まだウッドデッキの拡張作業も完全に終わっていないというのに、またまた新しい作業に手を出してしまいました。
見た目的にも気分的にも、一箇所づつ確実に作業を終わらした方が良いのは重々分かってるんです。しかしながら、場合によっては別の作業を行うことにもいろいろメリットがあるんですよ。気分転換になったり、気候的に作業効率が良かったり。
今回はどちらかというと後者の理由。鬱陶しい梅雨の雨の時にこそ行いたい、モルタルを使った基礎製作作業のご紹介です。
ウッドデッキを少しだけ拡張したい
具体的な作業手順の話に入る前に、まずは今回行うとしている一連の作業についてご紹介。
今回行うのは見た目を良くするためのウッドデッキ拡張作業です。
それだけではどういうことかなかなかお伝え出来ないと思いますので、現場のお写真を見ながらご説明しますね。
こちらが今回施工を行いたい場所。
この場所は玄関ポーチと既設のウッドデッキの間にあるスペースなんですが、ご覧の通り見てくれがイマイチ。ポーチ横というお客様からよく見える場所なのに、なんだかとっても汚い感じ。
原因はいろいろあるんですが、エアコンの室外機がここにしか置くことが出来なかったり、いつかやろうと思って既設のウッドデッキの基礎の処理が適当なままだったり、地面が真砂土のまんまなので芝生が好き勝手ランナー(地下茎)を伸ばしてきたり、でも日照条件が悪くてそれほど成長はしてくれないし…と、本当にいろいろ。適当に置いただけのレンガタイルもダメダメ。芝生の密度が低いと雑草が生えまくりで草むしりも大変です。
これまでの経験上、お庭の表面を中途半端に土のままにしておくと管理が非常に大変です。
芝生にするならしっかり管理して密度を高める、芝生にしないならレンガをちゃんとドライモルタルで敷き詰めるか、いっそコンクリートにしてしまった方が良いでしょう。ちなみに、レンガを敷く時はしっかりと目地をモルタルで埋めとかないと、やはり逞しい雑草が目地からモリモリ生えてきてしまいます。
今の時期は雨が多く、芝生の隙間にイシクラゲが増殖することもあり、見た目は一層残念な感じ。
そこで、この部分にもウッドデッキを作り、この残念な見た目のスペースを綺麗さっぱり覆ってしまおう!というのが今回の趣旨ってわけ。
新たに製作するウッドデッキはせいぜい800mm×1,500mm程度のスペースなので、人が乗って何かすることはあまり考えていません。プランターなんかをお洒落に飾るスペースにでもしようかなぁ…と今のところは考えています。
基礎の縁取り部分の製作作業
ウッドデッキの製作の流れは以前ご紹介した通りですが、今回はあまりも限定されたスペースでの施工なので設計もへったくれもありません。なので、早速基礎作りから行いましょう。
わたしは基礎を作る時はまずは束石(束を乗せる基礎)の設置から開始するのがいつもの流れなんですが、今回は束石をどうするのかまだ決めることが出来ていません。そこで、まずはお庭スペースとウッドデッキスペースを区切る基礎の縁取りから製作していきましょう。
エッジカッターで芝生を除去
まず最初に行うのは好き勝手伸びている芝生の除去。
生育が悪い、密度もイマイチと言いましたが、それでもそれなりに元気な芝生達。頑張ってランナー(地下茎)を伸ばしてくれているのに悪いですが、このままでは基礎を作るのに邪魔なので除去してやりましょう。
とはいうものの、芝生の根っこはランナーを通じて横方向に複雑に絡まりあっている為、単純に引っこ抜いただけではそうそう綺麗に除去することが出来ません。
そこで活躍するのが写真に写っておりますエッジカッター。まずはこれで除去する範囲の根っこをばっさりと切り分けてしまいましょう。
写真では分かりにくいですが、製作しようとしている基礎形状に合わせて芝生をカットしました。エッジカッターの跡が直線状になっているのが分かりますか?
