お庭の植物

冬の時期の樹木のお手入れ。お庭に木を植えるのはデメリットも多いよ!


少し前まではまるで春の陽気でしたが、一転して先週はそこそこ寒い日が多かったですね。年を重ねる毎に寒いのが苦手に感じるようになっている気がしますが、今年の冬もあと少し。なんてったって、明日から3月ですからね。春が待ち遠しいです。

さて、そんな寒い冬ですが、寒さが苦手なのは我々人間だけではなく、多くの植物たちも同じ。お庭で育てるような植物の多くは冬の間は葉っぱを落としたり、地表部を枯らすなどして休眠状態に入ることが多いですよね。そのため、ガーデニングをしている人にとって冬は植物のお世話の作業が激減する時期でもあります。

しかしながら、そんな時期にこそ是非おこないたい、いや、おこなわなければならないのが樹木のお手入れ

お庭に樹木を植える人は多いと思いますが、樹木の種類によってはその後のお世話がなかなか大変で、しかもそんなこと庭木を植えるときにはあまり考えていなかったって人も多いのではないでしょうか?庭木は素敵だけど、いろいろデメリットもあるんですよ。

本日は冬の間におこなう我が家の庭木のお手入れ作業と、庭木のデメリットについてご紹介します。

 

ハナミズキのお手入れ

まずは我が家のハナミズキのお手入れから。

ハナミズキは庭木として人気の高い樹木だそうですね。確かに、綺麗な花は咲くし、紅葉もするし、可愛い実もつけるので、季節感たっぷりの素敵な庭木だと思います。葉っぱが焼けやすいのと、花を楽しめる時期が1週間程度しかないのはちょっと気になりますが。

そんなハナミズキですが、3年ほど前から胴吹き枝がでるようになりまして、それ以来冬の間の剪定が欠かせないようになりました。このハナミズキの胴吹き枝の剪定がわたしのDIY人生における初めての剪定作業でしたから、最初鋏を入れるときはそれはそれはおっかなびっくりで緊張したものです。

 

まぁ、今となってはすっかり慣れっこでバシバシ鋏を入れていくんですけどね。剪定の仕方には教科書的なルールもあるみたいですが、もう気にせず好き勝手にちょん切っていきます。これまでの経験から、それほど神経質にならなくてもハナミズキさんは気にせず元気ってことが分かりましたからね。

 

ただ、切断面にはしっかりとトップジンMペーストをぬりぬり。実際の効果のほどは分からないけど、塗ると2日後くらいには切断面をしっかりと固めてくれているので、素人目に見ても樹木にはやさしそうです。

冬の間におこなうハナミズキのお手入れはこの剪定作業だけ。というか、一年の間でも必要なお世話はこの剪定だけなので、ハナミズキはあまり手間がかかりません。害虫類も全然こないし、わたしのような庭木に全く詳しくない人でも育てやすい樹木だと思います。

 

シマトネリコのお手入れ

ハナミズキは全然手間の掛からない樹木ですが、一方でシマトネリコは近年少しづつヤバさを感じるようになってきました。別に嫌な害虫類がくるわけでもないし、これまで無茶苦茶手間が掛かってきたというわけでもありません。でも、最近だんだんとヤバくなってきたんです。

なにがヤバいって、その成長スピード。

なんだか大きくなってきたなぁ~って以前からそんな気はしていたんですが、年々増える落ち葉の多さがそれが気のせいでないことを裏付けます。常緑樹であるシマトネリコは秋ではなく厳寒期に葉っぱを落とすのですが、毎年2月に入ると寒い中せっせと落ち葉の掃除に追われることになります。

ただ落ち葉が落ちるだけなら熊手等で集めるだけで終わるんですが、シマトネリコは大きく横に広がるように成長することに加え、葉っぱが小さくて軽いので、広範囲に落ち葉をまき散らします。

そう例えば、

カーポートの雨どいとかね…。

 

以前にもご紹介したことがあるんですが、雨どいへの落ち葉の入り込みは控えめにいって最低です。一瞬で詰まるので絶対掃除しないといけないし、でも掃除しにくい場所だし、そして掃除しているとセミの死骸とか得体の知れないものが一緒に出てくるからです。鳥の死骸があった時なんて最悪以外の何物でもありません。

 

シマトネリコは大好きな植物ですが、10年未満でここまで大きくなるのは結構予想外でした。シマトネリコの勢いが強すぎて…という意見は、ネット上でもプライベートでも結構聞くので、多くの人が陥りやすいデメリットなのかもしれません。というか、外構のプロが植えたんだから、カーポートなどに迫ることって想定していなかったの!?

