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つい先日、会社の上司にとりあえず野菜を育てるなら何がいいかなぁ、という相談をされました。
この上司には小学生のお子様がおり、食べ物を得る大変さを知ってもらいたくて何か野菜を育てたいということです。食育というやつですね。とても良いことだと思います。
しかしながら上司からは、農薬は必要?肥料は必要?虫が来る?土はどうしたらいい?などと質問のオンパレード。
わたしや上司のような普通の会社員の大多数は農業の経験なんかありませんので、それらは当たり前の疑問ですよね。
そこで今回はとりあえず野菜を育ててみたい!という方の為に、わたし(同じくど素人)がこの上司にお答えした内容をご紹介します。
どんな野菜がおススメ?→プチトマト!
まずどんな野菜がおススメかというと、これは断然プチトマト。
農業未経験のど素人ながらわたしも今まで様々な野菜作りに挑戦してきましたが、プチトマトはダントツでおススメできる野菜です。
ザッと思いつくだけでも、
- 放っておいてもグングン成長する
- プチトマトはサラダに、お弁当に、使い勝手のよい野菜
- 肥料がなくてもそれなりに育つ
- 変な虫がつかない
- 変な病気にならない
- 収穫期間が長い
- 苗が簡単に手に入る
- 挿し木で簡単に増やせる
などなど、多くの優れた点があります。
プチトマトはそのまま子供のおやつにしてもいいですし、サラダやお弁当に入れれば一気に彩りが良くなります。手軽に野菜を食べることができるので、何かと忙しくて栄養バランスが偏りがちな人にもお勧め。
わき芽を切り取って土に差しておけば、簡単に増やすことができます。一株だけ苗を買って、たーくさん増やせば安く大量のプチトマトを得ることができます。そう、文字通り食べきれないくらいに…
プチトマトはよく育ちます
野菜を育てようとした時に敷居の高さを感じるのが肥料。
肥料って本当に沢山の種類があるし、しかも結構高価だし、与えるタイミングも量もよく分かりません。
しかしプチトマトの場合は大丈夫。
取り敢えずプランターに市販の野菜用の土(元肥入りの製品が便利)を入れて、苗を植え付けたら後は勝手にそれなりに育ちます。
成長し、実を収穫するだけなら肥料は必須じゃないお手軽さ。
もちろん肥料を与えたり、剪定したり、手を加えた方が良いのは当たり前なんですが、手を加えなくてもそれなりになるのは素人には嬉しいですね。
剪定って必要?
プチトマトに限らず、野菜の収穫量や質を高める為に剪定や間引きを行うことは広く知られています。
プチトマトでは「摘心」や「わき芽摘み」が剪定にあたる作業なんですが、これを「仕立て」と呼び、2本仕立てとか2果房摘芯5段仕立てとかいろいろな育て方があるようです。ところが、これがわたしのような素人には全然分からないですよねー。
例えば2果房摘芯5段仕立てというのは第2果房の先を葉を2枚残して摘芯(先端を摘み取ること)し、第1果房の下のわき芽を伸ばすやり方だそうです。第2果房・・・下から2個目の果房のことなのは分かるし、当然数を数えることができるんだけど、それでも途中から良く分からなくなります。果房って、そこらへんにつきません!?
そしてトマトは茂らせすぎないように!とよく説明されますが、平日仕事に追われて1週間放置したらあっと言う間に茂ります。そして、その茂った部分にも普通に実が成ります。
ん?普通に実がなってるし、おいしいし、剪定しなくてもいいやん・・・
そう気が付いて以来、わたしは積極的に剪定はしていません。デカくなりすぎて邪魔な部分は切っちゃおう!という程度の適当さです。それでもそれなりには育つのです。肥料同様、きちんとすればより良くなるのでしょうが、売り物を作っているわけではないので、わたしにとってはこれでも十分満足できるトマトを収穫することができています。
気を抜けば・・・いや、気を抜かなくても一週間仕事に追われているとあっという間に茂ります。むっちゃ茂ります。
貧乏性なもので、こうやって変なところについた実も間引くことができず、そのまま育てます。この実を収穫したらこの枝を切ろう!そう強く心に決めていても、この実を収穫する頃には同じ枝の違う場所に実がついてて、結局枝を切ることができないことが多々あります。
変な虫がこない
ゴーヤはアブラムシまみれになったし、黒豆はカメムシまみれになったし、トウモロコシは黒い羽虫まみれになりました。
しかしながら毎年育ててるプチトマトには特定の虫が大量発生したことはありません。特に防虫対策は不要です。これ、わたしのような素人には無茶苦茶大切なことですよ!
お手軽に育てるならプランターで育てよう
放っておいてもそれなりに育ってプチトマトですが、お手軽に育てるならプランターがおススメ。
プランターならベランダで育てることができますし、必要となる土も最小限で済みます。
しかしながら注意したいのがプランターの大きさ。生命力の強いプチトマトは予想よりもずっと大きくなるのです。
なので、このような野菜用の大きめのプランターがおススメ。野菜用なら支柱を固定する穴が空いているので使い勝手も良いですよ。
育て終わった後の片付けは?
少し気は早いですが、意外と気になるのが育て終わった後の片付けの方法。
悲しいことですが、どれだけ愛情を持って育てても、秋になるとプチトマトは枯れてしまいます。枯れたプチトマト本体は燃えるゴミとして処分すれば良いのは分かりますが、悩ましいのが土の処分方法。
土は基本使い捨てなので再利用はしません。プチトマトと一緒に処分しなければなりません。
これは各地域でのルール次第ですが、わたしの住んでいる地域では燃えるゴミとして処分できるようです。
野菜用の土って、砂とは違って確かに燃えそうな感じはしますよね。
わたしはゴミ袋が重くなるのが嫌なので、少量づつ可燃ゴミに混ぜて処分するようにしています。
しかしながら自治体によっては燃えないゴミになる場合もあるようなので、しっかり確認した上で処分しましょう。土を回収してくれるホームセンターもあるみたいなので、面倒な場合はそういうサービスを利用するのもいいかもしれません。
まとめ
以上がわたしが上司に力説した内容です。一言で言うと、プチトマトは放っておいてもそれなりに勝手に育つから超オススメです。
食べ物を得ることの大切さを子供に教える為に育てるのに、楽することばっかじゃん!という手厳しいご意見も頂きそうですが、お仕事しながらとなるとそれも仕方のないことかと・・・
ちょうど今の時期はホームセンターに数多くのトマトの苗が並んでいますので、これくらいなら簡単そうじゃね?と感じられた方、家族と一緒にプチトマト栽培に挑戦してみては如何でしょうか?