エッジカッターは足で踏んづけるだけで簡単に根っこを切ることが出来るのでとても楽チン。同じ作業をハサミでしようと思うと、それはそれは多大な労力が必要となります。エッジカッターは高価なものじゃないので、芝生を育てているなら是非一回に一本いかがでしょう?
あとはガリガリと芝生の根っこを絡みとるように地面を引っ掻けば簡単に芝生を除去することが出来ます。
ほら!エッジカッターで切れ目を入れていたお陰でそれはそれは綺麗に芝生を除去することが出来ました。
基礎の縁取りはコンクリートレンガで
基礎の縁取りにはこれまで同様、コンクリートレンガを使います。
見た目を優先するならアンティークレンガとかの方が断然いいんでしょうが、このコンクリートレンガはとにかく安いので、比較的目立たない場所なら積極的に使っています。予算にも限りがありますしね。また、大抵のホームセンターで売ってますので、もし足りなくなってもすぐに調達できるのも地味に助かってます。
コンクリートレンガの接着に使用するのはもちろん水練りモルタル。こういう作業の時は少し硬めにするとレンガの水平調整がしやすくて良いです。逆に柔らかいと、レンガの自重で勝手に水平が狂っていくんですよね。
日頃ドライモルタルでばかり施工しているので、水を加えて練るという当たり前の作業が堪らなく面倒臭くなってきます。
サクサクっとレンガを並べていきましょう。サクサクっと言いましたが、ウソです。結構時間掛かってます。
水平はちゃんと水平器で、横の並びはしっかりと水糸で確認するのが綺麗に仕上げるポイント。わたしのような素人でも基本を守って時間を掛ければそれなりに綺麗に仕上げることが出来るんですよ。
規格サイズのレンガを使っていると、どうしてもこんな感じで隙間が出来てしまいますよね。
通常のレンガであればレンガをカットしてこういった隙間を埋めるのが鉄板な方法なんですが、コンクリートレンガの場合はもっと簡単に対処できます。レンガの切断って出来るだけやりたくないんですよね…
方法はとっても簡単。型となる適当な板を設置して、モルタルを流し込むだけ。
ある程度固まってから板を外したら、こんな感じで隙間が埋まりました。
水練りモルタルとコンクリートという違いはありますが、結局は同じセメントの混合品。しっかり乾燥すれば同じ色調になります(もちろん、着色しているタイプだと同じ色調にはなりません)。
なお、板を外したまんまだとエッジ部分が尖ったような形になります。
モルタルが固まってなければどうということはないんですが、このまま固まると鋭利な突起となって危ないので注意。触り方が悪いと普通に怪我しちゃいます。
なので、モルタルが柔らかい内にエッジ部分を軽くつぶしておきましょう。これで安心。
雨の日はモルタル作業をしよう
というわけで、本日のところは基礎の縁取り部分がだいたい完成しました。
雨の日ってDIYが作業が出来ないと思われがちですが、地面は水を含んで掘りやすくなるし、水で固まる性質であるモルタルを使う作業に関しては意外と適しているんです。いや、もちろん作業する人間のモチベーションはダダ下がりですが…。
家庭を持っているといつでも好きな時にDIYするわけにもいかないので、例え雨が降っていても出来る作業はしないとなかなか作業が進みません。雨の日でもモルタル作業や土木作業は出来るのであれば、モチベーションを上げて作業するしかないのです。不快だけど作業効率自体は良いですし…。
さて、今後ですが写真左側、つまりウッドデッキの床下になる部分には防草シートを厳重に敷き詰める予定です。でもその前に束石も設置しないと。
今回製作した基礎の縁取りや防草シートは、わたしのように芝生を育てているお庭ではとても重要な存在です。
芝生は放っておくとどんどんランナーを横方向に伸ばしていくのですが、その勢いはすさまじいものがあります。なんなら防草シートすら覆ってしまうほど。しかしながら、こういった仕切りとなる構造物を設けることで芝生の侵略を大幅に抑えることが出来ます。
ウッドデッキ下が雑草やら芝生やらでメチャメチャな状態になっても、なかなかそう簡単には草むしりは出来ませんよね。なので、前もってそうならないように対策を行いたいところです。