今年は剪定をしていないけど、この様子なら来年以降は積極的に剪定をしていかないといけないのかもしれません。好きな樹木なだけに、抵抗があるなぁ。

 

ブドウのお手入れ

我が家で最も不安いっぱいなのが、2本あるブドウの樹。シマトネリコとは比べ物にならないくらい、ヤバい匂いがプンプンします。

ブドウは春から秋にかけてまるでジャックと豆の樹のようにグングン成長していくので、冬の間の剪定や枝の整理は必須作業です。今後の成長を予想し、バンバンいらない枝をちょん切っていきましょう。

ブドウは樹液が多く、寒い時期じゃないと枝の切断面から大量の樹液が流れ出してくるという厄介な植物。実際に昨年やらかしているので分かりますが、気温が高くなると本当に樹液が止まりません。なので、剪定は樹液の流れが少ない冬の間に必ず終える必要があります。

ただ、この剪定作業ってあんまりやりたくないんですよね。

なんでかっていうと、枝と一緒に内部に潜んでいる芋虫をちょん切ってしまい、それ以来トラウマだから

いやね、ブドウの樹には内部を食い荒らす害虫が発生するのは有名ですよ?でも心のどこかでは、住宅街にポツンと2本だけある我が家のブドウには無関係な話だと思っていたわけです。近所にはブドウ農園がたくさんあるので、普通そっちで繁殖するでしょ?って。

いやー、ところが我が家にもちゃんといたんですよね…。大きく成長する前に偶然駆除できたのは幸運なことなんでしょうが、今後は注意深く観察して、早期発見できるようにしないと駄目ですね。あと、ハサミでうっかり切らないように気を付けないと。

樹木の種類によってどんな害虫が発生する可能性があるかは調べれはすぐわかると思いますが、こういった害虫にはいずれ必ず遭遇するものだと考えておきましょう。なんといっても樹木は数十年に渡って付き合いますからね。数年単位なら運よく遭遇しないこともあるでしょうが、それだけ長期間になると起こりうるトラブルにはほぼ間違いなく遭遇するというのが樹木のデメリットの一つと言えるでしょう。

 

庭木の支柱杭の除去に挑戦

ところで、我が家の庭木の根本にはいまだに支柱となる杭が刺さっています。この杭は植えられたばかりで根が十分張れていない庭木が倒れないようにする目的のものであり、そのためしっかりと根が張ったら早々に除去する必要があります。杭と庭木の幹をグルグルに縛っているわけですから、そのまま放置して庭木が成長したら、その紐などが幹などに食い込んでよろしくありません。

ところがですねー、この杭が抜けないんですよ。

わたしがDIYで適当に刺した杭なら一瞬で抜けるんですが、プロの外構屋さんが設置した杭は本当にしっかりと頑丈に刺さっています。さすがはプロの仕事だぜ!

なのでこれまでは杭と幹を縛る紐類だけをちょん切り、この杭は放置しておりました。それで庭木の成長には悪影響はないので問題ないのですが、流石に見栄えも悪いし、もし地面の中で杭が腐ったり白アリが湧いたりしても嫌なので、気合を入れてこの杭を取り除きましょう。

 

といっても、これまで何度も挑戦して抜けなかった杭ですから、改めて気合を入れてもやっぱり抜けません。どう頑張っても、抜けません。

 

ところが、今回はこれまでよりももっと頑張りすぎたせいで、杭が折れちゃいました。

 

杭が折れちゃったらなおさら抜くのは困難なので、方針転換して折れた場所から杭を切断することに。でもこの方法には致命的な問題がありますよね?そう地面に残った杭です。この後も出来る限り切り取ったものの、地中深くに残った部分はどう頑張っても取り除くことができませんでした。地面を掘って取り除こうにも、木の根が邪魔をするのです。なので、こっそり埋めておきました。たぶん、問題ない…よね?

 

折れた杭の断面を確認すると、8年ほど地面に埋まっていたとは思えないほどの美しさ。杉かなんかだと思うけど、以前わたしがホームセンターで買ってきた焼杉の杭は2年ほどでボロボロに朽ち果てたものですが、それと比べるとなんと丈夫なことか!!防腐剤注入がしっかりされているためなのかどうかは分かりませんが、流石プロが使用している資材ですね。

 

庭木にはデメリットも多い

というわけで、本日は我が家の庭木のお世話についてご紹介しました。

ブドウのような果樹は全く異なりますが、それ以外の樹木に関しては剪定と害虫対策が主なお世話となります。そして、これらが必要ない年もあるでしょうが、いずれは必ず直面するでしょう。

普通の草木とは違い、数十年に渡って付き合うというのが庭木の特性ですが、この特性には多くのメリットがある一方で、それがそのままデメリットにもなっています。

つまり、数年単位では遭遇する可能性の低いトラブルや害虫であったとしても、長期間単位になると遭遇する可能性は間違いなく高くなります。

ですので、庭木を植えるときはその樹木で知られているトラブルや成長後の大きさをしっかりと把握することが極めて重要なのです。

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