お庭の植物

スギナなどの地下茎タイプに注意!わたしが行っている雑草への対処方法


先週は寒の戻りというにはあまりに寒すぎる日もありましたが、この週末はすっかり春を感じるポカポカ陽気。桜はまだ満開じゃないけれども、十分お花見を楽しめる開花状況と気象条件でしたね。

お庭でお気に入りの植物を育てることが趣味の人にとって、萌芽の季節である春は待ちに待った季節でしょう。わたしはガーデニングが趣味だなんてとてもじゃないけど言えないくらい植物に対する熱意も知識も無いんですが、そんなわたしですら春の到来はそこそこ嬉しい物なのですから。やっぱり新芽が出るのって、ワクワクしますよね。

そんななんだか心が躍るような季節である春ですが、新芽が出るのは大切な植物だけじゃありません。

同時に、お庭のあちこちからあまりうれしくない植物…いわゆる雑草達も盛大に飛び出してくるのです。やめてー!出でこないでー!

草むしりは面倒臭いけど、かといって放っておいたら悲惨なことになる雑草達。綺麗なお庭を維持する為にはどうしてもこれら雑草達と付き合っていかなくてはなりません。

そんな悩ましい存在である雑草達ですが、一口に雑草と言っても様々な種類の植物があるので、その対処方法も様々。本日はそんな様々な雑草達に対して、わたしがどのように対処しているのかご紹介します。

 

雑草の対処に使用している道具・薬剤

具体的な方法の前に、まずはわたしが雑草の駆除の為に使用している道具についてご紹介。

”草むしり”って言葉があるように、お庭に生えた雑草達の除去と言えば手で引っこ抜くイメージが強いですよね。しかしながら土から生えている雑草を手の力だけで根こそぎ取り除くのは至難の技。砕石とか砂利を敷いている場所に生えている雑草なら素手でも簡単なんですけどね。

強固に地面にくっついている雑草を効率よく除去するには、やはり道具を使った方が楽チンなんです。

とはいうものの、ホームセンターに足を運んでみても雑草を抜く道具って本当にたくさん売っていて、どれがいいのかさっぱり。引っ掛けて刈り取るようなタイプや、挟んで引っこ抜くタイプ、絡みとって引っこ抜くタイプ…本当にいろいろあるもんですね。

どのような道具が効果的かなんて実際に使ってみないことには分かりません。幸いなことに雑草を抜く為の道具はそれほど高価なものではないので、わたしはこれまでいろんな道具を実際に買って、試してきました。本当に、いろいろ試してきたんです。

 

それらの経験上、わたしの中ではこの黒い草抜きフォークが最も使い勝手が良いという結論に達しています。確か、近所のホームセンターで300円程度だった気がします。安いけど、超便利。逆に、一番使えなかったのはペンチみたいに挟むタイプ。数分で捨てたくなるくらいダメダメでした。というか、捨てました。

 

草を挟む部分の幅、持ち手の長さ、支点となる部分の形状。全てがベストバランス!まさに黄金比?…のような気がします。あくまでわたしの使用環境だとか、戦っている雑草に限定した場合の話!

 

そして、雑草の除去として欠かせない道具と言えば除草剤

このような希釈済みですぐ使えるタイプの除草剤は、この時期になるとホームセンターやディスカウントストアでよく見かけますよね。

しかしながら、わたしの経験上このタイプは使いにくいのであまりお勧め出来ません。

というのも、このタイプはシャワーして使えるように口がこんな形状になってるんですが、この口の形状がイマイチで綺麗にシャワー出来ないんです。ボタボタと垂れてしまい、狙った場所に除草剤を掛けるのが難しいんです。いっそ中身をジョウロに移して使った方が絶対使いやすいって感じ。

 

わたしが愛用しているのはこういう希釈して使うタイプの除草剤。ホームセンターで、なにやらヤバい臭いがする一画に並んでいるアレです。

 

このタイプは希釈するのが面倒臭いけど、効果は希釈済みのお手軽タイプの製品よりも遥かに強力のように感じます。わたしは加圧式スプレーボトルの中にまとまった量を希釈して作製しておき、使いたい時にササっと使えるようにしています。

除草効果は非常に高い…というか、確実に除草出来るのですが、雑草だけではなく残したい植物も区別なく全て枯らしてしまうので使用時は注意が必要です。芝生ゾーンや菜園の雑草なんかには絶対使用厳禁。とかいいつつ、使わざるを得ない状況になることも…

 

雑草の種類ごとの対処方法

単子葉植物 ⇒ 雑魚キャラ。お好きな手法でどうぞ

皆様、単子葉植物双子葉植物って覚えていますか?え、知らない?

