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以前にもご紹介しましたが、わたしはずーっとPanasonicのデジタルカメラを使い続けています。
もう、17年くらい前からかな?コンデジから始まり、GF2を入手して以降はG3・G8・G9PROとマイクロフォーサーズのミラーレス一眼にどっぷり。
小型で持ち運びしやすく、動画もばっちりなPanasonicのミラーレス一眼は、いつの間にかわたしにとってすっかり無くてはならない身近な道具になっていたんです。
しかしながら、そんなPanasonicのミラーレスカメラの欠点を認めざるを得ないシーンに遭遇してしまいます。
それが、以前ご紹介した体育館内での子供の撮影です。
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『LUMIX G9PRO VS FUJIFILM X-E3』マイクロフォーサーズが高感度に弱いのは本当でした
あぁ、悩ましきカメラ問題… わたしは最近かなりカメラが好き。いや、昔からある程度好きだったんだけど、子供が産まれてからは一気にのめり込むようになりました。子供の成長記録の為にカメラに触れる機会がグッと ...
体育館は光量が乏しく、しかも観客席から被写体である子供までかなり距離があります。しかも子供は素早く動き回っている為、被写体ブレを防ぐ為にシャッタースピードを落とすことが出来ません。そうなるとISO感度を上げなきゃいけないんですが、そうするとG9PROで撮影した写真はかなりノイズが多く、ザラザラとした感じになっちゃったんですね。
まぁ、綺麗に写真を撮るにはかなり難しいシチュエーションだしね…仕方がないよね…と思っていたら、全く同じシチュエーションでもFUJIFILMのX-E3ならかなり綺麗に撮れているじゃないですか!?
巷で言われているように、センサーサイズが小さいPanasonicのカメラはやっぱりこういうシチュエーションに弱いんだ!ということ認めざるを得ない瞬間でした。やっぱり、こういう場合はFUJIFILMを使った方がいいの?
・・・いやいや、それでもわたしはやっぱりG9PROが使いたいんです。AFは正確で速いし、動画も撮りたいからね。
どうにかしてもっと綺麗な写真が撮れないかどうか、もう少し頑張ってみましょう。
救世主!?OLYMPUS PROレンズ
G9PROでも暗い場所での画質を上げる方法はとっても単純。ISO感度を上げた時の画質に問題があるなら、ISO感度を上げずに済むような明るいレンズを使えばいいんです。
この前、ダメだぁ~ってなったのは普及価格帯のレンズである45-200mm / F4.0-5.6を使っていたから…もっと明るいレンズを使えばグッと画質は良くなるはず。お願い、なって!
明るいレンズと言えば単焦点レンズですが、体育館のような被写体の距離がコロコロ変わるような場所では焦点距離が固定の単焦点レンズはあまり役に立ちません。欲しいのは、明るくてなおかつ望遠ズームが出来るレンズ。
そんなレンズとなると選択肢は2つしかありません。
- Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(パナライカ50-200mm)
- OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO (45-200mm PRO)
わたしが使っているG9PROはPanasonicのカメラなので普通に考えたらパナライカ50-200mmなんだろうけど、少しでも明るい方が良かったのでOLYMPUSの40-150mm PROを選択。
OLYMPUSはF2.8通しに加え、テレコンを付けたらF4の210mmになるからスペックだけの単純比較をするならOLYMPUSの方がなんだか使い勝手が良さそうに思えたんです。ズームしても全長が伸びないっていうのもいいですよね。
結果はいかに!?
とりあえず、結果はどうだったのかは写真を見るのが一番。なのでまずはこれらの写真を見て下さい。
これらはFUJIFILM X-E3とPanasonic G9PROで同じ場所を撮影したもの。G9PROの方は2枚ありますが、ISO違いです。
写真全体の雰囲気としては前回と違って両者で明らかな優劣は無いように感じます。わたしは。
色目はだいぶ違うのは前回と同様。G9PROは実際よりも赤みが強く写っている気がするし、逆にX-E3は実際にやや色目が薄く写っているような感じがします。FUJIFILMってどっちかというと派手目な色になる印象を持っていましたから、少し意外。
もう少し写真を拡大して確認してみましょう。
所謂ピクセル等倍での拡大なんですが、ここまで拡大してもやっぱり両者で明らかな優劣は無いように感じます。いや、そりゃ多少の違いはあるかもしれないけど、写真全体としてみたら些細な差ですしね。
G9PRO + OLYMPUS 40-150mm PROの組み合わせだと、絞り解放F2.8のISO400でシャッタースピードは1/40、同じく F2.8のISO1600で1/200が出ています。しかしながらISO400の方は若干手ブレしているし、そもそも被写体ブレを防ぐならISOは800まで上げなきゃいけない・・・かなぁ?。
それでも前回がISO1600とか3200まで上げざるを得なかったことを考えると、明るいレンズにしたことでザラザラの原因になるISOを1~2段下げれたことになります。
なお、G9PROは勝手にどんどんISOを上げちゃう困ったちゃんなので、ISOはしっかり手動で設定してあげましょう。
ついでに、こちらはISO3200。
前回はISO3200まで上げるとノイズが酷かったんですが、今回はそこまで酷く感じませんでした。なんでだろう…
それでもやはりISO1600と比較すると色調がザラザラしているので、クリアーな画質とは言い難いです。やっぱりISOは1600以下にしておいた方が良さそう。
X-E3でいいんじゃないの?
