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『LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.』レビュー!撒き餌レンズのG 25mm F1.7と比較してぶっちゃけどうなの?


Panasonicのマイクロフォーサーズ用の交換レンズ、LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.を購入しました。実は購入前にはいろいろと不安を感じていたこのレンズ。実際に購入・使用してみてわたしなりに感じたことがいろいろありますので、レビューをご紹介したいと思います。

 

Panasonicには25mmレンズが2本あります

マイクロフォーサーズでの25mmという焦点距離は35mm換算で50mmとなりますが、この画角は人間の視野に近いと言われ、その焦点距離のレンズは”標準レンズ”とも呼ばれるほどオーソドックスなレンズとされています。

そんな焦点距離25mmのレンズですが、パナソニックには

  • LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.
  • LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.

の2本があります。

前者のLUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.(以下G 25mm)は新品でも1万円台と安価、その癖写りもそこそこ良いし、明るいっていう素敵なレンズ。

安価で写りの良いレンズを"撒き餌レンズ"って呼ぶことがありますが、確かにわたしはこのレンズでレンズ交換の楽しみを実感したんです。もう、メーカーの狙い通り!

しかしながら、ずっと気になってたんです。LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.(以下パナライカ25mm)の方はどんな感じなんだろう、と。

10万円以上するようなレンズなら違いも体感出来るかも知れないけど、実売価格は割と近しい価格帯。スペックを見てもやはり劇的な違いはなさそう。しかしながら僅かに明るいし、何よりもLEICA銘が付いているぞ?

うーん、現状でもそこそこ満足してるのに、微々たる差の為に3万円かー…うーん、でも気になるなー…

 

うーん…

 

うーん…

 

うん。悩んだら、買おう!

実は3カ月程悩みましたが、こうして我が家に2本目の25mmレンズがやって来ました。

カメラのレンズはリセールバリューがとても良いので、もし気に入らなかったとしても損失が少なくて済むのが良いですね。

 

悩ましいパナライカ25mmのスペック

レビューの前に、わたしが大いに悩む原因となったパナライカ25mmのスペックについて触れたいと思います。

わたしは等倍鑑賞とかはしないので、レンズの性能の良し悪し自体は正直そこまでよく分かりません。

しかしながら、室内でちょろまか動く子供を被写体ブレさせずに撮りたいという気持ちはありますので、明るい大口径レンズは欲しいんです。レンズは明るい程シャッタースピードを速くして被写体ブレを防ぐことが出来るので、そういう用途では大活躍。

なので、描写力だとかボケの綺麗さといった写りに差が感じられなかったとしても、少しでも明るいレンズなら多少高くても迷わず購入していたでしょう。いつもならね。

問題はパナライカ25mmが全ての点でG 25mmより優れているわけじゃなさそうということ。

具体的にはAF速度で、G 25mmが240fps駆動の高速・高精度コントラストAFへの対応を謳っているのに対し、パナライカ25mmにはそのような記述はありません。

これはこのパナライカ25mmが現行のパナソニックのレンズの中では比較的古い製品である為で、最新のレンズではもはや当たり前となっている高速AFに対応していないことによるみたい。

実際、他の方のレビューでもAFの遅さを指摘する意見が多数あります。ちょろちょろ動き回る子供の撮影においてAFは速ければ速い方がいいに決まってますから、これは大問題!…かもしれないんです。

なんだかんだでわたしは購入しちゃいましたが、このレンズを評価するにあたっては、

  1. AFの速さは許容範囲か
  2. F1.4でどこまでシャッタースピードを稼げるのか

の2点がポイントになりそう。もちろん、G 25mmと比べて写りがどうなのかもやっぱり気になるけどね。

 

パナライカ25mmのレビュー

外観はこんな感じ

ご覧の通り、最近のパナライカとは明らかに異なるプラスチック感満載の作り。みんな大好き絞りリングもありません。同じ価格のパナライカ15mmが絞りリング・金属鏡筒・金属フードという高級感抜群の作りなもんだから、このプラスチック感満載の作りはかなり不評の様子。

とはいうものの、プラスチック製とはいえⅠ型のLUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6のようなチープ感は決してありません。値段を考えたらわたしは特に不満は感じませんでした。パナライカ15mmが立派過ぎるだけ!

