ブドウ棚のあるお庭を目指してせっせと育てておりますブドウの樹。
剪定時期をすっかり過ぎちゃっている時期にうっかり枝を折ってしまうという、初っ端からやらかしてしまった今シーズン。
昨年の記録を確認すると、昨年は4/20頃に新しい葉っぱが出てきたようなんですが、今年はその時期を過ぎてもさっぱり新しい葉っぱは出てきません。これってもしかして枝を折っちゃったから!?ってすんごく不安になったけど、つい先日ようやく今年の葉っぱ1号が出てきてくれました。良かった、良かった。
…と一安心していたら、またまたトラブル発生!
あれ?もしかして、ブドウの樹って、ものすごく手間がかかるやつなのでは……?
また枝を折っちゃった!
それは昨日のこと。お庭でせっせとDIY作業を行っていると、子供が「ブドウの樹が折れた~」と言いに来たではないですか。
なんでも、カエルを見つけてそれを追っかけるのに夢中になってしまい、ブドウの樹に体当たりしちゃったんだとか。
あれ?今年のブドウ栽培、早くも終了ですか…?
恐る恐るブドウの樹を確認すると、なるほど、確かにしっかりと折れていますね。
しかしながら、折れたのは幹ではなく枝だったのが不幸中の幸い。これなら前回みたいに折れた場所にトップジンMペーストを塗りたくった後に、木工用ボンドで樹液を止めれば問題ないはず。今年のブドウ栽培を終了せずに済みます。
そう、思っていたんです。
枝の中はアリまみれ!!
ところが折れた枝をまじまじと観察していると、どうも様子がおかしいんです。
まず、樹液が全く流れてきません。これは前回と明らかに違います。
そして、折れた枝の内部でワラワラと蠢く怪しい影。いや、影じゃなくてこいつらが黒いんだ!!
その正体はアリ。
樹の中が空洞になっていて、その中に大量のアリが潜んでいるじゃないですか!!潜んでいるっていうか、どう見てもこれはアリの巣です。大切なわたしのブドウの樹を、勝手に住まいにしちゃっている様子。
しばらくするとアリたちはびっくりして樹の内部に逃げて行ってすっかり居なくなってしまいました。いや、樹の中には相変わらず大量にいるんだろうけど。
折れた枝を剪定ばさみで綺麗に取り除くと、枝の断面がどうなっているかよく分かります。折れちゃった枝の断面からは樹液は全く染み出してこず、どうやら枯れている枝だったようです。その内部は完全に空洞になっており、元々の断面の半分以上が無くなっています。
この空洞はアリがしたのか、それとも枯れて出来た空洞にアリが住み着いたのか…。どっちかは分かりませんが、まだ生きている幹や枝に悪影響が出なければ良いのですが…。
調べてみると、サクラやサルスベリなど、皮がむけやすい樹木にはアリが住み着きやすいそうです。樹に住み着いたアリは樹を食べているわけではなく、むしろ害虫を駆除してくれる益虫であるという情報もあれば、どんどん樹をダメにしてしまうという情報もあり、なかなか判断に迷うところ。どちらかというとわたしは前者の理屈で益虫だと思っているんですが、どうなんでしょうね?
いずれにせよ、穴の開いた枝をそのまま放置するわけにもいかないので、前回同様木工用ボンドで蓋をしておきます。
前回は標準タイプの木工用ボンドを使用していましたが、乾燥するまでに時間が掛かったので今回は速乾タイプを使ってみました。様子を見ているとわずか2~3時間くらいでそこそこ硬化していたので、どうやら速乾と言う名は伊達じゃなさそうです。最近暖かいことも要因の一つだとは思いますけどね。
即日 AX 木工用ボンド速乾500g 500g/AZ040007
価格は標準タイプよりも少し高いけど、価格差だけの価値はあると思いますよ。
この…丸い穴は?
ところで、少し前からとても気になっていたのがこの丸い穴。
電動工具も使用せず、こんなに綺麗に丸い穴を開けれるなんてすごい!!自然の神秘!!
……って感動している場合じゃなく、これは間違いなく害虫系の嫌なヤツが空けた穴に違いありません。カミキリムシの幼虫とか、スカシバ類の幼虫とか、樹の内部を食い荒らす嫌なヤツがブドウの樹にはつきやすいそうです。この穴の先にはそういった嫌なヤツらがいる可能性が高いので、見つけ次第針金を差し込んでヤっちゃおうっていうのが基本的な対処法なのだそう。なんだかすげぇ…
しかしながら、何度針金でグリグリしても全く手ごたえが無く、むしろ穴は全く深くない感じなので少し拍子抜け。いや、嫌なヤツが居ないに越したことはないだけどね、もちろん。
この穴は誰が空けて、そしてその空けた犯人がどこにいってしまったのかはもう分かりませんが、この穴を通じてアリたちはブドウの内部に侵入した……のかな?とりあえずこの穴も木工用ボンドで塞いでおきました。
新しい葉っぱも出てきて今シーズンのブドウ栽培もスタートしたばかりですが、このようにどうもトラブル続き。もし嫌な害虫を見逃してしまっていてまだブドウの樹の内部にいるとしたら、今後ますます厄介な事態になるかもしれません。なんだか不安な展開ですが、これから先元気に成長してくれることを祈るばかりです。