というわけで、ここまでの結果だとG9PROにOLYMPUSの40-150mm PROを装着すると、光量が少ない場面でもX-E3とほぼ同等の画質を得ることが出来ました~、って感じ。
しかしながら、そうなると誰しもが思うはず。”じゃぁ、X-E3でいいんじゃないの?”と。
確かに画質だけを見るとそう思ってしまうんですが、X-E3とG9PROでは圧倒的に写真の歩留まりが違います。
X-E3はAFの速さはのんびり、精度も時々すっとぼけたところにピントを合わせるお茶目さんなので、どうも今回のようなシチュエーションは決して得意というわけじゃなさそう。
一方G9PROは全くストレス無くピントが合ってくれるし、6Kフォトを駆使すると簡単に運動中の子供のベストシーンを撮影することが出来るので、非常に撮影が楽チン。特にわたしのような下手っぴには有難いくらい楽チン。
止まっている被写体をじっくり撮影するのならばFUJIFILM X-E3は素晴らしいカメラですが、動いている被写体の動画や写真を忙しなく撮るならやっぱりPanasonicのカメラが便利で信頼できるように感じます。
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OLYMPUS 40-150mm PROはこんなレンズ
今回G9PROの光量が少ない場所での撮影を改善させる為に購入したOLYMPUS 40-150mm PRO。全域f2.8通しの明るい望遠ズームレンズです。
このレンズ、明るさは正義!ということを再認識させてくれました。写りも申し分無かったし、今のところは大満足。
パナライカ50-200mmと違ってdual.I.Sが使えないことを心配していたけど、結果的にそれは杞憂でした。
というのも、いくら手振れ補正が優秀だったとしてもシャッタースピードが遅くなれば被写体ブレが生じてしまいます。わたしの使用用途ではシャッタースピードを遅くすることはないので、手振れ補正の優劣はそれ程気にする必要が無かったんですね。
明るい代償として、G9PROと組み合わせるとかなりのサイズ感になっちゃうのがデメリット。
マイクローフォーサーズはコンパクトだから~、だなんてもう言ってられません。
いやいや、F2.8通しの明るさのレンズで、35mm換算80-300mmをカバーしていると考えれば凄いコンパクトじゃん!?コンパクトさ云々以前に、F2.8通しでそれだけの焦点距離をカバーするレンズは無いよ!?
って思ったりもするんですが、今回だいたい同じくらいの画質かな〜?って感じたFUJIFILMの組み合わせと比較するとこんなサイズ感。
そう、センサーサイズの大きなFUJIFILMの方が一回り小さいんです。
FUJIFILMにもF2.8通しのレンズはあってそれはもちろんもっと巨大なんですが、今回の場合そこまでのスペックは要らないから、結果的にPanasonicの方がでっかくなっちゃうんです。
じゃあ、FUJIFILMはF2.8通しのレンズを使ったらもっとすごい写真が撮れる余地があるの?って思っちゃいますが、明るさの代わりに焦点距離が犠牲になるので、単純な上位互換というわけじゃないんですよね。
なので一概にPanasonicとFUJIFILMのどちらが優れているとか、そう簡単には言えないのが難しいところ。それは、時と場合によりけり…といった感じですね。もし簡単に優劣がつけれたら、片方のメーカーに絞ることが出来て金銭的にも助かるんですが…。
かなりのサイズ感と言いましたが、それでも一応小型のカメラバックに入るくらいのサイズには収まっています。
使用しているのはサンワダイレクトのアルファインダストリーズカメラショルダーバッグ。
他のレンズを入れる余裕はないけど、これだけなら気軽に持ち出せるサイズ感です。
レンズ単体の場合はハクバの120-190サイズのレンズポーチが良いサイズ感でした。
これなら三脚座やフードを付けた状態でもすっぽり収納することが出来ます。
OLYMPUS 40-150mm PROは良い!
マイクローフォーサーズのレンズの中では高額な部類になるOLYMPUS 40-150mm PRO。
せっかく購入したのに体育館内での撮影にしか使用しないのはあまりに勿体ないので、それ以来せっせと使用しています。
いろいろ使ってみて分かったんですが、このレンズいいですね。重いけど。
長い焦点距離と明るさを活かして、被写体をグッと浮き上がらせるようなお写真が簡単に撮影出来ちゃいます。それが最も活かすことが出来るのはポートレートなんですが、わたしの場合そのような写真は子供の写真ばかりなので、この場でご紹介することが出来ないんですが…いやはや、なんだか写真が上手くなったような気にさせてくれます。もう、勘違いしちゃいそう。
結論
重たさとデカさ、そして価格が少しお高いのがネックとなりますが、暗い場所での望遠撮影をしたい人、写真が上手くなったと勘違いしたい人には是非おススメしたい1本。