レンガ・モルタルのDIY

レンガと植物の組み合わせが最高過ぎる!草目地の作り方


わたしは草目地が大好き。我が家の庭は草目地まみれ。

”目地”っていうのはレンガとレンガの隙間のことなんだけど、”草目地”っていうのはその隙間に植物を植えていること。レンガの無機質な質感と、植物の優しくも力強い質感が組み合わさって最高の雰囲気を醸し出すのです!←※わたしの勝手な思い込み

本日はそんなわたしが大好きな草目地を皆様に存分にアピールすると共に、その作り方のコツについてご紹介したいと思います。

 

我が家の草目地の施工例

アンティークレンガ×リッピア

こちら、アンティークレンガとリッピア(ヒメイワダレソウ)を組み合わせた駐車スペースです。アンティークレンガの隙間をわざと広めに空けて、リッピアの匍匐茎がレンガの隙間に入り込むようにしました。

 

このリッピアという植物は冬の間は地表部が枯れるんですが、それ以外の季節では爆発的に広がっていきます。4月頃に徐々に新芽が出たと思ったら、今の時期になるともうこんな状態。強靭な生命力を持つ植物なので、車が乗るような場所でも多少ならへっちゃらな様子。

 

5月中旬位から白くて可愛らしい花が咲きます。地面を覆う植物という点では芝生と同じですが、この華やかな雰囲気は芝生とは大きく異なるところ。強靭な生命力とこのような可愛らしい見た目を併せ持ったグランドカバープランツなんて、そうそうないんじゃないでしょうか?

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ちなみに、このアンティークレンガとリッピアを組み合わせた駐車スペースは元はこんな感じだったんです。これは施工直後の様子で、およそ3年前。リッピアの成長速度は凄まじいものがありますが、それでもレンガの隙間を緑の絨毯で美しく覆うにはそれなりの時間が掛かってしまうんですね。

 

レンガ×芝生

こちらは、ホームセンターで買ってきたレンガと芝生(姫高麗芝)の組み合わせ。これは芝生ゾーンの通路として製作しました。芝生は丈夫ですが、毎日毎日直接足で踏みつけるとダメージを与えてしまいますからね。

レンガは1個80円程度のお安いものを使ってるし、芝生も周囲から勝手に伸びてきたもの。つまり、この通路にはあまりお金が掛かっていません。

 

それでもこのように良い感じの雰囲気に仕上がっているのは植物とレンガの組み合わせパワーによるもの!←※わたしの勝手な思い込み

 

しかしながら芝生を草目地に使用するのは少し注意が必要で、それは芝生の成長の仕方。

芝生はリッピアと違い、放っておくとかなりの高さまで上に伸びていくんです。その為定期的に芝刈りをして高さを調整してやる必要があります。また、密度が増えすぎると根っこや茎部分が盛り上がるように成長することも。芝生とレンガの高さ関係の変化は結構予測が難しいので、わたしも何回は失敗した経験があります。

雰囲気は抜群に好きなのに、芝生を目地に使うのは結構難しいんですよね。

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アンティークレンガ×芝生

こちらも芝生を使った草目地。

最初の施工例を同じく、アンティークレンガを使った駐車スペースです。

この場所は芝生とレンガの高さ関係で失敗してしまい、昨年作り直したばかり。なのでレンガとレンガの隙間である目地にまだ芝生が入り込めていませんね。これからの成長が楽しみです。

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アンティークレンガとドライモルタルで作った駐車スペースの修正作業

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アンティークレンガ×セダム

こちらはアンティークレンガの目地にセダムを植えた例。

セダムのモコモコとした存在感はあまり広い場所では煩く感じるかもしれないけど、こんな感じで限られた狭い範囲で使う分には素敵なんじゃないかなぁ、と試してみました。

 

