いろいろな物の修理

無印良品製のダブルベッドがギシギシうるさい!DIYでギシギシ問題を解決せよ


我が家には無印良品製のダブルベッドがあるんだけど、これがギシギシギシギシめーちゃ五月蝿いんです。なにもベッドの上で飛び跳ねているわけじゃないんですよ?ベッドに乗るだけでギシギシ。寝返りを打つだけでギシギシ。1人で寝るならまだ我慢もできるけど、隣で家族が寝てるならこのギシギシはもう致命的な問題。

音の質的に、マットレスのスプリングの音ではなく木材由来の音なのは明らかなんですが、だからといってベッドなんて気軽に買い替えることができるものではありません。ギシギシ鳴らないようにDIYでなんとか対策しちゃいましょう。

 

ネジが緩むとギシギシ鳴ることはあるけど・・・

こちらが今回の主役である無印良品製のダブルベッド。

いかにも無印良品っぽい雰囲気のフレームは高級感や重厚感があるとまでは言えないけど、目立つ部分はオーク無垢材で作られており、手軽に購入できる市販の家具としては十分良い質感だと思います。ベッドなんてそうそう買い替えることができない家具ですから、本当にこれで大丈夫?って感じで購入するときは結構迷ったのをよく覚えています。

ただ、マットレスを乗せるとフレームはほとんど目立たないので、質感とかメーカーにそこまで迷う必要はあったのか・・・?と今となっては少し思いますけどね。人生を豊かにするには睡眠の質に直結するフレームよりもマットレスとか枕の方がよっぽど重要です。

 

そんな無印良品製のダブルベッドですが、このベッドのギシギシ問題は実は今に始まったことではありません。購入時から度々ギシギシ問題は起こってきたんです。

でもそれらの原因は各部のネジの緩みが原因で、ネジをしっかり締め直せば簡単に解決。再発するのが嫌ならば、ネジロック剤をネジに塗って組み立てておけば安心でしょう。ネジロック剤は手軽に緩み止めができるのでとても便利です。一般的な用途なら青色の中強度で十分。

 

ところが今回はどうもこれまでとは様子が違うみたい。というのも、これまで散々ギシギシ問題の原因であったネジはがっちり締まっているのですから。以前ネジロック剤を塗っているから当然の結果なんだけど。

なんでだろー?と思って各部をチェックしていると、スノコ部分がめーっちゃしなることに気が付きました。ベッドのフレームには2枚のスノコが乗せられているんだけど、グイッと手で押すとこれくらい凹んで段差ができちゃいます。

 

こちらは何も力を加えていない状態。2枚のスノコのうち1枚は取り外して撮影しています。中央のフレームからスノコが浮いているように見えるのは、この部分だけ黒いスポンジ製の緩衝材がついていないため。画像では見えませんが、このちょっと奥にはしっかりスポンジがあります。なのでこの隙間はとくに問題はありません。

 

問題はこれ?ここにグイっと力を加えると、50mmほどしなることがわかりました。

普段はこの上にめっちゃ重たいマットレスが乗っていて、更にその上に寝転ぶ人間の質量が加わっているんだから、スノコが盛大に変形していることは容易に想像がつきます。

これは更なる予想なんだけど、購入当初はマットレスがもっとシャキッとしていて、こんなふにゃふにゃのフレームでもマットレスがシャキッとしているから何ら問題はなかったのかもしれません。経年劣化でフレームがしなりやすくなるわけなんてないんだから、元からこういう設計と造りなのです。

でも経年劣化でマットレスがヘタってきてしまったので、マットレスが深く凹むようになってしまったのじゃないでしょうか。フニャフニャのスノコと中央部分のフレームはその凹みに全く耐えることができず、マットレスと一緒に凹むようになり、それによりギシギシ音が発生しているのではないかと考えました。

これだけ木材が変形するんだから、そりゃギシギシ音くらい鳴るでしょ?って予想です。あくまで予想だけど。

 

DIYで中央部分に脚を追加しよう

ギシギシ音が発生する原因の仮説をたてたわけですから、次はその原因を解決するための対策をおこなってやりましょう。

わたしが考えた対策はベッドの中央部分に脚を追加してやろうというものです。マットレスがヘタってしまって中央部分が沈み込んでしまうのならば、沈み込まないようにすればいいという至ってシンプルな対策。

そんなわけで用意したのはこちらの90mm×90mmのサイプレスの角材。倉庫に転がっていたものですが、これはどうみてもウッドデッキ制作で発生した余剰材料ですね。元々ウッドデッキの束(支柱)用の材料ですから、ベッドの脚として使用するには十分すぎるほどの強度があるはず。

 

それをギュイーンとスライド丸鋸で目標とする長さにカット。90mmの角材を綺麗にカットするのは我々素人には少し難しい作業だけど、スライド丸鋸があれば簡単に綺麗に切断できます。しかも、安全。スライド丸鋸はほんとうに買ってよかったなと感じている道具です(でも最近ブレーキの利きがめっちゃ悪いんですよねー)

