという実用的な効果も。
ちなみに、幕板の断面構造はこんな感じ。
幕板の裏にサイプレスの端材で作った40mm×45mm程度の角材を固定しており、この角材部分で床板に取り付けるようにしています。
幕板を取り付けると完成度はグッとアップするから、絶対おススメですよ。
なんだか見た目が立派になったと思いませんか?
斜め形状はやっぱり大変
今回製作しているウッドデッキは既存のウッドデッキの拡張であることと、設置場所の都合上斜め形状になっている点が少々面倒臭いポイント。
既存のウッドデッキとの取り合い部についてはジグソーで床板に切り欠きを行うことですっきりするようにします。
今回製作しているウッドデッキは既存のウッドデッキよりも一段低くなっていますが、今回製作している低い方のウッドデッキの床板を既存の高い方のウッドデッキの下に少し込ませるようにした方が、隙間のスカスカ感が低減されて見た目が良い感じになります。
こういう切り欠き加工の時にジグソーってすっごい便利なんだけど、わたしはジグソーがどうも苦手。刃がしなったりするので、どうしてもピシッと真っ直ぐカットすることが出来ないんですよね。なにかいい方法はないものか…。
斜め形状のウッドデッキにした場合、とにかく手間が掛かるのが床板以外の部材の加工。
床板なら丸鋸で一気に加工するだけっていうのは先程もご紹介した通りなんですが、幕板やフェンスといったそれ以外の部位に関してはそうはいきません。現物合わせのチマチマとした加工が必要になるのです。
どういうことかというと、例えば、幕板のこういうカット。
こいうのは丸鋸の刃を寝かしてカットするんだけど、現物合わせだから少しづつ刃の角度を調整してカットを繰り返します。分度器で角度を測ってカットしたら一発じゃないの?って思うかもしれませんが、なかなかそう簡単にはいかないのです。角度だけならその通りなんだけど、カットした面同士を突き合せたら長さが全然合わないとか、他の調整も必要になるからです。わたしの経験上、現物合わせが一番確実。
我ながら結構うまく出来たと思うのですがどうでしょう?少し隙間を空けているのは雨が降った後に乾燥しやすいようにする為。本当はぴっちりとさせたいんですけどね。それよりも端材を活用する都合上、余分なところに繋目が出来てしまうのがちょっと気になりますね。エコの為だから我慢、我慢。
なお、一般的な丸鋸の刃の角度は大抵45度までしか寝かせることが出来ないから、角度によっては斜め形状に加工できない場合もあるんですよね。
今回の幕板は切断面の長さが105mm程度のカットだからまだ良いのですが、フェンスの支柱なんかだと1,000mm以上の長さを角度を付けてカットしなきゃいけなくなるパターンもあります。そうなると加工方法も少しばかり工夫が必要になりますので、やっぱり斜め形状のウッドデッキはとても面倒臭いのです…。