DIYと一言で言ってもそのジャンルや内容は様々ですが、わたくしの場合はウッドデッキやレンガ等の外構のDIY作業の他、家具製作のDIY作業なんかにも挑戦しております。
そんなわたくしですが、元々家具とかインテリア用品をウインドウショッピングするのは好きだったのですが、家具作りになんてものには一切興味がありませんでした。ごく普通の会社員をしていると、家具製作なんて普通しませんよね。それなのに、なぜ家具製作なんて手間のかかることをするようになったのか、本日はその経緯についてお話したいと思います。
欲しい家具が(予算内で)見つからない!
家具製作と言えば、DIYという言葉の前身にあたる"日曜大工"という言葉から真っ先にイメージされる作業で、わたくしの頭の中ではサラリーマンのお父さんが週末にノコギリと金槌と釘で、椅子とか犬小屋を作っている光景がパッと浮かびます。そのようなほのぼのした作業に憧れる人なら良いのですが、わたくしの場合はそのような作業に全く憧れはありませんでした。
だってほら、家具作るなんてどう考えても難しそうだし、材料は高そうだし、失敗したらその材料代損するでしょ?それならきちっと綺麗に仕上がっている商品を買った方が絶対いいでしょ!っていう考え。
ところが、引っ越しを機に家具を新調しよう!と思い立っていろんな家具屋さんを回ったことでその価値観は大きく変わりました。そう、そのきちっと綺麗に仕上がった自分好みの商品なんてなかなか見つからないのです。
家具の好みは本当に人それぞれなんだけど、いろいろ見て回った結果どうやら無垢材の家具で、しかも極力塗装していないものが好みだということが分かりました。ところが、ダイニングテーブルのような大物であればそのような造りのものも多くあるので困らないのですが、本棚や飾り棚のような割と小型の家具に関してはそのような好みの条件のものが少なかったのです。特に本棚とかテレビボードは、突き板(表面だけ無垢材を貼り付けた板)のものが主流みたい。
その数少ない選択肢の中から設置場所にピッタリの寸法(これが難しい・・・)で、かつ自分好みのデザインのものを探すとなると現実的にはかなり厳しいことが分かりました。もちろん、お金を出してオーダーメイドの家具を注文したらいいかもしれませんが、そんな余裕はない!!
じゃあ・・・作る?
欲しいものが手に入らないとなると、残る選択肢は自分で作る位しかありません。
そこで初めて家具製作のDIYについて調べてみたのですが、どうやらわたくしが抱いていたノコギリと金槌と釘というイメージはかなり偏ったものであり、実際は電動工具を使ってバシッと綺麗にみなさん製作されている様子。道具も、材料も、近所のホームセンターで購入できるみたいだし・・・・小さいものからやってみる?というのが最初の一歩。
そして出来上がったのがこちら。
ダイニングのカウンター下に飾り棚が欲しくて製作。
2×6材のレッドシダーと、1×6材のSPFを組み合わせただけの単純な飾り棚。こんな単純なものでも、自分の家にぴったり合うものは自分で作らないとそうそう手に入らないでしょう。材料費は5,000円も掛かっていないと思いますが、それでも初挑戦だったので失敗したらどうしよう・・・と不安だったのを覚えています。初挑戦にしてトリマーで溝を切って、きっちり棚板を嵌め込んでいるのは自分でも頑張ったと思います。トリマーってすごい音がするんだもん、怖いよ!!
そしてその数か月後に、同じような構造でスケールアップさせて製作したのがこちら。
図書館のような壁一面の本棚に憧れて作ったL字型の大型本棚です。出来上がった本棚はなんだかイメージと少し違って、あれぇ?って思ったけど、多分それは収納する本とか、収納方法にもよるのでしょう。お洒落収納はなかなか難しい・・・
これを製作してから随分立ちますが、未だにこれが家具製作としては一番大きなものです。加工や搬入のことを考え、バラバラに分解できるように作ってます。これも、ド素人でありながらよく頑張ったと思ってます。もう一回作れ!と言われてもとてもそんな気力がありません・・・。
とりあえずやってみたらできるよ!
わたくしもド素人なので分かるのですが、家具製作と言えばどうしても難しいイメージがありますよね。そんなの当たり前だし、今でもそう思っています。しかしながら、直線状の切断加工、溝堀加工、ねじ止めといった単純な加工のみで構成される家具であればド素人でも綺麗に製作することは可能ということが分かりました。
同じ素人でも技術の高い方や、プロが製作するような凝ったデザインのものを製作するのは流石に無理がありますが、それでも自分が欲しい寸法の家具を作ることができればインテリアの自由度はぐっとアップするハズ。
わたしには無理かも・・・という気持ちは当たり前の感情ですが、それでも失敗を恐れず一歩を踏み出せば、意外と想像以上のものができるかもしれませんよ。