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わたくしは本日より連休に入りました。やった!
でも驚くべきことに4/29の朝のニュースでは「今日からGWの連休が・・・」とか「今年のGWは12連休!」とか言っておりましたね。そんな人、いったい全体のどれくらいなんだろうか…。
そんなGWの連休ですが、以前ご紹介した通り子供用の学習机を作ろうと計画しておりました。しかしながら足りないことに気が付いて追加手配した一部の材料(ガチャ柱)がまだ手元に届いておりません。流通に大幅な遅延が生じていると聞いてはいましたが、もう1週間くらい待っています。これは完全に誤算。明日明後日くらいに届いてくれれば良いのですが……。
さて、そんなわけでGW初日となる本日は予定を変更しまして、お庭関係のDIYを行いました。作ったのはアリ対策の為のイチゴ用レイズドベッドです。
今回の作業
どんな作業? : お野菜プランターが使えるレイズドベッドの製作
使うもの : 卓上丸ノコ、電動ドライバー、コーススレッド
必要な費用 : 0円!! (全て古材・端材で製作)
肉体行使度 : ★★★☆☆(3)半日ほどだけど、結構疲れました
言いたいこと : 野菜プランターを使うから、植物の入れ替えが簡単ですよ
イチゴの天敵、それはアリとナメクジ
我が家では家庭菜園でたくさんのイチゴを育てています。最近ではこのように実が出来つつあり、収穫もあともう少し。とっても楽しみですね。
ところが、昨年はこのイチゴの実を狙って集まってくるアリとナメクジに大変悩まされました。特に地面に置いたプランターで育てているイチゴにはこれらの生き物がいとも簡単にやってきますので、ほぼ全滅状態。それはそれは悲しい思いをしたものです……。
しかしながらそれらの経験から分かったこともあって、それは、ウッドフェンスに引っ掛けているハンギングバスケットで育てているイチゴにはこれらの生き物が全くやってこなかった、ということ。
つまり、高い場所で育てたイチゴは食害にあいにくいのです。
高い場所でも物理的にはアリでもナメクジでもやってくることは出来るはずだけど、あまり距離があると億劫なのか、それともイチゴの存在を感知出来ないのか、理由は分からないけどとにかくやってきません。
ならばイチゴを全てハンギングバスケットで育てればいんじゃない?って思ったりもしたのですが、ハンギングバスケットには大量の土を入れることが出来ないという結構大きなデメリットもあります。土の量が少ないと水の管理が大変だし、株も大きくなりません。
どうにかして、そこそこの土の量を維持しつつ、アリやナメクジが来ないような高い場所で育てることが出来ないのか?
そんな悩みの解決方法として思いついたのが、今回製作するレイズドベッドなのです。
レイズドベッドってなに?
レイズドベッドとは植物を植える場所を高くした菜園スペースや花壇のこと。水はけの向上、風通しの向上、作業性の向上なんかがメリットとされていますが、その効果はレイズドベッドの高さや構造次第といったところでしょうか。
わたしも以前DIYで製作しておりまして、製作してから早くも3年ほど経過しようとしております。
レイズドベッドとしてはそれほど高さがあるタイプじゃないけど、それでもトマトの収穫なんかはとてもしやすくて重宝しています。
しかしながら、昨年このレイズドベッドで育てていたイチゴにもしっかりとアリとナメクジがやってきていました。当たり前っちゃ当たり前なんですが、アリからしたらこの程度の高さは問題ないってことですね。
その経験を活かし、今回製作するレイズドベッドはとにかく高さ重視で製作することにしましょう!
DIYでのレイズドベッドの製作
野菜プランターを有効活用しよう
最初はただ菜園スペースの高さを高くしただけのレイズドベッドを作ろうと考えていたんです。
そう、イメージとしてはまさにこういう感じ。
だけども、こういう構造ってどう考えても土と水気で木材が腐りそうだし、土の量も多くなるからかなり頑丈に作らないといけません。アリとナメクジ対策の為だけにそれはちょっと大げさ過ぎるよなぁ。
どうしようかな~と悩んでいるわたしの目に入ってきたのが、こちらのお野菜プランター。
お洒落さは全くないけど、しっかりと土の量を確保しつつも無駄のない形状で省スペース。更に内部にはネットが入っていたり、水抜き穴が開いていたりで水捌けも抜群。しかも、樹脂製だから絶対腐らない!
野菜プランターや菜園プランターという商品名が示す通り、野菜栽培ではまさに最強のプランターと言えるのではないでしょうか!?
せっかくこんな素敵なプランターで既にイチゴがすくすく育っているのだから、この野菜プランターをそのまま使用できるような構造にしてやりましょう!繰り返しますが、お洒落さは全くないけどね……。
材料は古材・端材
今回製作を行いますレイズドベッドですが、冒頭で紹介しました通り前もって計画していた製作ではありません。なので、この製作用に準備した材料なんて、あるわけがない!!
というわけで、捨てる為にお庭に放置していた古材を流用することにしました。
塗装をしてあるけど、確かこれは杉材のはず。元々は園芸ネットを張る為の支柱として使ってて、その後はガレージ内の棚の材料に流用して、その後はモルタル作業の型枠として流用されていた苦労人(苦労材?)。なんとびっくり、今回で4回目の使用となる訳です。
他にもウッドデッキやウッドフェンス製作で発生したサイプレスやウェスタンレッドシダーの端材も出てきたので、それらを混ぜたらなんとかなりそうな感じ。
腐り難さと耐久性を考慮すると全てハードウッドで製作した方が良いに決まっているんだけど、今回は贅沢は言いません。
材料が決まれば、早速適当に寸法を決めて、毎度お馴染みの卓上丸ノコでバンバンカットしていきます。こういう単純なカットの場合、卓上丸ノコは本当に便利です。卓上丸ノコ、最高!!
