我が家ではレイズドベッドを中心にちょこっとだけ家庭菜園をしているんですが、毎年冬の時期は特に作物を育てていませんでした。せいぜいプランターでイチゴを越冬させる程度?
冬の時期収穫できる野菜でメジャーなものといえばハクサイとかニンジン、ブロッコリーといったところでしょうか。これらの野菜はめっちゃ料理で使うんだけど、この時期スーパーでめちゃくちゃ安く売ってるし、イチゴのように家庭菜園で育てたものの方が劇的に美味しいってことがないからどうもやる気が起きないんですよね。家庭菜園の労力に見合う作物じゃない。
そんなんだからせっかくのレイズベッドの家庭菜園スペースはガラ空き状態。冬になるといっつもこんな感じ。
これでは流石にスペースが勿体ないので、何かないかな?とホームセンターで苗を選んだ結果、今年はエンドウに挑戦中(おまけにインゲンも)!
豆類は育てるの簡単っぽいと聞いていたのが選んだ理由です。実際育ててみると聞いていたとおり簡単だし、絶好調で収穫もできているんだけど・・・え?エンドウって冬の間に育てたらダメな作物なの!?
放っておいてももりもり収穫できるエンドウ
というわけで、こちら初挑戦中の我が家のエンドウ。
11月頃に何かいい作物ないかな~?ってホームセンターをうろついていた時に見つけたのがこのエンドウの苗。
これまで10年ほど家庭菜園をやってきましたが、家庭菜園の一番の難しさはお世話をする時間を思うように取れないことです。水遣りくらいなら仕事から帰ってからでもできるけど、作物の様子を毎日チェックしたり、その状況に合わせてなにかしらのお世話をするなんて会社勤めには結構ハードルが高いんです。年齢を重ねる毎に仕事の責任は増えますからねー。
なので家庭菜園をするのであれば手間が掛からないっていうのがとっても重要なポイント。
話はエンドウの苗に戻りまして、エンドウってわたしの周りの農家さんではよく栽培されているんです。そういえば、エンドウってめっちゃ簡単ってご近所さん達から聞いたことがあるな・・・ってことをホームセンターで売られている苗を見て思い出したのです。ご近所さんの話が本当ならば、なかなか時間のとれないわたしにとってエンドウはかなり魅力的な作物のはず。
そんなわけで早速苗を買ってきて植えたんですが、知らない間にどんどん伸びていき、いつの間にか花が咲いて、そして実ができているじゃないですか!
まだまだ栽培期間は短いですが、聞いていたとおり全然手間のかからない作物のようです。完全ノータッチで、寒いから水遣りすらしていません。土造りとか肥料やりなんてもっての外。このお手軽さは魅力的だ!
ところで、みなさんはエンドウって食べます?
実はわたしが生まれ育った家庭ではこの野菜が食卓に上がるような食文化はありませんでした。でも今住んでいる地域ではみーんな食べています。というか、家で作っています。これはわたしの家が少数派だったのか、それとも今住んでいる地域がエンドウ大好きなだけなのか、それすらわたしには分かりません。それくらいわたしのは縁のない作物でした。
エンドウっていろんな食べ方のある作物で、若芽は豆苗、若い実はサヤエンドウ、若い種はグリーンピースとして食します。手軽なのは柔らかいさやごと食べるサヤエンドウでしょうね。わたしにはあまり違いは分からないけど、サヤエンドウに特化した(?)スナップエンドウという品種が周囲ではよく育てられているようです。もしかするとわたしが育てているエンドウもそれかもしんない。
エンドウのついでで、お試しで隣にはインゲンも植えてみました。インゲンも同じマメっぽい植物ですから、放っておいてもスクスク育つんだろうなーって思っていたんですが、予想に反してこちらはあまり大きりません。
わたしの中ではマメっぽい植物はすべて蔓を伸ばして盛大に成長するイメージがありましたが、どうやら蔓を伸ばさない大人し目のやつもあるんだとか。このインゲンはそういうタイプであり、決して元気がないわけではないようです。
植えてから一か月ちょいですが、完全放置にも関わらず毎週そこそこの量を収穫できています。いやー、やっぱりおマメ系はいいですねー。楽だー。
こんな感じでとってもいい感じだったんですが、どうやらわたしは大きな勘違いをしていたようです。
エンドウは大きい状態では越冬できないらしい
そんな絶好調に思えていた初挑戦のおマメ栽培ですが、ここ最近どうも雲行きが怪しいじゃないですか。
エンドウはまだまだ元気だけど、インゲンの方はなんだかダメダメな状態に。素人目に見ても、枯れる方向に突き進んでいる感じ。
どうしたんだろう?って思っていると、そもそもエンドウもインゲンも、秋~冬に収穫するような作物じゃないってご近所さんから教えてもらいました。エンドウは春に収穫する作物だし、インゲンに関しては夏に収穫する作物。エンドウは小さな苗の状態だと越冬できるらしいけど、大きく育つと霜にやられてしまって冬は越せなくなるんだとか。
ホームセンターで苗が売っていたもんだから完全に油断していましたが、エンドウもインゲンも今育てる作物じゃなかったってことです。そんなもん、売るなー!
お手軽な霜よけの製作・設置
このままじゃ霜にやられてしまう運命のエンドウですが、幸いなことに今はまだまだ絶好調で元気な様子。諦める前に、なんとか冬を越せるようにできることはやっておきましょう。
ご近所さんに聞くと、こういう場合は藁や葦簀(よしず)を立てかけて簡易的な霜よけにすることが多いそうです。でも農家じゃないわたしにはそんな豪華な資材はありませんから、簡単に手に入るものでなんとかやっていきましょう。
まずは対策がしやすいように丁寧にエンドウの蔓をほどき、なるべくコンパクトになるように折りたたんでいきます。きつく曲げて茎を折らないように注意!
このレイズドベッドには支柱を立てやすいように杉材で高さ1.8m程度のフレームを作っているので、そのフレームを利用してイボ竹を立てかけます。
45Lのごみ袋をハサミでジョッキジョッキと切ってシート状にして、
先ほどの設置したイボ竹に専用のクリップで固定したらあっという間に簡易的な霜よけの完成です。ビニールハウスと違って寒さを防ぐことはできないけど、風と霜はこれである程度ガードできるはず。そして、お近所さんの経験を信じるのであれば、寒さに強くないエンドウでもこれで冬は越せるはず!!
せっかく株が大きくなって実をたくさん収穫できているんですから、無事越冬して本格的な収穫シーズンも迎えて欲しいものです。