セダムは芝生やリッピアと比較すると広がっていくスピードは全然早い訳じゃないけど、強靭な生命力があるのは同じ。ほとんど手が掛からないので助かっています。水遣りなんていらないし、増やしたい時はちぎって適当な土に挿しておけば勝手に増えていきますよ。

 

草目地の作り方・コツ

草目地の作り方

レンガとレンガの隙間にお好きな植物を植えるだけ。

以上!とっても簡単ですね。

しかしながら植物を植える前の段階…つまり、レンガ同士の間に隙間を設けて敷く時に少しコツが必要になります。

 

レンガに隙間を空ける方法

草目地の作り方はとっても簡単なんですが、恐らく問題になってくるのはレンガとレンガの間にいかにして植物を植える隙間を設けるかということ。コツが必要なのはコチラの方。

というのも、一般的な敷きレンガではレンガとレンガの間に隙間はほとんど設けないんです。レンガをぴっちり並べて、そしてそれでも出来た僅かな隙間に細かい砂などを流し込んで、レンガがガタついたり動かないようにようにするのが一般的な施工方法。植物を植えるような大きな隙間を設けてしまったら、レンガが好き勝手動いてしまいますもんね。

 

そこでわたしが使用しているのがドライモルタル。

ドライモルタルとは本来水を加えてから使用するインスタントセメントを、水を加えずにそのまま使用する方法です。

 

このドライモルタルの良いところは好きなだけ作業時間を掛けることが出来るという点。モルタルは水と反応して固まるので、一般的な水練りモルタルでは作業時間に制限が生じてしまいます。時間の制限があると、このようにレンガとレンガにしっかりと隙間を設けて設置するといった手間が掛かる作業はなかなか難しいもの。ところが、ドライモルタルなら好きなだけレンガの位置を調整することが出来るってわけ。

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なお、レンガを並べる時に注意を払うのはレンガとレンガの隙間だけではありません。

草目地を作る為にはレンガとレンガの隙間に植物が根を張る為の土を入れる必要があります。ところが、この土の量が少ない場合は植物が根を十分に張ることが出来ず、すぐに枯れてしまうでしょう。なので、レンガとレンガの隙間にはあまりモルタルを盛らないのがコツ。かといってあまりモルタルの量を減らし過ぎると今度はレンガの固定が甘くなるので難しいところですね。

将来的に植物がしっかりと根を張れば根の力でレンガの固定は強くなりますので、最初の時点でモルタルでガチガチに固定する必要はないんじゃないかな、と思っています。

 

お次は枕木のアプローチで草目地を作ろう

こちら、昨年末に施工を行ったコンクリート枕木とレンガを使ったアプローチ。

この場所も草目地にしようとレンガとレンガの間はかなり大胆に隙間を設けて施工してきました。草目地に使用しようと感がえているのはセダム。もう既に何か所か植えていますが、これからどんどん広がっていくのが楽しみ。

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とはいうものの、セダムはそれほど早いスピードで広がっていくタイプの植物ではないので、人の手で積極的に植えていった方が完成は早いでしょう。

そこで最近は空いているプランターを利用してせっせと株を増やしています。セダムは土に挿しておくだけでモリモリ株を増やすことが出来るので、植物の成長著しい今の時期になるべく多く増やしておきたいところです。

 

草目地はコンクリートでもお勧め

今回はレンガを使用した施工例ばかりの紹介となりましたが、草目地は何もわたしのようにわざわざレンガを並べることから始めなくても作ることが出来ます。

コンクリート製のカーポートや玄関アプローチなど、土を入れることが出来る隙間さえあれば誰でも手軽に挑戦することが出来るんです。こういう隙間、皆様のお家にもありませんか?

こういう場所での草目地に芝生を使うのはあまりお勧め出来ませんが、セダム・タマリュウなどお世話がほとんど不要な植物ならば難易度も高くありません。

草目地は優しい雰囲気をプラスしてくれるので、無機質なコンクリートにもぴったり。お気に入りの植物を見つけて、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

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