トマト栽培

トマトの支柱をおしゃれに整理。ウッドフェンス×レイズドベッドでのトマト栽培


せっかくの田舎住みなんだから、というわけで現在の住まいに移ってからずっと挑戦し続けている家庭菜園。始めた当初はそれこそいろんな作物に挑戦してみたんですが、パセリを育てればまるで南国からやってきたかのようなカラフルな芋虫が湧き、オクラを育てればカメムシの住まいとなり、トウモロコシを育てれば羽虫まみれ。虫が嫌いなわたしには到底ハードルの高い作物がなんと多いことか!

あぁ、わたしには家庭菜園は向いてないかも・・・と諦めそうになることも多かったんですが、そんなわたしでもトマト(とミニトマト)だけは長年にわたりずっと栽培を続けることができています。なぜだかわからないけど、トマトはほんとうに嫌な虫が湧かないのです。虫嫌いでも挑戦できる作物。それがトマト。

そんなトマトですが、虫が来ないだけではなく、成長スピードが早くて育てやすいのもよい点ですね。初心者でも簡単に収穫までもっていくことができます。一方で、その成長スピードの早さからトマト栽培では頻繁な剪定(芽かき)や大きくなった株を支えるための支柱などを用意する必要があります。前者は頑張るしかないとして、わたしが長年頭を悩ませていたのが後者の支柱なんです。

 

というのも、支柱はただイボ竹を刺せば終わるというものではなく、支柱をしっかりと支えるやぐらを組む必要があるのです。毎年毎年支柱とやぐらを組んでいたんですが、それって面倒くさいし、見てくれも悪いし、支える力もどうもイマイチ。台風で倒壊したことは数知れず。

もっとしっかりした支柱を用意すれば、もっと大きく育てることができるのに・・・と長年漫然と思っていたんですが、今年こそは遂に重い腰を上げて、強度は抜群、それでいて見てくれのよい支柱とやぐらを製作しちゃいましょう。

 

ウッドフェンスを作って支柱を支えよう

話は少し脱線しまして、我が家のお庭では長年なんとかしたいなーと思っている場所があります。

それがこの部分。お隣様は立派な和風建築なのですが、敷地の境界線にはこのような昔ながらのブロック塀があるんです。この昔ながらのブロック塀の雰囲気はわたしの好みではないので、以前からこちらの敷地側に新たにウッドフェンスでも製作しようかと考えていました。でも、いつかはいつかはと思っているうちにずーっと放置してしまっていました。お隣様の塀もあるので、機能的には必要性はないですからね。

そんな完全手つかず状態だったウッドフェンスですが、トマトの支柱を支えることに利用するのにちょうどいいんじゃね?と思いつきまして、そうであればトマトがすくすく成長する今の時期に作らねばいったいいつ作るのだ?という気持ちになって、俄然やる気になってきます。

さぁ、いまこそ長年放置していたウッドフェンスを作るのだ!

 

というわけで、早速材料を用意してきました。支柱となる材料はサイクルポート製作でも使用しました75mm角の杉荒材。屋外で使用する木材は絶対にハードウッド!!という考えを以前は持っていましたが、実際に使ってみるとソフトウッドである杉でも十分かな?という場所はたくさんあることに気が付きました。もちろんハードウッドの方がいいに決まっていますが、ハードウッドと杉の荒材とではお値段はもう全然違いますからね。安さは正義。

今回はこの杉荒材をメインに使用し、まずはトマトの支柱を固定するためのウッドフェンスの骨組み部分を作っていきましょう。

 

杉の荒材で作るウッドフェンス(の骨組み)

杉の荒材でウッドフェンスの骨組み部分を作っていくわけですが、作業の内容はこれまでご紹介してきたサイクルポートの支柱造りの時と全く同じ。

荒材は表面処理がなにもされていない木材なので表面はケバケバ状態。ケバケバだと雨水等を吸いやすくなって耐久性も落ちるらしいし、見た目も肌触りもよろしくありません。なのでまずは電動カンナでガーッと表面を綺麗に削っていきます。この作業はサンダーのようなヤスリ系工具でもできるけど、どれだけ荒い番手のヤスリを使ってもかなり時間がかかって大変なので、電動カンナが圧倒的におすすめ。荒材を使うなら電動カンナは必須工具かもしれない。それくらい便利です。

 

角っこ部分は電動カンナで綺麗に削るのはとても難しいので、普通のカンナでサーッと削りましょう。角っこ部分はわたしのようなド素人でも簡単にカンナがけできるので、気分はまるで職人さん(気分だけ)。

 

表面の処理が終わったら浸透性塗料で防腐処理を。杉は決して腐食に強い木材ではないので、耐久性を向上させるためにも浸透性塗料での塗装は必ず行います。実際のところ、塗装の有無でどれだけ耐久性が変わるのかは数年とか10数年にわたるテストをしないとわからないんだけど、少しでも長持ちさせたいなら今できることは可能なかぎりやっておいた方が良いでしょ?

 

ウッドフェンスの支柱を固定する方法にはいろいろあるんだけど、今回もお手軽な支柱金具を使った固定を行います。

この方法はほんの数分で支柱を固定できるし、しかも後々簡単に支柱を交換できるという超絶お手軽仕様。支柱金具の費用はかかるものの、そのお手軽さを考えるとコスパも高いと思います。そのかわり、見た目から想像できるように側面からの力にはめっぽう弱そうなので、使いどころには工夫も必要です。

ウッドフェンスの支柱に使う場合は、支柱のほかに側面からの力を支えるためのサブ支柱(つっかえ棒のようなもの)が必須になるんじゃないでしょうかね。

 

支柱となる木材は水を吸いやすいソフトウッドなので、支柱底部からの水の吸い込みを少しでも低減できるよう、支柱金具の中には基礎パッキンを仕込んでおきました。どこまで効果があるのかはわからないけど、支柱金具の形状によっては雨水が溜まってしまうことも分かっていますから、なにもしないわけにはいきません。

 

ウッドフェンスの骨組みを利用してトマトの支柱を固定

あれだけ長年手つかずだったウッドフェンスの製作ですが、重い腰をあげて作業してみると塗装を含めてもわずか半日程度でここまでできてしまいました。

こちらはトマトを栽培しているレイズドベッドを組み合わせた場所。ウッドフェンスの横板を取り付けてしまうと強風のときに倒壊する恐れがあるので、横板は支柱部分の補強が終わってから取り付ける予定。いまはまだ骨組み部分だけの状態ですけど、それでもトマトの支柱を支えるには十分すぎるほどの強度があります。トマトの支柱は微動だにしません。もう、何本でも支え放題。

 

レイズドベッドの栽培スペース以外にも、挿し木をして増やしたトマトをプランターでも育てていますので、今回製作したウッドフェンスの骨組みはすでにフル活用状態。横幅およそ5mに渡ってトマトが広がっています。トマトはまだまだ成長するので、今年の夏はウッドフェンスの横板を設置しなくとも、まるでトマトで作った緑のフェンス状態になるんじゃないかと今から楽しみにしています。

 

トマトの支柱をしっかり固定するという長年の課題もあっさり解決できたので、あとはしっかりとトマトを育てるだけですね。トマトってやっぱりプランターよりもレイズドベッドのような地植えの方が圧倒的に幹が太い立派な株に育ちやすいですね。また、栽培期間の長い作物でもありますので、栄養が不足しないような追肥がとても重要なんじゃないかと最近になってようやく分かってきた気もします。これまでの経験を活かし、今年こそは過去一番の収穫量を目指したいところですね。

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