2年半ほど前から挑戦しております、家庭菜園でのブドウ栽培。
緑のカーテンをゴーヤなどの一年草で作ると毎年育て直すのが嫌で、ならば蔓性の樹木で…とブドウを選定したのがブドウ栽培の発端。ブドウが家で収穫出来たらじゃん!?って、勢いだけで選んだ感が否めない…。
でも、やるならちゃんとやろう!ということで昨年にはブドウ棚を作る為のパーゴラまでDIYで作ってしまいました。まだまだブドウの木は小さいけれどね。
本日はそんなブドウの木の剪定作業を行います。剪定って、どうも素人が行う作業のイメージがないのでドキドキします。
今回の作業
どんな作業? : 3年目となるブドウの間引き剪定
使うもの : 剪定はさみ(普通のはさみでもOK)
必要な費用 : 0円 (癒合剤がない人は購入が必要)
肉体行使度 : ★☆☆☆☆(1)軽作業なので楽チン
言いたいこと : どの枝を切ったらよいのか、すごく悩む…
剪定しよう
予定では昨年の内にブドウ棚(パーゴラ)まで成長してくれる見込みだったのに、恐らくコガネムシの食害と思われるトラブルのせいでブドウの成長スピードは猛烈にダウン。
今年ちゃんと新芽が出てくれるのかすら、少し不安すら感じています。あぁ、コガネムシが憎い…。
そんな決して順調ではないブドウ栽培ですが、栽培して3年目ともなるとブドウの木には見るからに余分な枝が多数ついています。素人目に見ても綺麗なブドウ棚を作るには効率が悪そうな樹形になりつつなりますので、不要な枝を取り除いてやる必要がありそう。
しかしながら、ブドウという植物は樹液の量が多く、葉っぱが付いている時期に剪定を行うと切り口からの樹液の流出が止まらなくて大ダメージになっちゃうんだとか!?
だから樹液の勢いが弱まる冬の時期が剪定に適しているようです。ただより具体的な時期については書籍や人によってその見解が異なるようで、一年で最も寒い今の時期が最も剪定に適しているとする意見もあれば、1月からは樹液が回るようになるので12月中が良いという意見もあるようです。
剪定にもいろいろあります
剪定って不要な枝や伸び過ぎた枝をちょん切る作業ですが、その言葉の単純さとは裏腹に非常に奥の深い世界。古くから専門の職人さんがおられますし、何の知識もない素人が適当にやって上手く仕上がるわけがありません。
なので少しでも成功率を上げる為に、まずはお勉強。
都会の大きな本屋に行っていろいろなブドウ栽培の教科書を見てみたけど、このHNK出版の本が最もシンプルで分かりやすくまとめられており、The・教科書って感じで好印象でした。
ブドウ (NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ) [ 望岡亮介 ]
剪定には枝の途中で切る切り戻し剪定と、枝の根元から切る間引き剪定の2種類があります。切り戻し剪定にもいろいろあるんだけど、とりあえず今回わたしが行いたいのは後者の方。切り戻し剪定はもう少し大きくなってからかな。
将来的には一文字仕立てやH型平行仕立ての樹形に仕上げてブドウ棚にしたいんだけど、まずはパーゴラの上までしっかりと幹を伸ばさないことにはどうにもなりません。しかしながら、現在の樹形はどれが主幹かはっきりしない感じ。
なのでまずは間引き剪定で不要な横枝を整理してやり、パーゴラまで真っ直ぐに伸びる元気で太い主幹を作ってやりましょう。
作業自体はちょん切るだけ
我が家のブドウはまだまだ小さく枝も細いので、剪定作業自体はとても簡単。専用の剪定ばさみじゃなくても、収穫ばさみやなんなら文具はさみでも枝をちょん切ることが出来ます。
難しいのはどの枝を切るのか?ということ。
正直言ってその判断に全く自信はないけど、なんとなく不要っぽい枝を切るしかありません。切断位置は枝の生え際なので、そこに関しては悩むことはないでしょう。とにかく、今回はどの枝を根元から落とすか?ということのみに集中します。
ちょきん。あー、やっちゃったー。
切断面にはお薬を塗るのをお忘れなく。
これは切断箇所をガードする為で、『癒合剤』と呼ばれるものです。以前ハナミズキの剪定時に使用した『トップジンMペースト』が残っていたので、そのまま使用。近所のホームセンターで売っていたものだけど、癒合剤としてはとてもメジャーな製品のようですね。
殺菌剤 病気 保護 トップジンMペースト 100g 住友化学園芸
たくさん切っちゃった?
というわけで、人生初めてのブドウの剪定作業でした。作業自体はとても簡単なので、僅か10分程度。あっという間。
しかしながら、どの枝を切ったらよいか?というのは非常に難しく、切った後の今でも答えは分かりません。その答えは最短でもすくすく成長してくれる7月頃にならないと分からないでしょうね。
なんだか現在の樹木の大きさからするとたくさん切りすぎてしまったようにも感じちゃいますが、切っちゃったものは当然元には戻りません。今更心配しても仕方が無いので、あとは暖かくなって新芽が出るのを待つとしましょう。