わたしは卓上丸ノコが本当に大好きで愛用しているのですが、最近卓上丸ノコの調子がどうも良くないんです。
カット自体はちゃんと出来るんですが、刃を下ろしきったところらへんで妙な抵抗感と軽いキックバックのような現象(跳ね返されるような挙動)が起こるのです。しかも、ほぼ確実に起こるのです。安全である点が卓上丸ノコの最大のメリットなのに、これでは危なっかしくてよろしくありません。
そこで先日から導入したのが、こちらのHiKOKIのスライド丸ノコ。卓上丸ノコじゃないですよ、スライド丸ノコですよ。高価だけど、ずっと欲しかった一品。卓上丸ノコの調子が良くないから仕方がなく新調しちゃいました。そう、仕方が無かったのです。
もちろん値段相応に良いところがたくさんあるんですが、意外なことに予想と違って気になる部分もあったりします。そこらへんの紹介は、また後日。
スライド丸ノコなら、これまでの卓上丸ノコでは一発で切れなかった斜めカットも余裕で一発カット出来ちゃいます。
この斜めカットした木材は筋交い(斜め方向の補強材)に使用しますが、古材・端材を流用しているせいでその長さはバラバラ。普段ならものすごく気になるんだけど、今回はありあわせの材料でパパっと作っているし、なによりも機能上は全く問題ありませんから気にしないようにしましょう。
組み立てと笠木の追加
木材から部品を切り出したら、お次はそれらの組み立て作業。
ステンレス製のコーススレッドでサクサク組み立てていきます。屋外で使用するものの組み立てには、必ず錆びにくいステンレス製のコーススレッドを使用しましょう。
ウッドデッキで使用するハードウッドと違い、今回使用する杉やウェスタンレッドシダーといったソフトウッドは下穴が不要なので組み立てが本当に楽チンです。しかしながらソフトウッドでも節の部分はしっかりと硬いので、そういう場所では面倒臭がらずに下穴を開けましょう。硬いのに無理やりコーススレッドを締め付けると、案外簡単にねじ切れてしまいますよ。
下穴の開け方についてはこちらの投稿をどうぞ!
そこそこの量の土の重量に耐えられるよう、支柱部分には筋交いを取り付けてしっかりと補強。
こんな感じで組み立てます。
周りの四角い部分がフレーム部分となり、その内部にある木材が野菜プランターを受け止める構造です。内部の木材の取り付けピッチ(間隔)は使用する野菜プランターのサイズに応じて決めてやりましょう。側面からコーススレッドで固定しているだけなので、後々変更することも容易です。
もちろん、この内部の木材の本数が多い方が強度的には優れます。また、今回は余り物の2×4材を使っているけど、1×4材を使って枚数を増やした方が強度的にも使い勝手的にも絶対いいはず。
早速野菜プランターを乗っけて完成!
…といいたいところだけど、なんだかどう見ても貧相。全くお洒落じゃない…。
いや、今回は完全に実用性重視でお洒落さにはこだわっていなかったけど、それにしても酷い有様ですよ、これは。
どうしてだ!?と思って既存のレイズドベッドと見比べると、両者の違いは一目瞭然。そう、笠木です。
笠木というのはフェンスなどの一番上に水平方向に取り付ける木材のこと。鳥居の一番上についている横向きの木材も笠木ですよ。
その役割は取り付ける場所によって異なりますが、今回の場合は装飾がメインですね。
試しにウッドデッキ製作の端材であるサイプレスの平板を乗っけてみると、ほら、とってもいい感じじゃないか!
ウッドデッキ製作における幕板もそうなんですが、こういう装飾目的の部品の効果は結構高いんです。でなければ費用も掛かるのに、皆さんわざわざ取り付けないでしょ?
そうと分かれば、すぐに笠木を取り付け。
笠木は見た目の重厚感が出るだけじゃなく、レイズドベッドにおいては収穫作業時などで道具類を置くのにもとても重宝します。レイズドベッドを作るのであれば、必ず取り付けましょう!きっと満足できるはずですよ。
仕上げはキシラデコールで塗装
仕上げはいつもお馴染みのキシラデコールで塗装。
古材なので既にがっつりと色が塗られているやつもあるけど、今回新たに切断した部分には当然塗装はありません。菜園スペースは水気が多くて木材にとっては過酷な環境のはずですから、少しでも耐久性を向上させる為に必ず塗装は行いましょう。
キシラデコールのような浸透性塗料は木材本来の質感を損なわないのが大きなメリット。このように木目が透けつつも、自分好みの色に出来るのがいいですよね。
しかしながら今回のようにソフトウッドで使用する場合は塗料の吸い込みが激しいので、費用がかさむというデメリットもあるんですよね。
完成
というわけで、こんな感じのレイズドベッドが出来上がりました。
最大のポイントは市販されている野菜プランターがそのまま使える点。
これならそこそこの土の量を確保できるし、水捌けもばっちし。何よりも、プランターごと植物や土を入れ替えることが出来ますので、いちいち大量の土を入れ替える手間がなくなります。
このレイズドベッドで完全にアリやナメクジの襲来を防ぐことが出来るかどうかはまだ分からないけど、それは今後のしっかり確認できるはず。もしやってくるようでも侵入経路は4本の支柱しかありえないので、対策は容易でしょう。覚悟しやがれ!
今回は余っている材料でパパっと製作したので質感的にも強度的にも妥協した点が多々あるけど、実際に使ってみて使い勝手が良かったら、より綺麗に、よりしっかりと、よりお洒落に作り直しても良いかもしれませんね。