お庭の植物

暑い日差しは植物の力で軽減!緑のカーテン設置方法のあれこれ


今年の夏は猛暑になると言われてきましたが、本当に暑いですね。

気温も当然高いのですが、豪雨の時はあんだけ一気に降ったのにその後はぜんっぜん雨が降らないというのも暑く感じる要因ではないでしょうか。これだけ雨が降らないといお庭の水遣りも大変です。

ただでさえ年齢を重ねる毎に暑さに耐えられなくなっている気がするのに、今年のこの猛暑。本当に堪えます。なので最近は朝起きたらまずクーラー。寝る時もクーラー。つまり、常にクーラー生活。

そんな全くエコではない我が家ですが、少しでも厳しい日差しを遮ろうと毎年必ず緑のカーテンを設置しています。

 

緑のカーテンがどれだけ暑さ対策として効果があるのかは正直かなり怪しいものですが、見た目の涼しさと照りつけるような陽射しが柔らかい木漏れ日になるのでわたしは本当に大好き。

以前にこれまで緑のカーテンに使用してきた植物達を紹介しましたが、今回は緑のカーテンの設置方法についてご紹介しましょう。

 

緑のカーテンに使用する植物についてはこちらの投稿をどうぞ。

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緑のカーテンでわたしが使用している植物

Contents1 ゴーヤの緑のカーテン1.1 ゴーヤを使うメリット1.2 ゴーヤを使うデメリット2 アサガオの緑のカーテン2.1 アサガオを使うメリット2.2 アサガオを使うデメリット3 パッション ...

 

基本となるのは園芸ネット

緑のカーテンに使用する植物は基本蔓(つる)性の植物ですから、蔓が巻き付く為の園芸ネットが必須となります。99%くらいの人はこれ使っているんじゃないの?というような鉄板アイテム。ほとんど全てのホームセンターで売ってるんじゃないでしょうか。

この園芸ネットを使って緑のカーテンを作っていくのですが、問題は園芸ネットの取り付け方。これがいろいろあって、素人には意外と悩ましいのです。

 

イボ竹支柱を壁に立て掛け

これが恐らく最も一般的な緑のカーテンの設置方法。

ホームセンターに行けば”緑のカーテン作成キット”みたいな感じで、ネットとイボ竹支柱がセットで売られていることでしょう。

イボ竹支柱を専用の金具やプラスチック製の部品で組み立て、そこに園芸ネットをやはり専用のクリップでパチンと留めるだけなのでとっても簡単に組み立てることができます。その組み立てた緑のカーテンをそのまま家の窓際に立てかければ完成ってわけ。

とても簡単で我々素人にはうってつけの方法なのですが、その設置の簡単さ故に強度が弱いことが難点。

設置は壁に立てかけているだけなので台風等強い風が吹けば簡単に倒壊する恐れがあります。また、イボ竹同士の接合部分がプラスチックの場合は容易に破損することも。

対策として、壁に立てかけて使用する場合は風で倒れないように重しをつけたりロープで固定する必要があります。また、イボ竹同士の接合にはプラスチック製の部品ではなく金属製のクリップを使用するようにしましょう。プラスチック製の部品は本当に脆いですよ。

 

吊り下げ金具でネットをぶら下げ

イボ竹支柱を立てかけると倒壊したり倒れる恐れがあるのですが、そのような恐れがない取り付け方法がこちら。

専用の金具を軒下やアルミサッシに取り付け、その金具から伸びるフックで園芸ネットを吊り下げる方式。

ネットの下の部分には重し等に結び付ければ、風でユラユラ揺れることはあっても飛ばされることはまずないでしょう。ユラユラを軽減する為に、なるべくネットに張力を持たせる(ピンと張る)ことがポイントですね

しかしながらこの方法は昔ながらの日本家屋等では構造上取り付けしやすいのですが、窓枠の上部にロール状のシャッターを備える最近の住宅では設置が難しい場合もあります

そのような場合は次にご紹介するマグネットフックを使うこととなります。

 

マグネットフックでネットをぶら下げ

こちらは基本的には先程の吊り下げ金具と同じような設置方法なのですが、アルミサッシに取り付けるタイプの金具ではなく、磁石の力で張り付くタイプのフックを使用します。

マグネットタイプのフックであれば、最近の住宅でよく使用されているロール状のシャッターが収まっているボックスにも容易に貼り付けることができます。

我が家も一時期この方法を多用していたのですが、手軽に取り付けできる反面、金具タイプよりも強度的にはかなり劣るのが欠点だと思います

というのも磁石の力は所詮、磁石。

垂直に引っ張る力には強いのですが、ネットの重量で横にずり落ちるような力にはそれ程強くありません。

ネットを設置した当初は良いのですが、緑のカーテンとなる植物が成長すると当然ネットに掛かる荷重も増えていくわけです。やがてこのマグネットフックの張り付く力が植物の重量に耐えられなくなり、強い風が吹いた時や雨が降った拍子に一気に崩壊してしまうのです。

マグネットフックを2個から4個、4個から6個と増やしましたが、劇的な改善はできませんでした。

なのでわたしはこの方法はあまりおすすめしません。緑のカーテンが落下するとむちゃくちゃ悲しいですし、復旧も大変です・・・。

 

パーゴラを利用して設置

これがわたしが現在行っている方法。木で作ったパーゴラを使用してネットを張っています。

見た目と耐久性のどちらも兼ね備えている方法なんですが、緑のカーテンを設置しようと思い立ってすぐにできる方法ではとてもありませんね。

しかしながら重要なのは建造物を利用してネットを張ることで緑のカーテンの強度をアップさせるということなので、例えばベランダの手すりとか、丈夫な何かを利用してネットを張ることができれば丈夫に緑のカーテンを設置できるのではないでしょうか。

 

園芸ネットではなく、ロープを使う方法も

こちらは以前、滋賀県近江八幡市にあるクラブ・ハリエで見つけたゴーヤです。

ゴーヤと言えば園芸ネットを利用して育てるのが一般的ですが、こちらではロープを使って蔦を誘引していました。なにこれ?おっしゃれー!!と影響を受けたわたしは早速家に帰って真似をしてみることに。

それがこちらのアサガオ。

園芸ネットではないので横方向への広がりは制限されますが、これはこれでなかなかいい雰囲気。ロープは園芸ネットと比較すると価格も安いので、お手軽に設置してみたい人は如何でしょうか。

 

最後に

今回はわたしがこれまで行ってきた方法を交え、様々な緑のカーテンの設置方法を紹介しました。

最も一般的な方法はイボ竹支柱を利用した方法だと思うのですが、その方法では今まで3回ほど緑のカーテンを崩壊させた経験があります。緑のカーテンは思っているよりもずっと荷重がかかるものだし、風の影響も受けます。いかに強度を確保するかが設置のポイントではないでしょうか

こちらはイボ竹支柱をウッドフェンスを利用して固定した設置方法。イボ竹支柱でもこのように既存の構造物を利用して設置すれば強度は抜群に高くなります。

このように緑のカーテンは工夫次第で本当にいろいろな設置方法ができますので、是非皆様もそれぞれの環境でベストな設置方法を探しだしてみては如何でしょうか。

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