お庭のDIYやガーデニングをしようとする際、必ず必要になる作業が穴掘り。
レンガを敷く、木を植える、芝を張る、ウッドデッキを作る、フェンスを作る…これらのDIYで最初に行う作業は全て穴掘りなんです。お庭作業をする以上、地面を掘り起こす作業は避けて通れない作業です。
今回はそんなお庭の穴掘り作業についてご紹介します。
お庭の穴掘りはとても大変
穴掘りは無茶苦茶大変。間違いなく重労働です。
穴掘りなんてスコップでサックサック掘れるんじゃないの?
うん、普通はそう思いますよね。DIYを始めたばかりの頃のわたしもそう考えておりました。これ、もうとんだ勘違い。
実はそんな感じでサクサク掘れるのは学校の砂場や海水浴場の砂浜くらい。
お庭、つまり家を建てるような土地の地面は砂場とは比較にならないくらい掘るのが大変なんです。
その理由は、これ。
石。
家を建てる時、大抵山土と呼ばれる土を入れます。お庭の見た目を良くするために表面は真砂土とか化粧石で仕上げることもありますが、その下はやっぱり山土。
この山土なんですが、普通の人が土と聞いて連想する土とはだいぶ違い、とにかく大量の石が含まれています。先程の写真の石は、お庭を深さ0.1m、長さ5m、幅0.5m程掘った時の土から出てきた石の数々。
土というより、ほとんど石じゃねーか!!
これらの石にスコップが当たりまくるので、スコップを全然地面に差し込むことが出来ません。そう、スコップでは穴を掘ることが出来ないのです。
それでも素人が効率的に穴を掘る為の方法
山土の地面を掘るのはとても大変なのですが、いろいろ試行錯誤した結果、鍬(くわ)を使った方法が一番効率良く掘り進められるんじゃないかと思っています。鍬って、あの畑を耕す鍬のことですよ。
使用する道具
スコップと鍬(くわ)。それだけ。
穴掘りと言えばスコップのイメージですが、先ほども説明しましたようにスコップはしょっちゅう石にぶつかって役に立ちません。スコップは掘り起こした土を運ぶ運搬道具として使用します。わたしはスコップは両手で使う長いタイプと、片手で使う短いタイプの2種類を使い分けています。
重要な道具が鍬(くわ)。スコップは無くてもなんとかなるけど、鍬が無ければどうにもならない!ってくらい重要。
鍬と言ってもいろんな形状のものがありますが、片手で使うタイプで、先端形状はなるべく幅が狭いタイプが使いやすいと思います。ピッケルのような尖ったタイプも良いですね。
効率良く地面を掘る方法
では実際に地面を掘り起こす作業のご紹介に入りましょう。
我が家の土地は家を建てる為の山土(石がごろごろ入っている土)の上に、見栄えを良くする為の真砂土(まさつち)が乗せられている構造になっています。多分、住宅の庭としてはよくあるタイプの地面じゃないかな。
真砂土は学校の運動場等に使用される土で、雨に濡れてもぬかるみにくい性質の土です。また、固く締まる性質なので、比較的雑草が生えにくいともされています。
かつてのわたしは学校の運動場のように雑草が全然生えないことをイメージしていたのですが、あれは毎日ちびっ子が踏み固めていることによる効果で、我が家の庭は同じ真砂土でも雑草ボーボー状態。こんなハズじゃなかったのに…
さて、まずは地面を掘り易くする為にたっぷりと散水。こうするだけで明らかに地面が緩くなって、格段に掘り易くなります。
上層の真砂土部分はそれこそ砂場のようなイメージでサクサク掘ることが出来ます。両手持ちスコップでどんどん掘りましょう。
そんな真砂土を掘り返していくと、すぐさまカツンとスコップが何かに当たって掘り進めることが出来なくなります。
出てきました!山土に含まれる石です。こいつが、穴を掘る時の最大の敵。
地面の中には思っている以上に大量の石がゴロゴロ含まれているのです。こんな感じで石がでてくると、これから先はもうスコップで掘り進めるのは難しくなります。短かったですが、両手持ちスコップの出番はここまで。
ここから先は 鍬(くわ)の出番。
地面に埋まっている石はスコップでは簡単に掘り起こすことができません。ましてや手では絶対に無理。ところが、写真のような感じで鍬の刃の角っこを石に引っ掛けてエイヤっと力を掛けると、いとも簡単に石を掘り起こすことができます。イメージとしては石を下側から回転させるような感じかな?
地面には本当にたくさんの石が含まれています。写真の通りゴロゴロでてきます。もう、石が主役でその隙間に土がある感じ。
鍬の刃を使って地面をガリガリ削り、石が出てきたら刃の角っこで取り除く。削り取った細かい石・土はスコップですくうようにして取り除きます。利き手に鍬、反対側の手に片手持ちスコップを持って作業すると効率的。むっちゃしんどいけど。
鍬もスコップもそれぞれ片手で持てる短さのものだと、いちいち持ち替える手間が発生しなくて良いです。
わたしはこういうプラスチック製の片手スコップを使ってます。
軽くて、片手で持てて、しかもなかなかの容量がある!何よりも嬉しいのはお安い価格。お洒落さと耐久性にやや難がありますが、とても便利なので愛用しています。ほとんどのホームセンターで見かけるので、かなりメジャーなものなのでしょう。
掘り返した山土。
石がごろごろ入っているのが分かるかと思います。
これまでいくつかのお庭を掘ってきましたが、これよりももっともっと石が多い地面もありました。
固くて非常に掘り返しにくい地面ですが、よくよく考えれば家を建てる為の土なわけですから、すぐに掘り返すことができなくて当たり前ですね。
そんなこんなで、ウッドフェンスの基礎を設置する為に深さ0.1m、長さ5m、幅0.5m程を掘り起こしました。
これだけ掘るのに半日程度かかっております。比較的効率の良い方法とはいえ、素人が穴を掘るのは思っている以上に大変な作業なのです。
広範囲に及ぶ場合や深く掘る必要がある場合は、諦めて造園業者に依頼してショベルカーで掘ってもらうのも賢い選択かもしれません。
まとめ
ポイント
- お庭に穴を掘るのはとても大変な作業
- 鍬(くわ)を使うことで穴掘りは多少楽になる
地面を掘るのは多くのお庭DIY作業の最初のステップですが、多くの人にとって思っているよりもはるかに大変な作業です。
是非皆様もスコップだけではなく、片手で持てる鍬を準備してごりごり掘り進めて下さいね。