只今梅雨真っ只中。
梅雨といえば雨の日が多い時期ですが、今年は不思議と雨の日が少なく、あまりジメジメしていなくて過ごしやすいですね。毎年こうだと快適なんだけどなぁ。
しかしながら、たとえ例年よりもマシとはいえ、やっぱり梅雨は梅雨。雨も降るし、ジメジメもします。そんな梅雨になると一層厄介さを増す嫌〜な植物が、我が家のお庭では2種類います。
一つはイシクラゲ。
植物かといわれると微妙なところだけど、わたしはこの無限に湧いてくるイシクラゲにこれまで散々苦しめられてきました。当ブログ内にはイシクラゲというタグがあるくらい、これまで何度も扱ってきた宿敵ですね。
イシクラゲのタグがついた記事はこちらをどうぞ。
そして残るもう一つが、今回ご紹介するコケ(苔)です。今回はお家の庭にモリモリ湧いてくるコケと、その対策の方法についてご紹介します。
無限に湧いてくるスナゴケ
というわけで、コケです。
とにかく、我が家の庭にモリモリ生えてきて困っています。名前なんてどーでもいいと思っていたんですが、せっかくこうやって記事でご紹介するのだからと調べてみたところ、どうやらこいつはスナゴケというコケのようです。
調べていてびっくりしたのが、このコケは観賞用として人気が高く、わざわざ育てたり増やしたりしている人もいるんだとか。
え?マジで?我が家ではこいつが無限に湧いてきて困っているというのに…。
なんでも、スナゴケは小さな星が集まったような形がかわいいらしく、苔界のスターと呼ばれていることもあるんだとか。そういわれてみると確かにチャーミングに見えてきますが、それでもやっぱり芝生のお庭である我が家では厄介者。
このスナゴケが生えてくる場所はだいたい決まっていて、コンクリートやモルタル、硬くなった真砂土の上です。つまり水捌けの悪い場所です。周りに他の植物があると乾燥し難いためか、より一層勢いが増す印象ですね。スナゴケって日当たりのよい乾燥した場所を好むコケなのだそうですが、確かに生えている場所は常にジメジメしている場所というよりかは、水捌けが悪いけど晴天が続くとしっかり乾燥するような場所が多いです。乾燥状態が続くと画像のようにキュッと縮んだ状態になるみたい。
ところで、以前にもご紹介しましたが、我が家のお庭作りにおいてわたしがこれまでで一番ミスったなぁって常々感じているのがお庭作りの一番最初の段階で地面を真砂土で覆っちゃったこと。
芝生のようなグランドカバープランツは強靭な性質なので真砂土でも一応育ちますが、真砂土は水捌けがダメダメなので、その結果わたしは長年にわたりコケとイシクラゲの大量発生に悩まされることに。そう、コケとイシクラゲはたいていセットで現れるのです。
ただ、どちらかというとコケよりもイシクラゲの方がよりモリモリと広範囲で湧きやすい印象があります。コケの方がより環境を選ぶって感じ?もうね、本当にイシクラゲは最悪です。
お庭のコケの除去方法
スナゴケやイシクラゲは水捌けが悪い硬い地面の上に湧くことが多いんですが、基本的には硬い地面の上に乗っかっているだけ。なので指で摘めば簡単に取り除くことができます。柔らかくてすぐに千切れたりバラバラになるイシクラゲよりも、形がしっかりしているスナゴケの方がずっと処理は簡単です。
スナゴケの除去でわたしがおススメする方法はレーキ。ちょっとの力でコケは地面から剥がれてくれるので、ごりごりと一網打尽にできます。
イシクラゲだと湿っているとすぐに千切れてしまうし、かといって乾燥していると小さく縮んでしまって集めることが困難なので、この方法はあまり効果的じゃありません。でもコケ相手ならこの方法は効果は抜群!もしかするとスナゴケに限ったことなのかもしれませんけどね。
ただ、注意しなければならないのが、スナゴケもイシクラゲ同様、破片を残してしまうとそこから再生してしまうってこと。除去する時は1片たりとの残すことなく、徹底的にやらなければなりません。コケ類はイシクラゲとは反対に、乾燥しているとパラパラと砕けやすいので湿っているときの方が除去作業はやりやすいでしょう。
なお、イシクラゲやコケを除去する為の薬剤も販売されていますが、少なくともわたしが試した限りではこれらは全く使い物になりません。コケ以外の周りの植物に悪影響を及ぼすし、そのくせ除去したいコケやイシクラゲに対する効果は微妙だし、なによりそのくせ結構いいお値段がするんですよね。こんなものに頼るくらいなら、自分の手で地面からひっぺがしましょう。その方がずっと効果はあるし、しかもタダでできます。
コケが生えないようにするための対策
いくら素手やレーキで簡単に除去できるといっても、お庭からの完全な除去となると非常に難しいのが厄介なところ。というのも、一時的に除去をしたとしてもイシクラゲやコケはまるで無から発生しているかのように無限に湧いてくるのです。
なので大切なのはコケが生えてこないような環境作り。これに尽きますね。
以前イシクラゲの対策で芝生の床土や目土を使った土壌改良の方法をご紹介しましたが、同じ手法がコケ対策にもむっちゃ効果的なんです。
言葉だけでお伝えするのも分かりにくいので、実例を交えてその方法をご紹介しましょう。
こちらは元々芝生もなかった真砂土剥き出しの地面だったんだけど、遠くの芝生ゾーンからランナーが伸びてきて、いつの間にか芝生がそこそこ定着した場所です。
カチンコチンに固まった真砂土の地面なので水捌けは悪く、イシクラゲとコケが発生しまくり状態。
コケやイシクラゲをできるだけ除去したら、まずはローンパンチで地面に穴をあけまくります。ローンパンチってなぜだかパンチが2つついているタイプばっかですよね。とにかく穴を開けたいわたしとしては、4つとか6つパンチがついている製品が欲しんですけどね。どなたかご存知ありませんか?
ローンパンチの穴を開けるパイプ部分には、こうやってポットを差し込んでおくと排出される土の始末が簡単ですよ。
そして、その穴に水捌けのよい土を充填。わたしは芝の床土を良く使いますが、入手性は芝の目土の方がいいんですよね。今回も床土が近所のホームセンターでは売っていなかったので、目土を使用します。
地表を水捌けのよい土で覆うだけでもイシクラゲなら十分対策になりますが、イシクラゲよりも乾燥環境を好むスナゴケだと効果がいま一つということがあるんですよね。なのでより積極的に水捌けを改善できるよう、部分的ではありますがこうやって地面の土を交換していくのです。
仕上げに地表部分にもある程度砂を盛っておきましょう。
一度に大量の砂を入れると芝生がダメになっちゃうので、欲張らずに時間を掛けて少しづつ浅ーく盛っていくのです。
最初っから水捌けのよい地面つくりをしていれば後々こんな苦労をする必要はなかったんでしょうが、最初はこんな目に逢うなんて想像だにしていなかったので仕方がありません。後々土壌改良をしようにもお庭の全面を掘り返すことなんて到底現実的ではないので、こうやって少しづつ改善していくしかないのです。
こんな目に逢わないように、これからお庭を作るって人は水捌けにはしっかりと注意を払いましょうね。