 

元々は屋外で使う予定の材料だったのでキシラデコールで塗装してあったのですが、せっかく室内で使う家具なんだからサンダーで塗装を剥離することに。塗装があって悪いことは全くないんだけど、せっかくサイプレスは木目が綺麗な木材なんですから、木目を目立たせた質感にしたくなったのです。

 

ウッドデッキなら#80の粗削りだけで十分なんだけど、今回は室内で使用するものなので#400まで研磨してみました。もちろんもっと細かい目で研磨することも可能だけど、これでも十分スベスベで木目も綺麗。

なお、サイプレスは針葉樹といえどもそこそこ硬い木材なので、紙やすりはあっという間に目が減っていきます。ハードウッドを削るのはとても大変ですね。

 

支柱部分を作ったら、その側面にこのように別の木材を取り付けます。この側面に取り付けた木材もウッドデッキ制作で発生した端材なんですが、なんとこちらはウリン。なんとも贅沢なベッドの脚となりつつあります。そして、なんだかんだでこんな感じで活用する機会があるもんだから、なかなか端材を捨てることができないのです。

 

製作した脚はこのようにセットします。先ほど取り付けたウリンはベッド中央のフレームを挟み込む部材で、これにより脚をビスで固定しなくとも脚が倒れたりズレたりするのを防ぐ狙いがあります。

いや、こんな面倒なことをしなくともベッドのフレームにビス止めすれば一発で固定できるんだけど、なんとなくベッドにビスを打ちたくないという貧乏性なわたし。

 

意味があるかどうは分からないけど、一応脚とスノコの間にはフェルトシートを貼っておきました。

 

劣化したスポンジテープの張替え

こんなの意味あるのかな・・・?と思いつつもスノコとの接点にフェルトシートを貼ったと先ほどご紹介しましたが、このベッドには購入時からフレームとスノコの接触部分にはスポンジテープが貼られていました。メーカーがコストをかけて貼っているくらいなんだから、きっと意味はあるんだろうなぁと推察しています。

けれども、長年の使用によりそのスポンジテープは見るも無残な姿に。硬くなって全然スポンジっぽくなくなっているし、この機会にこれらも貼り換えてやりましょう。もしかするとこいつの劣化もギシギシ問題の原因だったりする?

 

この手のテープの貼り換えでは、劣化した糊の除去がめちゃくちゃ大変なパターンが多いんですが、今回はアルコールでサッと拭き取るだけで綺麗に糊を除去することができました。

いやー、こういうのはめっちゃ助かりますね。これまで10年近くしっかりと貼りついていたのに、いざ剥がすときになると簡単に剥がれてくれるなんて優秀すぎるでしょ?

こういうシール剥がしですが、逆に糊が盛大に残ってしまう場合だとめっちゃ腹が立ちますよね。とくに最悪なのがバーコードとか販売用ラベルのような製品には本来不要なシールの糊がめっちゃ残るパータン。ユーザーのこと考えている?ってめちゃくちゃ疑問に感じちゃいます。

 

少し話が脱線してしまいましたが、古いスポンジテープと糊を綺麗に取り除くことができたのならば、続けて新しい緩衝材を貼り付けます。今回わたしは家具の傷付き防止用のフェルトシートを使用。これまで貼られていたスポンジテープとは随分質感は違うけど、このタイプは入手しやすいんですよね。

こういったテープを貼る目的がフレームとスノコが接触することによる傷付き防止なら素材はなんでもいいと思うんだけど、スノコのずれ防止のような他の目的だともしかすると影響もあるかも。フェルトシートは滑りがよいですからねぇ・・・。まぁ、とりあえず試してみよう!

 

脚の設置とスポンジテープの貼り換え完了。結果は良好?

という感じで、無印良品製のダブルベッドに追加となる5本目の脚の設置と、スノコとフレームとの接点となるスポンジテープの貼り換え作業が終わりました。作業時間は2時間ほど。

ただ、もうお気付きのとおり追加した脚は全く見えません。なので、木目が~とか言って丁寧にやすり掛けする必要なんてさっぱりありません。切りっぱなしで問題ないので、30分程度は製作時間を短縮できるんじゃないでしょうか。

気になる結果ですが、ギシギシ音は大きく改善しました。でも、まだ少し残っている感じ。

いや、残っているというよりかはちょっと質の違う音が残っているって感じ?ギシギシは鳴らなくなったけど、なにかの拍子にギシーーーーーー・・・という長い音が鳴る時があります。それでも全体としてはかなり静かになったので、頑張って作業した甲斐はありましたね。これなら全然、オッケー。たぶん、一番目立ってたギシギシ音が鳴らなくなったので、これまで気付いていなかった音が気になり始めたって感じでしょう。これも今後対策していかないと。

-いろいろな物の修理
-