実はこの言葉は中学1年生の理科で勉強する内容だそうです。そんな、何十年も前のことなんて覚えてないよ…というのも無理有りませんよね?単子葉植物っていうのは発芽の際に、1枚だけ葉っぱが出てくるタイプの植物。

他にもいろいろと特徴はあるんだけど、今回最も重要となる特徴は根っこがひげ根であるということ。

ひげ根っていうのは短い根っこががブワーっと生えているタイプの根っこで、地面への食いつきが比較的弱いんです。つまり、このタイプの植物は茎の根元を指でつまんでエイっと力を加えれば、比較的簡単に根こそぎ引っこ抜くことが出来るんです。

もう、超楽チン。

このタイプなら特に道具や除草剤は必須じゃありません。お好きな方法で、見つけ次第さっさと取り除いてやりましょう。

 

双子葉植物 ⇒ 手強い。草抜きフォークが必須

お次は双子葉植物。こいつは発芽の際に、2枚葉っぱが出てくるタイプの植物。

代表的な植物といえば誰もが知っている植物、タンポポ

このタイプの植物は根っこが主根側根という2種類の根っこから構成されており、厄介なのが地中深くまで伸びている”主根”

とにかく長いし、強力に地面に食いついているし、そのくせ力を入れたらあっさりと折れる困ったやつ。当然、地中に根っこを残すとそこからまた再生してきます。なんて逞しい生命力なんだ…

こいつに対して素手で戦いを挑むのは愚の骨頂。100%根っこは地中に残るでしょう。最低でも草抜きフォークは用意したいところですが、草抜きフォークでも根っこが折れることが多いので周囲を抉り取るように地面ごと掘り起こすのがコツ。

面倒なことは嫌いなんだ!という人は、除草剤を使用すると確実に勝利出来ますが、除草剤って使いどころが悩ましいんですよね…。

 

地下茎があるタイプ ⇒ 最悪。いろいろと覚悟が必要

中学1年生の理科で勉強する植物は双子葉植物・単子葉植物の2つだけど、雑草を語る上で欠かせないタイプがもう一つあります。

それが、地下茎で広がっていくタイプの植物(※学術的な分類でもなんでも無いです。勝手な分類です)

このタイプは種と地下茎のダブルパワーでもモリモリ広がっていくし、何よりも地下茎まで完全に除去しないと無限に復活するので除草が無茶苦茶大変。代表的な植物と言えばシロツメグサ(クローバー)、スギナ(ツクシ)、芝生など。この強靭な生命力…芝生だととても心強いんだけどなぁ…

以前お庭にツクシが生えた時、最初は可愛い~!とか呑気なことを言っていたんですが、

 

数日すると何やら見慣れない植物が生えてきたじゃないですか。

当時のわたしは知らなかったんです。ツクシがシダ植物であるスギナの一部であること、スギナは地下茎で地中深くに潜伏する最悪な雑草であることを。

 

ツクシの正体を知ったわたしは急いで地面を掘り起こしてみたところ、こんな感じで大量の地下茎を発見・除去したのでした。ツクシが数本、葉っぱ(?)もごくわずかな量しか地表に出ていないのに!!

でも、これでもまだ地中に一部が残っていたようで、その1週間後にはまた生えてきました。どういう成長スピードをしてるんだ!?

 

ちなみに、放置するとこんな感じになります。ツクシ可愛い~、なんて言ってられません。ゾッとする光景ですね。

この掘っても掘っても駆除出来ないスギナを駆除する唯一の方法は除草剤の散布。もう、これしかない。

どれだけ地下茎を張り巡らそうとも、除草成分を吸収させたら根こそぎ枯れさせることが出来ます。

しかしながら、除草剤は周囲の植物を枯らせてしまいますし、そもそも自分のお庭には何となく使いたくない…という考えの人もおられるでしょう。その考えは当然のことなんですが、かといって生半可な手段ではスギナを除去するのは難しいものです。なるべく早期に発見をして、除草剤の使用量もごく微量に抑えることが重要なのです。

 

以前、うっかりお庭に植えてしまったばかりにそれ以降至る所で増殖しているシロツメグサ(クローバー)。これも強靭な地下茎で広がっていきます。もちろん、花が咲いて種でも増えます。ダブルパワーの効果は伊達じゃない!?

 

もうかれこれ3年ほど地下茎を取り除く作業を繰り返してきましたが、一向に数が減りません。それどころか年々勢力が拡大しつつあるので今年から除草剤の散布に切り替えました。もう、人力での除草は不可という判断をせざるを得ません。完敗だ…。

 

まとめ

いろいろとご紹介させて頂きましたが、わたしが一番お伝えしたいのは「地下茎タイプは最初から除草剤で徹底的に除草すべき」ということ。

お庭に薬品を撒きたくないとか、他の植物を枯らしたくないという気持ちは大いに分かります。わたしもそうでした。

しかしながら、その気持ちの為に延々と雑草と戦い続けることになるばかりか、むしろその時間により雑草の勢いが増すことすらあるのです。この時期は雑草の成長スピードが本当に早いので、出来るだけマメにお庭の状態を確認して、怪しい奴がいればすぐさま除草してしまうことをお勧めします。

早期発見なら除草も簡単だし、もし除草剤が必須なタイプだったとしてもその使用量が少なくて済みますよ。

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