 

フードは角型のものが付属。材質はもちろんプラスチック。

材質云々よりも、わたしはこの形がどーも好きになれません…。もしかしたら機能性重視かも知れないけど、こんなでかいと着ける気にならないなぁ。

 

ピントリングはゴム巻き。

ゴム巻きってホコリが付着しやすい点を気にする人が多いですよね。確かにホコリは付着しやすいようで、この時は箱から出したばかりの新品なのにもう付着しています。かといってホコリがどんどん溜まるわけじゃないので、そうそう気にすることでもないように感じました。ピントリングの動きはスムーズで、変な引っ掛かりはありません。

 

気にする人はとっても気にする、Made in Japan。

 

唯一チープさを感じたのがこのナノサーフェスコーティングの表示。同じコーティングの電動ズーム2本(14-42 pz / 45-175 pz)では立体的な表記だったのを知っているからこそ、ロゴは同じなのにプリント表記というのはすごい違和感を感じました。そもそも、目立つくらい大きいくせにLEICAフォントじゃないし!そういえばこのロゴ、以降のパナライカには付いてませんね。

 

大きさはお安いG 25mmとあまり変わりません。寸法上は長さ2.5mmで、直径で2.2mm大きいですが、だいたい同じくらいと考えても大丈夫。

 

フィルター径は両者とも46mm。前玉の大きさは多少パナライカ25mmの方が大きいけど、思ったほどの違いはありません。

 

LUMIX G9proに装着したらこんな感じ

カメラに装着するとこんな感じです。標準ズームであるパナライカ12-60と比較すると軽いし、コンパクトだし、とにかく気軽に持ち出せます。最近はすっかりこのレンズを付けっ放し。

 

LUMIX GM1に装着したらこんな感じ

かなり小型のカメラであるGM1に装着したらこんな感じ。GF系のカメラに装着しても似たような感じになるでしょう。レンズの大きさがやや気になるバランスですね。

 

AFの遅さは気になるの?

これは杞憂でした。高速AFが売りのG 25mmと全く違いを感じませんでした。良かった。良かった。

厳密にはAF速度に違いはあるかもしれないけど、0.4秒が0.6秒になってたとしても体感出来るほどの差じゃないでしょ?という感じ。合焦を確認すること無くシャッターを押しまくるような撮影では差があるかもしれないけど、普通に撮影する分には問題なし。子供もバンバン捉えられます。

そもそもこれまでの経験上、PanasonicのレンズでAF速度が問題に感じたことってあんまりないんですよね。LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.くらい。あれは本当に遅いんです。

それよりもAFの迷いの方が遥かに影響が大きくて、AFが迷うと合焦に数秒かかることもあるもんだからよっぽどストレスです。これはカメラボディ側のAFシステムの弱い部分だと思うけど。暗い場所や、コントラストの少ないのっぺりした被写体で発生しやすいですね。

 

F1.4とF1.7の違いってあるの?

このレンズを購入した最大の理由はその明るさ。G 25mmもF1.7と明るいレンズですが、それよりも僅かですが明るくなっているんです。

そう、僅か…本当に僅か…

この僅かな差でシャッタースピードを稼げんのかな?っていうのが個人的にはかなり気になっていたポイント。

そこで、いろんな撮影条件下で絞り優先モードでシャッタースピードがどう変化するのか確認したところ、

F1.4 F1.7
条件① 1/8 1/5
条件② 1/500 1/320
条件③ 1/80 1/60

という感じで、少しは速くなることが分かりました。この差がどれだけ体感出来るかは微妙なところだけど、少しでもシャッタースピードを稼ぎたいわたしには嬉しい結果です。子供はジッとはしてくれませんから…

 

写りはどうなの?

これまで何度も訴えていることですが、"ライカらしい色"というのがわたしにはさっぱりわかりません。このレンズにおいてもやっぱり同意見で、G 25mmとの写りの違いははっきりとは分かりません。

全く同じシチュエーションで等倍鑑賞による比較とかしたら分かるかもしれないけど、そこまでしなければならない程画質に対する拘りも強くないし、普通に撮影した写真はどちらも満足していますしね。

目的であった室内での子供の写真はお見せ出来ませんが、綺麗な桜が撮影出来ましたよ。

 

動画撮影はどうなの?

絞りの音が気になるとかいう意見もあるみたいですが、わたしは特に気になりませんでした。深夜の室内など、静かな場所では確かに聞こえますけどね。

このレンズには4K対応とかHDに最適とかいう文言は一切無いけど、このレンズでも普通に4K動画が撮影出来ます。毎日のように撮影しています。

 

まとめ

わたしの使用用途からすると大変満足しています。AFの遅さが不安だったけど、そんなの全然気にならない程度の差だったのは良かったです。また、僅かな差とは言え室内でのシャッタースピードも上げることが出来ることも分かりました。絞り解放だと描写力が~とか気にされる人もおられるかもしれませんが、被写体ブレよりよっぽどマシですしね。

しかしながら、より安価なG 25mmと価格差を感じるだけの差があるかと言えれたら、とても微妙。その評価は各々の価値観だとか求めるものによって大きく異なるでしょう。

パナライカらしい質感だとか、目を見張るような描写の差というのは無いように感じますので、そこまで画質を追及するのでなければG 25mmで十分かなぁ、というように感じます。

G 25mmを所有していなくて、でも少しでも明るい方がいい!という人や、G 25mmとの描写力の差が分かるような人なら”買い”だと思います。

 

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