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どうもこんにちは、きんちゃんです。
わたしは今ではすっかりDIY大好き人間になっちゃったんですが、自分のお庭を持つまではDIYとは一切無縁な人生を歩んできました。
最初はただ費用を節約する為に仕方が無くDIYを始めた程度だったんですが、実際やってみるととても楽しくてどんどんのめり込んでいったんですね。
そんなまだまだ短いわたしのDIY人生ですが、技術的に大きな転換期と言えるものの1つがモルタルを使った作業をするようになったこと。
モルタルやセメントってどうしても工事業者さん、つまりその道のプロが扱っているイメージが強く、難しそうで無茶苦茶敷居が高いものだと考えてました。だからあまり興味も無かったし、素人がDIYで行う作業という認識すらなかったんです。最初は。
しかしながら、必要に迫られていざ思い切って挑戦してみたら、お庭程度の小規模な作業なら私のような素人でも簡単に出来ることがわかったし、それにより施工出来る作業の幅が無茶苦茶広がることも分かったんです。
モルタルって便利!こんなことなら、もっと早くに挑戦するんだった!と強く感じたのを覚えています。
さて前置きがとても長くなってしまいましたが、本日はわたしの経験を基に、”これからセメント・モルタルを使ったDIYに挑戦しようと思っている人が、まずどのような道具を揃えたら良いのか”についてご紹介したいと思います。
セメント・モルタルで何が出来るの?
道具のご紹介の前に、まずは我々素人がDIYでセメント・モルタルを使う目的・用途について考えてみましょう。
セメント・モルタル・コンクリート…これらはなんだか同じもののように思えますが、実は違うものを示す言葉です。それらは全てセメントもしくはその混合品なんですが、混ざっているものが違うんです。
何がどう違うのか、詳しくはこちらの記事をご覧頂ければと思います。
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セメントとモルタルの違いって何?初心者にオススメなドライモルタルとは?
Contents1 ノロ・モルタル・コンクリートの違い2 市販品のパッケージ表記に注意!!3 様々なモルタルの使用方法3.1 水練りモルタル3.2 バサモルタル3.3 ドライモルタル4 まとめ レンガ ...
混合されているものが違うとはいえ、いずれもセメントを含んでおり、その為水を加えたら固まるという性質は共通しています。
その固まる性質を利用して行うDIYの代表的な作業と言えば、レンガの固定。
レンガとレンガの間(目地って言います)にある、グレーのものが硬化したモルタル。
モルタルのようなセメント配合品はレンガ同士をくっつける接着剤の役割を果たします。なので、レンガを敷いたり積んだりするには必要不可欠な存在。わたしがモルタルを使い始めたきっかけも、まさにお庭でのレンガの固定の為でした。
もちろん、慣れればウッドデッキの基礎を作ったり、カーポートを作ったり、建物の漆喰の下地に使ったり、その用途は多種多様。モルタルの使い方を覚えれば、お庭のDIYで出来ることがググっと増えますよ。
モルタル作業で必要な資材・道具
本題に戻りまして、初めてセメント・モルタル作業に挑戦しようと決意した時に、まず何を用意するべきなのかご紹介。
大掛かりな作業をしたり、より完成度を高めようとすると様々な道具が必要になるのでしょうが、素人が小規模な作業をするだけならとりあえず次の6点の道具があれば大丈夫。
インスタントセメント
必要となる唯一の資材にして、必要不可欠な資材。これが無きゃ始まりません!
水を加えると硬化する性質のあるセメントと、強度を出すための砂を予め配合した資材です。これに規定量の水を加えることで誰でも簡単にモルタルが作れるってわけ。
セメントと砂を別々に買ってきて自分で配合するようなハイレベルな人もおられるでしょうが、最初はこういう便利な資材を使って作業に慣れた方が良いかと思います。ホームセンターであればまず売っていると思いますので、非常に入手し易い資材と言えるでしょう。
プラ船
何やら聞きなれない言葉ですが、樹脂製のでっかい入れ物。
トロ船・プラ箱・プラ船・タフブネ・トロ箱など、いろんな呼び方があるようです。最も一般的な呼び方は恐らくプラ船でしょうか?
これは、インスタントセメントと水を混ぜ合わせる為の入れ物です。本当、それだけ。
それだけの用途なら別のものでも代用できるんじゃね?
って気がしますが、インスタントセメントを使用する時って思ってる以上に一度に大量のモルタルを練ることになります。砂や水の混合品だから、練りあがったモルタルの重さもそこそこあります。混ぜ合わせる道具も金属製なので、入れ物に結構傷が付きます。
そんな過酷な使用環境を考えると、案外代用できるものってないんですよね。価格も高い物じゃないので、結局専用品のコレが最もコスパが高いんです。
ちなみに、こいつは安価な割に高い耐久性を誇っているので、モルタル作業以外でもちょくちょく利用されているのを見かけます。例えば…縁日の金魚すくいとかスーパーボールすくいの水が入っている入れものとか。見たことありませんか?
