DIYの家具製作

塗っても塗っても全然色がつかない!?オイルステインって実は簡単な塗料ではないみたい

2020年5月16日


皆様はオイルステインってご存知でしょうか?

オイルステインは塗料の種類を示す言葉で、油性の浸透性塗料のことを示します。

そして浸透性塗料とは木材に染み込むことで色を付けるタイプの塗料のことを示します。ステイン(stain)っていうのは英語で”染色”って意味ですしね。

わたしがウッドデッキ製作などのDIYで多用しているキシラデコールもオイルステインの一種。正確にはキシラデコールはブランド名で水性タイプや半造膜タイプもあるんですが、基本的には浸透性塗料のシリーズなんですよね。

オイルステインなどの浸透性塗料の特徴はなんといってもムラが出来にくくて、誰でも簡単に綺麗に塗れること。

わたしもずっとキシラデコールを使い続けていて、本当にその通りだと感じていました。オイルステイン、最高!浸透性塗料、最高!

ところが、今回別の種類のオイルステインを使ってみたところ、その認識は必ずしも全てのオイルステインに当てはまる訳ではないことを痛感しました。

オイルステインって、必ずしも簡単ではない!!

 

おままごとグッズ製作で選んだVATON FX

最近我が家ではウッドデッキ製作の端材(ウリンとかサイプレス)を使って、いろんなおままごとグッズを製作するのが流行り中。

おままごとグッズですから当然塗装も必要となるのですが、ウッドデッキとは違ってこれは家の中で子供がガシガシ遊ぶもの。なので塗料もそういった配慮がされているものを探した結果、大谷塗料さん製のバトンFX(VATON FX)をチョイス。これは油性の浸透性塗料、つまりオイルステインです。

正直詳しいことは分からないけど、食品衛生法に適合とかシックハウス対応って謳われるとなんだか安全そうじゃないですか?ウッドデッキではまず使わなさそうな鮮やかな色があるのも良い感じ。なんとびっくり、充実の30色展開です。

 

早速黒色を買って、まずはおにぎりの海苔部分を塗ってみたら、これがまぁいい感じ!まさにイメージ通り!

やっぱりオイルステインは塗り易くて、綺麗に仕上がって、最高!って思ったものです。この時はね…。

 

オイルステインは色によって塗りやすさが違う?

黒色が超いい感じだったことに気を良くしたわたしは、早速違う色も試してみることに。

選んだのは同じくVATON FXのアイアンレッド、ナチュラルアイボリー、アクアブルーの三色。

これでもっとカラフルな、それでいて木材ならではの温かみのあるおままごとグッズを作れるはず!

そう思っていたんですが、

早速端材で試し塗りしてみてびっくり。

全 然 色 が つ か な い じゃないか!

これは3度塗りくらいした状態なんだけど、それだけやっても目標とする色調に全然届きません。

普通、塗料って重ね塗りすればするほどしっかりと着色されるように思いますよね?しかしながらこのVATON FXだとしっかり乾燥させた後でも、重ね塗りしようとしたらそれ以前に塗った塗料が溶解してとれてしまうのです

そもそも、浸透性塗料のはずなのに塗料が木材に全然浸透していないっぽいんです。恐らくこれが最大の問題。

木材に塗料が浸透しないから、塗っても塗っても全然色がつかないし、無理矢理塗料を乗せてもムラになって美しく仕上がりません。

 

パンフレットには”塗装面を#180~#240のサンドペーパーで木目に沿って研磨してから塗装してね”って書いてあったけど、その通りにしても結果は同じ。

最初に試した黒色は良い感じに着色出来たことを考えると、顔料によって(つまり色によって)木材への浸透具合が異なるんじゃないでしょうか?

感覚的には色のつきやすさは、黒>赤≒白>水色って感じでした。

ちなみに試した木材はサイプレス。ホワイトウッドなどのより柔らかい木材だとまた結果は違うのかもしれません。

 

塗り方を工夫すれば綺麗に塗れるけど…

浸透性塗料なのに木材に塗料が浸透しない、もしくは浸透する前に塗料をウエス(布)や刷毛(ハケ)で拭き取ってしまっているよね、これ……と感じたわたしは、思い切って塗装の方法を変えてみることに。

それは、塗料を直接木材に掛ける方式。なんともまぁ、贅沢!

これならウエスや刷毛を使わないから、たとえ塗料が木材に浸透しなくても塗料を拭き取ってしまう心配はありません。

結果は、ご覧の通りしっかりと塗料の色が出ています。そう、こういう色にしたかったんだよー。

あとはこのまま塗料がしっかりと木材に浸透するように、首を長くして乾燥するのを待つばかり。

 

白色よりももっと色がつきにくく感じた水色でも同じ方法をやってみました。

ウエスで頑張って3度塗りした下地と比較すると、新しい方法での発色はなんと鮮やかなことか!!これまでの努力は、いったいなんだったのか!

