ブドウ栽培

ブドウは樹液が多いから枝が折れて流れ出したら止まらないってほんとのマジだった件


今回は本当にタイトル通りなんですが、ブドウの樹の樹液が止まらなくてかなり焦っちゃったよって内容です。

ブドウは樹液が多い樹木です

…っていうことはブドウの園芸書にはよく書かれていますよね。

寒くて休眠している時期は樹液の動きも少ないようですが、それ以外の時期であれば樹の中を樹液がジャンジャン流れており、枝が折れようものならそこから流れ出てしまいなかなか止まらないこともあるようです。

樹液は人間でいうところの血液のようなものですから、それが流れ出して止まらないというのは困ったことですよね。

なので、ブドウの樹の剪定は樹液の動きが少ない冬の間に済ませてしまおうっていうのがお約束。時期としては3月上旬までとされています。わたしもちゃんと、剪定は冬の間に済ませておきましたよ。

 

不注意で枝を折ってしまった!!

ところが!

先日ブドウの樹の植え替え作業を行ったときに、わたしの不注意でブドウの樹の枝を折ってしまったんです。ブドウの樹が休眠から覚める時期である4月だというのに、折ってしまったのです。

そうすると、当然樹液が溢れ出てくるわけです。本当に樹液が出てくるんだ~、なんて呑気に構えている場合ではなく、早急に切断面の処置をしてやらなければなりません。とりあえず、剪定時に使用するトップジンMペーストをぬりぬり。

 

ところが!

溢れ出てくる樹液の量が多くてせっかく塗ったトップジンMペーストも翌朝には硬化することなくほとんど流れ落ちてしまっているじゃないですか!

 

何回かすれば徐々に塞がるんじゃないか?と思い一週間作業を続けてみましたが、全く良くなる気配がありません。一見すると徐々に固まっているようにも見えますが、樹液が流れている中央部分は全然ダメダメ。

”ブドウの樹は樹液の量が多い”っていうのを痛いくらい実感させられます。これじゃあ、とてもじゃないけど樹液が止まらない!!

 

木工ボンドで積極的な処置を

もしかしたらこのままでもいつかは良くなるかもしれないけど、それまでに樹がダメージを受けてしまっては大問題。

なので早急に樹液が止まるよう、積極的な処置を行いましょう。

そこで持ち出してきたのは木工用ボンド。木工のDIYをやっていればまず間違いなく持っている超メジャーなボンドですね。

人間が怪我をしたときに応急処置で瞬間接着剤を使うこともあるけど、今回は樹木ですからね。いろいろ調べてみると、これは結構メジャーな方法のようです。

 

木工用ボンドは瞬間接着剤とは違って硬化するのに少々時間が掛かります。トップジンMペーストのように流れてしまっては困るので、養生テープで簡単な覆いを作ってみました。

 

こちらが木工用ボンドを塗布して1日経過した状態。

木工用ボンドは粘度がある為か、一回の塗布でも樹液に流されることなく結構な範囲がしっかり硬化してくれました。しかしながら肝心の中央部はまだ若干樹液が滲んでいますので、この部分にはもう一回木工用ボンドを塗るとしましょう。

 

こちらは更にもう1日経過した状態。

2回の塗布では中央部までしっかりとカチカチに硬化してくれました。木工用ボンドを最初に塗布してから僅か3日間。傷口を塞ぐ効果はとてつもなく高いことが分かりました。これで一安心?

 

ブドウの樹液は放っておいてもなかなか止まらない

というわけで今回のことをまとめますと、トップジンMペーストを1週間塗り続けても全く止まる気配の無かったブドウの樹の樹液の流出が、木工用ボンドを使用することで僅か3日間で完全に止まりました

トップジンMペーストにも傷口を塞ぐ効果があるので、何もせず自然治癒に任せていたら樹液が止まるまでにとんでもないほどの時間を要していたでしょう。

”ブドウの樹は樹液の量が多い”っていうのは本当だし、"休眠期以外で枝を切ると樹液の流出が止まらない"っていうのも本当っていうことがよくよく分かりました。

樹木が休眠している時期以外に剪定をするのは以ての外ですが、わたしのように意図せず枝を折ってしまった時は木工用ボンドで早急に傷口を塞いでやりましょう!なお、病気を防ぐ為にも、木工用ボンドの前にトップジンMペーストは塗った方が良いそうですよ。

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