左官ごて
モルタルを練ったり、盛ったりする為の道具。
まさに職人さんが持っている道具というイメージそのまんまの道具。
こんなの必要なのかなぁ?とわたしも最初は考えていたんですが、実際使ってみるとよく分かります。モルタル作業をするならこの道具しかない。超~便利。
ところで、左官ごてと一言で言っても様々な形状のタイプがあります。慣れてくれば目的に応じて異なる形状のものを使い分けた方が作業効率も完成度も良いのですが、最初は基本の形のもの1個で十分でしょう。
基本の形のものはモルタルを混ぜる作業、盛る作業、そして整形する作業のいずれもそれなりにバランスよくこなすことが出来きるからです。2本目以降は自分のよく行う作業で不便さを感じるようになってから、その不便さを解決出来るものを選びましょう。
ちなみに、わたしの場合はレンガの目地の成形に不便さを感じたので、目地用のコテ(目地ごて)を追加。目地用のコテにも様々な太さのものがあるので、自分がよく施工する目地の幅が分からなければ、コテを選ぶことが出来ません。
左官スポンジ
スポンジ?レンガを積むのにスポンジ?
そんな風に、以前のわたしも驚いたものです。しかしながら、モルタル作業ではこのスポンジは必要不可欠。むっちゃ便利なやつなんです。
最初は、いやわたしの場合は今でも、レンガを積む時にどうしてもセメントやモルタルがはみ出してしまうことがあります。
そんなはみ出したモルタルを放っておくと見た目が非常に残念になるんですが、このスポンジはそんなはみ出したモルタルを綺麗に拭き取る為に使用します。モルタルは水で固まりますが、固まる前なら水で綺麗に拭き取ることが出来るんですね。
はみ出したモルタルの拭き取りには出来るだけ水を含んだものが好ましいんですが、水をたっぷり含ませることが出来るスポンジはまさにうってつけ。
ホームセンターに行けば専用のもの(左官スポンジとか目地ふきと呼ぶみたい)が売ってますが、とりあえずは台所用スポンジで代用は可能。台所用スポンジは小さいから作業しにくいけどね。
ゴム手袋
セメントやモルタルはアルカリが強いので、肌に触れるとめっちゃ荒れます。後々、むっちゃ悲惨なことになります。わたしは、なりました。辛かった…。
なので、皆様はそうならないようにゴム手袋でしっかり手を保護しましょう。
本格的な専用品もありますが、安価な炊事用で十分。食器と違って砂利やレンガといった鋭利なものに触れるので、破れないように出来るだけ厚手のものを選びましょう。
はかり
インスタントセメントと水を混ぜ合わせてモルタルを作るんですが、その配合割合はある程度決まっています。
慣れてきたら目分量でも出来るんでしょうが、初めてやる場合はそんなの分かる訳が無いので、きっちりパッケージに記載されている通りの割合でインスタントセメントと水を混ぜ合わせましょう。
その際、インスタントセメントと水の重量を測定するのに必要となるのがはかり。スケールとか計量器などとも呼ばれますよね。
わざわざこの為に量りを購入するのは腰が引けるかもしれませんが、初心者がモルタルの作製において失敗しない為には絶対必要です。もちろん、インスタントセメントの軽量以外にも、家庭菜園での土や肥料の軽量にも活用できるので、決して無駄になるようなものではないと思いますよ。
なお、インスタントセメントは1袋20kgのタイプが多いので、はかりの測定範囲は20kg以下、また、それほど精度の高い軽量は必要ないので安価なアナログ式のタイプで十分でしょう。
まとめ
というわけで、今回は初めてセメント・モルタル作業に挑戦しようと考えている人が用意すべき資材・道具についてご紹介しました。
モルタル作業で必要な道具
- インスタントセメント
- プラ船
- 左官ごて
- 左官スポンジ
- ゴム手袋
- はかり
の6点。
これらは全てホームセンターで揃えることが出来ますし、必要な費用も7,000円以下で済むでしょう。
セメントの作業っていうとプロの職人さんがやっているイメージが強く、非常に敷居が高いように感じがち。確かにモルタルを綺麗に整形するような作業には技術が求められますが、作業に挑戦すること自体は全く敷居が高くないことがお分かり頂けたでしょうか?
技術は実際に手を動かしてみないことには取得できるわけもないので、興味のある方や、レンガのDIYに挑戦してみたい方は是非道具を揃えて挑戦してみることをお勧めします。
とりあえずやってみると、意外とそれっぽく仕上がって楽しいですよ!
おまけ。ドライモルタルはもっと簡単!
これまで説明したのはインスタントセメントと水を混ぜ合わせてモルタルを作製する水練りモルタルに関してのお話。
一方で、インスタントセメントにはまた別の使い方もあります。それが、水と混ぜわせないドライモルタル。空練りモルタルとも呼ばれますね。
この使い方は敷きレンガなど用途は限定されるものの、経験も技術も道具のほとんど必要としない、非常に簡単な方法なんです。
トロ船、量り、左官ごては必要ありません。必要なのはインスタントセメントとゴム手袋のみ!挑戦する敷居がもっと下がりますね。
詳しくは下記記事にもまとめていますので、興味のある方はご覧ください。施工方法がドンピシャな方には絶対おススメ!
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セメントとモルタルの違いって何?初心者にオススメなドライモルタルとは?
Contents1 ノロ・モルタル・コンクリートの違い2 市販品のパッケージ表記に注意!!3 様々なモルタルの使用方法3.1 水練りモルタル3.2 バサモルタル3.3 ドライモルタル4 まとめ レンガ ...