 

塗料を木材の上に出しただけでは当然均一な色調にはならないので、木材を傾けて表面の塗料を均してやり、均一な色調になるようにしてやります。

ウエスや刷毛で塗った時とは全く違い、ようやく目指していた色調を得ることが出来ました。

 

最初の3度塗りのものと比較するとその差は歴然。

オイルステインは誰でも簡単にムラなく綺麗に塗れるっていうのが大きな特徴とされているけど、今回試してみたVATON FXに関しては必ずしもそれは当てはまらないようです。

それでも塗り方を工夫することでなんとか綺麗に塗れるようにはなりましたが、これでめでたしめでたし…というわけではありません。

こうやって出来た塗膜は木材の表面に存在していますので、無茶苦茶色移りしやすいんです

一週間ほど乾燥させようが、結局これは改善されませんでした。もしかするとこれは併売されているバトンブロワーっていう上塗り材の併用が前提なのかもしれませんね。

しかしながら、そもそも塗料が木材の表面に残っているようなのであれば、わざわざ浸透性塗料を使う意味が無いんですよね…。木目もほとんど消えちゃいましたし…。

 

別の塗料を試してみた:WOOD GEL STAIN

オイルステインって簡単じゃないんだ…と思い知らされたわたしが次に手を出したのが、アサヒペンさんの水性WOODジェルステイン

これは水性の浸透性塗料なので、オイルステインではありませんよ。水性ステインってことになるのかな?

塗装サンプルを確認する限りでは綺麗に発色してたけど、それは先程のVATON FXも同じ。わたしが使用するサイプレスでどうなるかなんて、実際に試してみないと分からないので早速試してみました。

結論から申しますと、こいつはなかなか良いです。しっかり色が着きます。そして、色移りもしません。

最初塗った時はVATON FXと同じように塗料がさっぱり木材に染み込む気配がなく、ウエスで拭うとムラだらけになるのも全く同じでした。

ジェル状だからムラなく簡単に塗れるってカタログに載ってたけど、全然簡単に塗れないじゃないか!

ジェルのメリットなんて、全然ないじゃないか!

これもダメか~!?

ってそれはそれはガッカリしたものですが、2度塗りをすると見違える程綺麗に着色することが出来ました。重ね塗りの際、塗料が溶け出して無駄になることが無いっていうのがVATON FXとの大きな違いですね。

 

結果、強引に厚塗りをしたVATON FXと同程度の発色具合に仕上がっています。乾燥後に塗料の色移りがないことからも、VATON FXよりずっと優れているように感じます。

また、この水性WOODジェルステインはなぜだか無茶苦茶乾くのが早いので、サクサク作業を進められるのも嬉しかったです。今の時期だと1時間も乾燥させれば手で触れる程度に乾燥するので、すぐに重ね塗りすることが出来ました。

 

別の塗料を試してみた:キシラデコール ウッドコート

ここまでの話ならば、おままごとグッズの塗装はアサヒペンさんの水性WOODジェルステインで決まりだね☆っていう感じで終わりそうなんですが、水性WOODジェルステインには残念なポイントがあって、それはアイボリー系の白色が無い!ってこと。

VATON FXが豊富な30色展開に対し、水性WOODジェルステインは13色展開。

なのでわたしのように好みの色がないっていうことも有り得ちゃうのです。もっと色のラインナップ増やしてくれないかな?

 

そんなわたしが次に手を出したのが、ウッドデッキの塗装で散々お世話にっている、キシラデコール。もちろん色はわたしが欲しいアイボリー系。

キシラデコールといえば油性の浸透系塗料のイメージが強いのですが、今回購入したのは水性キシラデコールウッドコートという商品名の通り水性タイプで、しかも半造膜タイプ。つまり、ステイン系(浸透系)塗料と、造膜系塗料の中間のタイプってこと。こういうのもあるんですね~。

 

半造膜タイプとは言え、完全な造膜タイプでないのなら白系って発色しにくいのでは?ってちょっと心配だったんですが、ご覧の通りちゃんとアイボリーっぽく発色してくれています。

無理矢理厚く塗ったVATON FXのナチュラルアイボリーよりかは薄い色調だけど、このくらいの色調なら全然あり。

 

VATON FXでも水性WOODジェルステインでも苦労させられた塗り難さ(塗料の染み込みにくさ)なんですが、このキシラデコールではそんな苦労は全く感じませんでした。

いつも使用しているキシラデコールと同じように、ムラなく、簡単に塗装することが出来ました。わたしはやっぱりキシラデコールが大好きだ!

なお、半造膜タイプとされているこのキシラデコールの方が、他の2つのステイン系(浸透系)塗料よりも木材の質感が活きているっていう、なんだか不思議な結果となっています。

 

オイルステインは簡単?いいや、難しいよ!

というわけで、今回はオイルステインを含むステイン系塗料で結構苦労していますっていうご紹介でした。

よくDIYの本やネット記事で、オイルステインは木に染み込むからムラなく綺麗に仕上がりやすいっていう記述を見かけます。

おそらくそれは間違いではないでしょう。ホワイトウッドなどの塗料が染み込みやすい木材では事実そう感じる方も多いかと思います。

しかしながらそれはあくまでも造膜タイプの塗料と比較してでの話であって、塗装を行う木材の種類によっては、そして塗料の種類によっては、全然簡単じゃない可能性もあります。実際、今回わたしは超苦労しているわけですしね。

ホームセンターでもネットショップでも多くの塗料が売られていますが、同じように見える塗料であってもその使い心地は大きく異なります。なんなら、同じ商品でも色によって違うくらいなんですから!

塗料の成分も、色のラインナップも、そして価格ももちろん重要ですが、塗料を選ぶ際はその使い心地やデメリットについてもじっくり調べた方が良いかもしれませんね。

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