お庭の植物

お庭にはクローバーを植えてはいけない


当ブログにお越しの方の中には、お庭にクローバー(シロツメクサ)を植えることについて調べておられる方が多くおられるようです。

クローバーって独特な葉っぱの形状をしていてとても可愛いですよね。これでお庭を埋めたらさぞかし素敵なんだろうなぁ・・・ってわたしも以前は考えておりました。そう、以前のことです。

そんなわたしから申し上げたいことは、

悪いことは言わないからやめましょう。

ということです。

本日はクローバーをお庭に植えてはいけない理由として特に大きなものを2点ご紹介します。

 

理由①:クローバーは意外と背丈が高い

クローバーを植えようと考えておられる方の多くは、きっとプランターのような限られた場所ではなく、グランドカバープランツとしてお庭の広い場所で育てることを検討されていることでしょう。

わたしも以前は全く同じことを考えていたので、その気持ちはよく分かっているつもりです。クローバーって可愛いですから、それがお庭一面を埋め尽くしたらさぞかし素敵なんだろうなぁって思っちゃいますよね。

しかしながら、クローバーって思っているよりもずっと草丈が高いんです

 

こちらは実際にクローバーを一面に敷き詰めている場所です。

パッと見た感じでは白い花が一面に咲き誇ってとても綺麗なんですが、それは遠くからみたときのこと。近付いて良く見るとその草丈が結構あることが分かります。

 

子供なら膝上までずっぽりと埋まってしまうし、大人の足でもふくらはぎくらいまでは埋まるくらいの草丈。これでは地面を覆うグランドカバープランツというよりかは、”生い茂っている”という表現がぴったりの状態。

イメージとしては可愛らしいクローバーの上で走り回ったりゴロゴロする感じだったのに、これじゃあ全くイメージが違います。そもそも地面が全く見えないので、そんなこと怖くて出来ません。草の中に何が潜んでいるか分かりませんからね。

それと、この草丈の高さのせいで夜露や雨水なんかも根元で長時間残ります。全然乾かないんですよ。なのでこのクローバーの茂みに下手に足を踏み入れると、お気に入りの靴がぐちゃぐちゃに濡れちゃうぞ!

 

 

理由②:一度種を撒くと完全な除去は難しい

クローバーの恐ろしいところは、一度種を撒くと完全な除去が難しいということ。

クローバーは種だけではなくほふく茎でも横に広がっていくんだけど、このほふく茎や根っこが少しでも残っているとそこからまたどんどん再生していくのです。まるでスギナのような生命力。

これがほふく茎。ランナーって呼ばれることの方が多いでしょうか?普段は地面に沿って伸びるのですが、分かりやすく上に引っ張ってみました。

この立派なほふく茎がしぶといことに加え、根っこも地中深くまで伸びることもあり、ただ手で引っこ抜くだけではなかなか除去は難しいのです。

クローバーといえば地力回復の効果があるから休作中の畑でとりあえず育てられることもあるようですが、その場合は作物を育てる前にトラクターでガーっと畑にすき込んでしまうみたいですね。

もちろん住宅地のお庭ではそんなことはそう簡単には出来ませんから、完全な除去はかなり難しいということを是非覚えておいて下さい。

また、意図していないところにもモリモリと広がっていきます。きっとあの可愛らしい白い花は、そこそこ遠くまで種を飛ばすんでしょうね…。

 

まとめ:グランドカバーとしてメジャーじゃないのには理由がある

というわけで、本日はいろいろとあるクローバーのデメリットの中でも、特に致命的なもの2点についてご紹介しました。

プランターでこじんまりと楽しむならいいけど、間違ってもお庭のグランドカバーに使ってはいけません。いや、やっぱり種を飛ばすからプランターで育てるのもお勧めできないや。

お庭に植えるのではなく、公園や道端などに生えているのを楽しむのに留めておきましょうね。

 

なお、我が家では以前たった4ヵ月間程花壇の中で育てていただけだというのに、今でもお庭のあちこちで繁殖しています。

これでもかなりマメに引っこ抜いたり、周りの植物への被害を顧みずに除草剤を撒いたりしているというのに、全然居なくなりません。こいつの生命力には心底驚かされます。しかしながら、生育環境が悪いと大型化はしないようですね。

繰り返しますが、クローバーは軽い気持ちでお庭のグランドカバープランツとして植えてはいけません。

 

クローバーについては以前にもわたしが実際にお庭で育てた経験を元に記事を投稿しておりますので、よろしければそちらもどうぞ。

 

少し変わったグランドカバープランツが良いのなら、リッピア(ヒメイワダレソウ)なんてどうでしょう?こちらなら背丈は高くないですし、根もそこまで深くありませんよ。

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