皆様の子供はどのようなおもちゃがお気に入りでしょうか。
小さい子供って興味がころころ変わるので、ついこの間まで夢中だったおもちゃでも、あっと言う間に飽きてしまって見向きもしなくなることがありますよね。
親がこれなら!!と思って買い与えたものよりも、牛乳プリンの空き容器やダンボールゴミの方に興味を示すなど、まぁ子供心は難しいものです。
そんな難しい子供のおもちゃですが、この木琴はなかなか興味が長続きしておりまして良い感じ。1歳半くらいから興味を持ちだし、それから2年半以上レギュラーおもちゃの座を維持しています。
音階は少ないので複雑な曲は難しいけど、カエルの歌や蝶々の歌くらいなら演奏できます。木琴ならではの優しい音っていいですよね。親であるわたしも大好きです。
そんな木琴ですが、先日子供に破壊されました。
うん…これ、割れてるよね…。
なんで割れたの?と聞くと、上に乗ったらバキッと音がした!とおっしゃいます。
当たり前やろー!!子供でも15kgあったら十分重いわー!と言いたいところですが、木琴には乗ってはいけませんと子供によーく教えていなかったわたしが悪いんです。
これだけ派手に割れていると鋭利な部分がどう見ても危険なので、このままでは子供に遊ばせるわけにはいきません。
3,000円以上もするおもちゃをこれだけで捨てるのはどう考えても勿体ないので、なんとか修理してやりましょう。
しかし、単にボンドでくっつけただけだと直ぐにまた割れてしまいそうです。なので少し手間を掛けて、しっかり補強を入れる形で修理してやることにしました。
材料はアルミのL字型バー
補強用の材料として使用するのは倉庫に転がっていたアルミ製のL字型バー。
多分、以前丸ノコの冶具と作る為に買ってきた材料だと思います。確かホームセンターで300円くらいだったような気がします。
それを破損した箇所にぴったりになるようカット。
今回はディスクグラインダーでパパっと切断していますが、ディスクグラインダーをお持ちじゃない人もおられるでしょう。その場合は金属用のノコギリで十分切断可能です。アルミは柔らかい金属なので、5分くらいギーコギーコすれば切断できますよ。
これがステンレスだとか鉄のような硬い金属だと、とても手作業では無理…。DIYで金属を加工する時はアルミの一択です。
切断面は荒れていますので、適当なやすりで滑らかに整形してやります。子供が触れるものなので、バリや鋭利な部分はしっかり滑らかにしてやりましょう。
これで補強材の準備ができました。
補強材を木琴に取り付けよう
加工したアルミ製の補強材を木琴にあてがい、クランプで固定します。
この補強材はネジで取り付けるのですが、いくらアルミが柔らかい金属といってもそのままではとてもネジを取り付けることはできません。
その為アルミ材にはネジの直径と同寸法の穴を開ける必要があります。ドリルで正確に穴を開けられるよう、まずはポンチで凹みをつけましょう。ポンチっていうのは金属に凹みを付けるためのただの尖がった棒です。ハンマーでコンコン叩いて使います。
別にポンチで凹みをつけなくても穴は開けられるけど、凹みがあった方が圧倒的に作業しやすいです。
ポンチでつけた凹みを元に、ドリルで穴を開けます。
穴を開けるのはあくまでもアルミ材の部分だけで、その下の木材部分には穴を開けないように注意!木材部分に穴を開けてしまうと、ネジが効かなくなっちゃいます。
穴を開けた部分を、今度は面取りカッターを使用してネジの頭が収まるように加工。面取りカッターってDIYではなかなかマイナーな工具だと思いますので少しご紹介を。
面取りカッターとは穴を斜めに拡大する為の工具で、こんな形のドリル刃です。これがカッター?とわたしは最初思いました。ドリルじゃん!!
しかしながらドリルと違って穴を開ける能力は低く、あくまでも既に開いている穴を斜め形状に広げる為の道具です。穴を開けた時のバリを取るのにも便利ですよ。
面取りカッターで加工するとこんな感じになります。
この部分に皿型のネジを取り付けると、
こんな感じでとってもすっきりネジを取り付けることができました。面取りカッターで穴を広げ過ぎちゃいました。少し失敗です。
窓のアルミサッシなんかもこんな感じで取り付けられていますよね。金属に穴を開ける機会があるなら、是非揃えておきたい工具です。
完成!
同じ作業をあと2箇所行い、しっかりとアルミ製の補強材を取り付けることができました。
これで、踏み割られた木琴の修理ができました。
アルミ製の補強材を取り付けたおかげで以前よりも強度はむしろアップした感じ。これならまた子供が乗っても大丈夫?いやいや、また別の場所が割れるだけだから、もう乗るのは勘弁して下さい…