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お庭で植物を育てているとそのうち直面するのが、置く場所がなくなってくる問題。
最初はたかだか数個だったプランターや鉢植えが、あれも育てたい!これも育てたい!とやっているうちに、いつの間にかお庭やベランダがプランターまみれに…皆さまもそんな経験ありませんか?
我が家でそれほどプランターや鉢植えは多くないんですが、芝生の面積をできる限り増やしたせいでもうプランターを置く場所がありません。なので最近少しづつですが置き場所を確保するための作業を行っています。
本日はそんな作業のひとつとなる、プランターを置くためのミニウッドデッキの製作作業のご紹介です。
今回の作業
どんな作業? : プランターを置くためのミニウッドデッキ製作
使うもの : 各種端材、卓上丸ノコ、電動ドリル、電動ドライバー、コーススレッド
必要な費用 : 0円!! (全て古材・端材で製作)
肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)規模が小さいので体力的にはまったく楽ちん
言いたいこと : 鉢植えやプランターは地面との間にある程度の空間を設けましょう。害虫の隠れ家になるのを防ぐことができます。
プランターは地面に置きたくない
プランター置き場と一言でいっても様々な方法があると思いますが、わたしのこだわりはできるだけ地面から浮かしたものにしたいってこと。
プランターを置いているとどうしても底穴から水とともに土なども漏れてきますし、その土とともに徐々に根っこも地面に向かって伸びてきます。それらがプランターの裏側と地面の間に溜まるとやがてプランターと地面が同化しちゃいますし、ナメクジやゴキブリの隠れ場所にもなります。それは最悪でしょ?だからプランターの下側の空間はなるべく確保したいのです。
花台を置くことである程度の空間は確保できますが、地面が土だと地面から伸びてくる雑草などの影響でプランター下の空間はそのうち侵食されてしまいます。そのなれの果てがこんな感じ。やるならもっと広い空間が必要ってことですね。
ミニウッドデッキの製作作業
というわけで、今回はウッドデッキ横に地面から多少距離を離す形でのプランター置き場を作っていきましょう。プランター専用のミニウッドデッキです。
材料は端材がメインのごちゃ混ぜ仕様
材料はこれまでのウッドデッキ製作で発生した端材がメイン。プランター置き場に高価な木材を購入するのはやや勿体ない気がしますが、端材ならそんなこと気にすることなくふんだんに使うことができます。
ただ、ウッドデッキの上にプランターを置くとなるとやっぱり気になるのが木材の腐食。毎日水気にさらされるのは当然木材には過酷な環境のはず。サイプレスで作ったレイズドベッドの経験から、ハードウッドならばそんな過酷な環境でも耐えられるというのは分かっていますが、一応今回のミニウッドデッキの床板はわざとウリンとサイプレスのごちゃ混ぜ仕様にして、経年劣化の具合を調べようと考えています。
反りとねじれを修正しつつの組み立て
作り方自体は普通のウッドデッキとなんら変わりはないので、基礎を作って、寸法出して、材料を切り出して、塗装して、組み立てという流れ。ただ今回はサイズも小さいし、ウッドデッキとしては相当高さが低いものになるので、根太と大引が兼用になっている点なんかは普通のウッドデッキとは異なります。
基礎は余っていたコンクリート製束石を流用。束(支柱)を固定する為の金具のついていないタイプなので、束石というよりかはただのコンクリートブロックに近いものですね。1つ100~200円程度だったと思います。束はサイプレスの90mm×90mm。もちろんこれも端材。
こんな感じの構造で製作します。基礎ができたら束などの木材を仮置きしてみて、寸法を拾うのが一番確実なんじゃないですかね。
寸法確認や組み立ての際は、既存のデッキに対して各木材がきっちりと平行・垂直になるよう、特に対角線の寸法については慎重に確認しておきます。対角線の距離の確認を疎かにすると、後々確認すると平行四辺形になっていた…っていう失敗が起こりやすいんですよね。
今回は端材や余っていた木材を使っているわけですが、これまで意図的に使ってこなかった反りや捻れのひどい木材も混ざっているため、クランプなどを駆使してそれらを出来る限り修正しながら組み立てます。
根太などは最終的には見えなくなるので、それほど神経質にならなくてもおっけーとしますが、逆に床板は歪みがあるとむっちゃ気になるようになるので、できるだけきっちりと組み立てます。
床板を固定する際のビス打ち作業でも床板はズレるので、わたしは1本づつ締め付けるのではなく、対角線上の2本を数回に分けて締め付けるようにしています。
床板に使う端材が足りなくて半分くらいしかできませんでした。残りはまた端材ができ次第やろうと思います。種類の違う木材や、経年により退色が発生した木材などをごちゃ混ぜで使っているので、なんだかカラフルな感じになりました。わたしはこの感じは悪くないと思うんですが、残念ながら数か月後には色は落ち着いて差はほぼなくなるでしょう。
プランターの転倒防止対策は必須
このミニウッドデッキの上にこのようにプランターを置くわけです。ミニウッドデッキとプランターの間にはダイソーで売ってる花台を挟み、少しでもプランター下の通気性を上げるようにしています。
しかしながら、これではどう見ても危なっかしいですよね。
実際プランターはそこそこ重たいのでそう簡単には倒れませんが、台風などで風が強い日なら倒れる可能性は大いにありますし、こんな場所でプランターが倒れてしまえばプランターも植えられている植物もただでは済まないでしょう。
なので台風がきてもプランターが倒れないようにするための対策もちゃんとやっておきましょう。使うのはこちらのアイストラップ。屋外ですから、取り付けビスも含めて材質はもちろんステンレス製を選びます。
このアイストラップを使ってプランターと花台をまとめて固定してみました。以前製作した開閉式シェードもそうなんですが、わたしはロープが好きなのでわざと無駄に太いロープを選びました。ロープの主張強すぎでしょ?もちろん、強度的にはもっと細いロープで十分でしょうね。
完成
という感じで、プランターを置く為のミニウッドデッキの製作作業でした。プランターを置く為だけの場所にしてはかなり豪華な造りですが、端材や余っていた材料を駆使しているのでほぼ費用は掛かっていません。その代わり床板はまだ半分程度しか張れていませんが…。残りは今後予定している物置小屋製作やフェンス製作で端材が発生したら仕上げましょう。
プランターは植物を育てるのにとても便利ですが、地面に置くのはなにかとデメリットも多いものです。ここまでがっしりとしたものじゃなくてもいいので、何かしらの方法で地面との間にある程度の空間を設けた方が良いかと思います。