芝生に関する作業

芝生のDIYで大失敗!芝生の草目地のやり直し


以前にもご紹介しましたが、わたしは草目地が大好き。

レンガやコンクリートはお庭作りには欠かせない材料ですが、それだけだとどうしても無機質な感じになりがち。だって人工物ですもんね。

レンガならアンティークレンガを使う、コンクリートなら洗い出しにするなどの方法である程度は柔らかい雰囲気にすることが出来ますが、これらの方法は施工段階じゃないと出来ません。

じゃあ、もう施工が終わっている場合はどうにもならないの?

いえいえ、そんなことはありません。レンガやコンクリートの隙間に植物を植えてやることで、簡単にガラッと雰囲気を変えてやることが出来るんです。

これを草目地と呼んでますが、特にアンティークレンガと植物の組み合わせは素敵すぎ…。

素敵すぎて、以前こんな投稿までしちゃったくらい。個人的な好みを思いっきり押し付けちゃってごめんなさい。

 

芝生の草目地で大失敗

そんなわたしが大好きな草目地なんですが、現在進行形で思いっきり失敗しちゃってる場所があるんです。

それがこちら。

洗い出しのコンクリートの隙間に芝生を植えて作った草目地。

詳細はこちらの投稿で紹介していますが、とにかく芝生を閉鎖的な場所に植えたら駄目ですね。もう、モリモリ盛り上がってきます。

この失敗に気が付いたのはもうずっと前のこと。

早くなんとかせねば…とず~っと気にはなっていたんですが、芝生の密度が上がり過ぎてて、相当頑張らないと芝生を除去することすら出来ないんです。マジで。だからズルズルと放置してしまうこと一年ほど…。

このまま放っておいても芝生は強固になる一方ですので、重い腰を上げて強固な芝生を除去してやりましょう。

 

目地の芝生を取り出そう

こちらがもりもりに盛り上がった芝生。

芝生はランナーと呼ばれる地下茎で横方向に広がっていく植物。そんな植物をコンクリートに囲まれた閉鎖的な場所に定着させてしまったもんだから、さぁ大変。

この芝生の小山の中は芝生の茎と根っこがびっしりと密集しており、すさまじい密度となっています。スコップなんて、まず刺さりません。

 

そこで使うのはこちらの鍬(くわ)。

鍬と言っても使うのは平たい形状の刃ではなく、反対側のピッケルのような尖った部分。

 

この部分をエイヤッと地面に突き刺し、

鍬の柄の先端部分を支点にしてグイーッと持ち手を上げれば、密度が高くて強固な芝生もミチミチと音を立てながら持ち上がってきます。テコの原理ってすごいね!

 

あとは持ち上がった部分をグイーッと引っ張れば、目地を埋め尽くしていた芝生を除去することが出来ます。当たり前なんですが、かなりの力で引っ張る必要があります。

 

数年間モヤモヤを感じていた目地の芝生がついに取れました。

しかしこれで終わりではなく、この先にはもっと厄介な作業が待ち構えています。

 

それがこちら。

先程取り除いた目地の芝生から勝手に広がった芝生です。

本来この部分はモルタルで埋まっていたはずなんですが、知らない内に何故か芝生が根付いてるじゃないですか。

先程の目地部分とは違い、芝生を引っ張ろうにも僅かな葉っぱ部分を指で摘むくらいしかできません。指で葉っぱを引っ張ったくらいでは葉っぱが千切れるだけで芝生の除去は到底無理。指も痛くてすぐに嫌になっちゃうし。だから、すごく厄介なんですよね…

 

僅かな隙間に刃物を差し込んだりして、どうにかある程度は取り除くことが出来ました。ランナーさえ指に引っ掛けることが出来れば楽に引っこ抜けるのですが…

 

かなり頑張ったんですが、それでもかなりの量の根っこと茎が残ってしまいました。

間違いなく残った部分から再度侵略が開始されると思いますので、後日もう少し処理しないとダメですね。この日はもう疲れすぎて心が折れました…

 

2時間程掛けて、これくらいまで芝生の草目地を撤去することが出来ました。

朝夕はかなり涼しくなってきたとはいえ、日中はまだまだ暑いので超大変…。もう熱中症になっちゃいそう。

それにしても、特に狭い場所の芝生が厄介のなんのって。閉鎖的な目地で芝生を使うと本当に大変なことになるのだと、再認識しまくりです。

 

目地の中の芝生はこうなっている

少し作業から話はそれますが、今回目地に入っていた芝生をとても綺麗な形で取り出すことが出来たので、せっかくなのでその様子をご紹介したいと思います。

普通の芝生だとまずこんな綺麗な形で地面から剥がすことは出来なんですが、目地に入っていた芝生の密度があまりに高く、本当に一つの塊と化していたのでこのように取り出すことが出来たのです。

当たり前ですが、結構重いです。かなり、重いです。

 

何よりも驚かされるのがその根の深さ。

芝生は横に広がる植物だから、普通の場所ではこんなに根が深くなることはありません。ところが、目地の芝生は横に広がることが出来ないもんだから、結果としてこんなに根っこが深くなっちゃったのでしょう。

 

そしてこの人差し指で指し示している場所から下の、黒っぽい部分。この部分はなんとコンクリートの上に乗っかっていた部分。つまり、一切土に触れていなかった部分なんです。

目地から溢れ出た芝生がこのように土以外の場所に広がり、そして健気にもちゃんと育っているんだから芝生の生命力は本当に凄まじいですよね。

全く世話をしていないのにこの場所ではこんなに元気が有り余っているくせに、逆にしっかりとお世話している場所ではあんまり元気がないのはどういうことなんだ…。

 

目地には化粧石を入れておこう

芝生を撤去して、ぽっかりと隙間が空いてしまった目地部分。

このままでは躓いてしまう恐れがありとても危ないので、芝生の代わりに何かで埋めてあげましょう。

 

ホームセンターに行っていろいろと悩んだ結果、このような化粧石を入れることにしました。

草目地大好き人間としては非常に不本意なんだけど、草目地として入れるのに最適な植物が見つからなかったんです。お庭の別の場所で育てているリッピアでも良かったんだけど、リッピアはリッピアで凄まじい生命力で少し不安が残るしなぁ…。

 

化粧石を入れる前に、雑草対策シートを2重にして敷いておきます。

これは雑草が生えてこないようにする為の対策というよりかは、土と化粧石の境界線を作るという目的で敷いています。

後々やっぱり化粧石を辞めたい!って思った時に、化粧石が土と混ざっちゃっていると取り除くのがとても大変。しかしながら、こうやっておくことで簡単に化粧石を取り除くことが出来るんですよね。

 

なんだか超和風って感じの化粧石を買っちゃいましたが、果たして我が家のお庭に上手くマッチしてくれるのでしょうか。

特別価格で安かったんですよね…

 

石を入れて均すだけなので、作業は一瞬。

この量で、石は9kg程使いました。1袋10kg入りだったので、少し余る程度です。

やたらと綺麗で周囲より浮いている気がしますが、馴染ん経てば徐々に馴染んできますのでしばらく我慢。

 

目地の交換作業完了

というわけで、これで何年間もモヤモヤしていた芝生の目地の交換作業が完了です。

作業時間は2時間半ほど。そのほとんどは芝生を引っこ抜く作業でした。本当に、疲れた…

わたしは芝生の目地が本当に大好きなんですが、場所によってはこれほど厄介な事態になってしまうのです。

皆様も草目地を作る場合は場所と植物の組み合わせにご注意下さい。

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