我が家には数箇所、引き戸があります。
引き戸って開閉に必要なスペースが少なくて済むので、戸建て・マンションを問わず多くの家で使われていますよね。比較的スペースの少ない脱衣所周辺が多いんじゃないでしょうか?
そんな引き戸ですが、当たり前ですが少ない力でスイスイ動いてくれた方がいいに決まってますよね?軽やかにスーッと開く引き戸は大変気持ちの良いものです。
しかしながら、開閉時の操作性を快適に保つ為には定期的なメンテナンスが必要となります。以前にも投稿させて頂きましたが、引き戸ってメンテナンスをせずに放っておくとだんだん開閉が重たくなるのです。
最近、我が家では最も開閉の多いリビングの引き戸がかなり重たくなってきました。記録を辿ると、どうやら前回メンテナンスしてから1年ほど経過している様子。このままでは開閉が結構ストレスに感じますので、またメンテナンスしてやりましょう。
今回の作業
どんな作業? : 家の中の引き戸を軽くする為のメンテナンス
使うもの : プラスドライバー、裁縫針、スプレーグリス
必要な費用 : 0円 (家にあるもので行いました)
肉体行使度 : ★☆☆☆☆(1)軽作業なので楽チン
言いたいこと : 軽い力で開閉出来る引き戸は気持ちい!
原因はやっぱりローラー部分へのゴミの噛み込み
というわけで、こちらがまたまた開閉が重たくなったリビングの引き戸です。
開閉頻度が多く、加えてすぐ横に人が長時間滞在している場所の引き戸は重たくなりやすい傾向があるみたいです。
もう毎度毎度のことなので慣れっこですが、原因はローラー部分へのゴミの噛み込み。
一度噛み込んだゴミは放っておいても改善することは極めて稀なので、さっさと取り除いてやるのが一番。
以前ご紹介した方法では引き戸を外してローラーを外していましたが、ローラーユニットをこれまで何度も外しているのであれば引き戸を外さずにローラーユニットだけを取り外すことも可能です。
というのも、もともとこのローラーユニットを取り付けているネジはかなりキツク締め付けられているので、引き戸を外さずに作業するとネジの頭を潰す可能性が高いんですよね。しかしながら前回外した時にそれ程強くは締め付けなかったので、今回は引き戸を外さなくても楽々ネジを回すことが出来ました。
ローラーユニットはネジ1本で固定されているだけなので、そのネジを外せばこのようにスポッと抜けます。
もちろん、この状態で引き戸を動かすのは絶対NGですよ。床が盛大に傷ついちゃいます。
外したローラーユニット。
恐らく子供のものと思われる細い髪の毛がびっしりと絡まっています。我が家は毎日ルンバが床を掃除してくれているというのに、この有様。
床にレールがあるタイプの引き戸の構造を考えるとこれはどうしようもないことなのかもしれません。もちろん、天井から吊り下げているタイプの引き戸だとこんなことは起こりません。その代わり違うデメリットもありますけどね。
裁縫針でローラーを掃除
取り外したローラーはいつもの方法、つまり裁縫針で丁寧にゴミを掻き出す方法で掃除を行います。
絡まった髪の毛はどんどん圧縮されていくので、長期間放置しているとびっくりするくらいの硬さになることも。
力ずくで無理矢理掻き出そうとすると針が折れる恐れもあるので、くれぐれも丁寧な作業を行うようにしましょう。
仕上げはスプレーグリスの注入
ローラーに絡まったゴミを取り除くだけでもローラーの滑らかは復活するのですが、せっかくの機会ですのでローラー軸に潤滑油を注入してやりましょう。
こういう用途で最も一般的なのはおそらくCRC556のようなサラサラの潤滑油でしょう。非常に注入しやすいので、わたしもよく使います。しかしながら、サラサラすぎる故にすぐに潤滑効果が無くなってしまうというデメリットもあるんですよね。
なので、わたしはこういうサラサラタイプの潤滑油はローラーの軸の掃除目的で使用しています。
【あす楽対象】スプレーグリス:内容量:300ml LAVEN(ラベン)
そしてその後、潤滑目的ではこういったスプレーグリスを使用しています。
これはバイクのワイヤー用の潤滑スプレーだけど、油分が長いこと残るのが特徴とされているみたい。今回のような場所はマメにメンテナンスをする場所でもないので、できるだけ潤滑効果が長続きして欲しいですからね。
ローラーを元に戻して完成
掃除と注油の終わったローラーユニットを引き戸に戻したら作業完了。
作業自体は20分くらいでしょうか。時間にすると全然大したことのない作業ですが、なぜか面倒臭くて、引き戸が重たくならない限りは積極的にする気にならない作業なんですよね。
しかしながら、その効果は抜群。
少しの力でスルスル動く引き戸というのは、本当に気持ちの良いものですよ。