レンガ・モルタルのDIY

超簡単!初心者がDIYでレンガを綺麗に積む方法


レンガを積むのって、むっちゃ難しいですよね。

わたしのような素人でも水平器で水平の確認さえ時間を掛けてしっかりすればそうそう派手に歪んだりすることはないのですが、厄介なのがレンガを積む時に接着剤の役割を果たすモルタル。

レンガとレンガの隙間にモルタルをくっつけるのですが(これを目地と言います)、まぁこのモルタルがはみ出たり、流れたり、足りなかったり…まぁとにかく難しいんです。一度でもやってみたことのある人なら、その難しさはお分かりになるでしょう。

特にレンガの目地からモルタルが垂れた場合はとても不細工。古い建物なんかではそういう目地の不均一さもいい味となる場合もありますが、まぁ普通の住宅ではやっぱり嫌ですよね、そんなの。

プロの職人さんは本当に惚れ惚れとするテクニックで美しくレンガを積まれますが、わたしのような素人にはそんな技術がすぐに身につくはずもなく、とてもじゃないけど真似をするのは無理!

じゃあ不細工なままで我慢する?

いやいや、素人でもやり方によっては綺麗にレンガを積むことができるのです。

今回はそんなお手軽なのにレンガを簡単に、綺麗に積む方法をご紹介します。

 

モルタルを木枠で成形しよう!

用意するのはこのような道具。

これは庭に転がっていた合板と2×4のSPF材を釘で固定しただけの簡単なもの。見たまんま木枠です。

これを、

このようにレンガを積む場所にセット。セットと言っても本当に置いてあるだけです。

 

お次にレンガを接着する為のモルタルを練ります。

モルタルは製品のパッケージに記載されている水の割合で練ればまず間違いないのですが、今回の方法では少しだけ水を少なめにした方がより成功しやすいと思います。

セメントやモルタルを使う時はやっぱりコテがあるととっても便利。コテは写真のようなオーソドックスな形状のものと、目地に使うことができる細ーい棒状の形状のもの(目地コテと言います)があるとより便利です。

 

練りあがったモルタルを先程セットした木枠に入れます。

この時のモルタルの硬さ(練り具合)が重要で、”流し込む”という表現が当てはまるようなモルタルだと失敗します。”コテで詰める”ような感じだといい感じ!

 

木枠をサッと取り外すと、まぁなんて綺麗なモルタル!!!

木枠を取り外してもモルタルの形状が崩れないような硬さにモルタルを練るのが成功の秘訣。

 

これを繰り返すと、このように超綺麗にモルタルを盛ることができます。

こんな美しさ、素人の手作業じゃ絶対無理!!

 

美しく盛れたモルタルの上にレンガをそっと乗せていきます。

縦目地(隣り合うレンガの間)のモルタルも当然同時に施工しなきゃいけないんですが、そちらの方法はまた後程ご紹介します。

 

こんな感じで素人のわたしでも綺麗にレンガを積むことができました。

ところどころモルタルが飛び出している部分は目地コテで軽く押さえてやれば簡単に修正することができます。

目地コテとはこういう物です。この方法、簡単なのでとってもお勧め!!

 

縦目地も同様に施工可能

先程の例では横目地(水平方向)ばかりのご紹介でしたが、縦方向も同様に施工可能です。

こちらは細長い形状のアンティークレンガ。

これを垂直に立てて並べる場合の縦目地の作り方を例にご紹介します。

アンティークレンガって表面がより凸凹しているので、モルタルがはみ出すとなかなか綺麗に拭き取れずそのまま残ってしまう難しさがあります。この方法ならモルタルのはみだしを抑えられるのでアンティークレンガでも安心。

 

このレンガは先程のレンガよりも細長い形状なので、木枠もそれに合わせて細長く製作。

 

実際にレンガに当ててみると、ほらぴったり。

 

先程同様、やや硬めに練り上げたモルタルを木枠に充填。

 

木枠を外すと気持ちいいくらい綺麗にモルタルを盛れます。

 

あとはこのモルタルが崩れないよう、レンガを並べるだけ。

モルタルを隣り合うレンガに押し付けるように、素早くレンガを動かすのが成功の秘訣でしょうか。

モルタルが硬めならもし失敗しても何度でもやり直しが利きますので、うまくいくまで頑張りましょう。言葉にすると難しそうですが、実際やってみると結構簡単ですぐコツを掴めると思います。

 

まとめ

と言う訳で、わたしのような素人の手作業ではとても難しい作業であるレンガ積みも、木枠を作るだけで簡単に綺麗にできるのです。

作成する木枠の厚みで目地の厚みを、木枠の寸法で目地をレンガ表面からどの程度凹ませるのか調整することができますので、工夫次第で自分好みの積み方ができます。

この方法はお手軽なのにかなり効果が高いのですが、デメリットも2つあります。

1つ目は直線形状しかできない点。

これは木枠が直線形状だからです。もちろん、曲線形状の木枠を作れば曲線形状でも綺麗に仕上げることはできるのですが、それはなかなか難しいし技術も必要ですよね。

2つ目はモルタルの練りの調整が重要である点。

施工例を見て頂いたら分かると思いますが、モルタルの練りの状態はとても重要です。水が多くてドロドロだと木枠を外した瞬間流れてしまいますし、そこまでじゃなくても柔らかすぎるとレンガを積んだ時点で形状が保てなくなってしまいます。かといって水が少なすぎるとパサパサすぎてレンガがくっつかないんですよね。難しい!!

こればかりは経験を積むしかないのですが、そこまでシビアなものでもないので数回モルタルを練れば簡単に分かると思います。ポイントはモルタルのパッケージに記載されている水の分量を基準にすること。パッケージ通りにすればまず失敗しませんので、その量を基準にして水の量を微調整すると良いと思います。

手作業でレンガを積むよりも木枠を作成するという一手間が増えますが、その手間以上の効果は間違いなくあるので、是非挑戦してみて下さい。

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