DIYの家具製作

ハードウッドへ安全に着色したいのならばバトンFXウッドプロがおすすめ。子供のおもちゃや家具、家の中のDIYにぴったりの塗料

2022年4月7日


DIYでは屋外・屋内問わず木材に色を塗る機会が多くありますから、DIYにおいて塗料はとても身近な存在。そんなわけで、当ブログでもこれまで何度か塗料に関する記事を書いてきました。例えばそのうちの一つが大谷塗料さんのVATONFX(バトンFX)。

わたしはこの塗料をハードウッドを材料としたおままごと製作に使用したんですが、わたしの使用用途では色がつきにくいという問題に直面しました。

そんなVATONFXの色のり問題ですが、大谷塗料さんの製品にはその点を向上させた製品もあることを、まさにその大谷塗料さんから教えて頂きました。わたしはちょうど次の製作で使う塗料を探している真っ最中だったので、これはその塗料を試すにはもってこいのタイミング。良ければ是非使ってみたい!

そんなわけで、本日は大谷塗料さんのVATONFXウッドプロの検証の様子のご紹介です。

今回紹介するアイテム

商品名:VATONFX(バトンFX)ウッドプロ

メーカー:大谷塗料株式会社

結論:バトンFXで感じたハードウッドへの色のりは全く問題無し。匂いの少なさや自然素材で作られていることをから、子どものおもちゃ製作や内装のDIYにぴったり

 

VATONFXとVATONFXウッドプロの違い

以前ご紹介させていただいたのはVATONFX(バトンFX)という塗料。

 

わたしがハードウッドを使ったおままごとを製作する際、子どもへの安全性が高そうな点と、色数がとても豊富なことでこの塗料を選びました。商品数(=色数)が増えると在庫管理やらなんやらが大変になるので、メーカーも小売店もあまり商品数は増やしたがらないものなのですが、このVATONFXは30色展開ですからね。これはすごいことです。

 

しかしながらこの時はハードウッドには色がつきにくい点がかなり気になりました。色のつきやすさは色の種類によって結構違って、例えばブラックはとても色がつきやすかったものの、アクアブルーやナチュラルアイボリーは色がつきにくくて苦労したものです。※これはウリンやサイプレスといったハードウッドでの話であり、他の木材については未確認です。

VATONFXに対してわたしはそのような印象を抱いていたのですが、実はVATONFXシリーズにはこの点を向上させた製品があることを、まさのそのメーカーである大谷塗料さんから教えて頂きました。

 

それが今回ご紹介するVATONFXウッドプロ

VATONFXというのは以前わたしが使用した塗料の製品名であると同時に、シリーズ名でもあります。浸透型やニス、溶剤も水溶性と油溶性があるなど様々な種類の塗料からなるシリーズのようですが、「環境対応型木部塗装」というのがシリーズのコンセプトのよう。

以前使用したVATONFXは100ml容器も販売されていてDIY用途感も強かったですが、シリーズの他の塗料は施工例からして業務用感が強いように感じますね。もちろん、各製品でも比較的少量(0.8kgなど)のものも販売されているので、DIY用途でも全く問題はありません。低臭である点やシックハウスに関係する物質を含んでいないのを強みとしているので、特に家の中のDIYにぴったりですね。市販の塗料の中にはびっくりするくらい匂うものもありますから…

 

話はVATONFXウッドプロに戻りまして、今回ご紹介いただいたVATONFXウッドプロはVATONFXよりもハードウッドに対する色のつきやすさが高いそうです。

VATONFXとVATONFXウッドプロで何が違うんだろう?どうやって使い分けたらいいんだろう?という疑問が湧いてくるのですが、正直に申しますとこの点は少々分かり難いように感じました。いろいろとインターネット上で調べましたが、大谷塗料さんのTwitterに挙げられていた画像が一番分かりやすかったですね。このような資料をパンフレットにどーんと掲載して頂けると我々素人にはより分かりやすいのではないでしょうか。

簡単に言うと、普通のVATONFXは塗り易い塗料であるのに対し、VATONFXウッドプロは塗り易さは少し落ちるけど、その代わり着色の濃さを向上させたものだそうです。よくよくみると、VATONFXは”自然系木部浸透型着色剤”と謳っているのに対し、VATONFXウッドプロは”自然系木部用浸透性濃色着色剤”と謳っています。勝手な予想だけど、ウッドプロの方が顔料成分が濃いってことでしょうか?

なお、大谷塗料さんのTwitterの画像ではウッドプロは色が着きづらい木材を塗装する現場(檜、SPFなど)におススメと書かれています。SPF材が色着きしにくい木材として挙げられているのはかなり意外だけど、もしそうならばSPFが多用されているDIYではこのウッドプロの方が向いているかもしれませんね。

 

ハードウッドでVATONFXウッドプロを試してみました

VATONFXウッドプロは本当にハードウッドへの色つきが向上しているのか?それを確認するには、実際に塗ってみるのが一番!というわけで、わたしがよく使用するハードウッドであるサイプレスとウリンのテストピースを使って試し塗りをしてみました。

VATONFXウッドプロは全14色展開なんですが、今回試したのは#905オーカー、#903アイアンレッド、#907ブラック、#915ホワイトの4色。どうしてこの4色かというと、現在わたしは屋外でのガーデニング小屋とサイクルポートの製作を予定しているのですが、VATONFXウッドプロの中で屋外での使用にも向いているのはこの4色だから。この点もパンフレットからはわたしは読み取れなかったんですが、屋内外で使用可と記載されていても、色の種類によっては向き不向きがあるようです。不向きというのは屋外では退色が激しいということです。これは他のメーカーの塗料についても同じかもしれませんが、こういった情報は分かりやすくして頂けるとありがたいですね。

とはいうものの、そもそも屋外での退色は基本的には避けられませんから、あとは程度の問題。それをどの程度許容できるかは個人によって異なりますから、気になる人は事前にテストするのは一番手っ取り早いんです。

 

発色は抜群。だけど質感は色によって違う

さてこちらがサイプレスに塗装したVATONFXウッドプロ。左から#905オーカー、#903アイアンレッド、#907ブラックです。肝心の発色ですが、それがどうなのかはご覧のとおり。いずれも綺麗に発色しています。それでいてブラックのような濃い色でも、しっかりと浸透性塗料らしく木目の質感が残っていますね。まるで日本古来の焼杉外壁のようです。

 

ただ、少し難があるなと感じたのがこちらのホワイト。頑張って塗ったつもりでも、このようにウエスによる塗りムラが盛大に発生してしまっています。残念ながら先程の3色と比べると木の質感はあまり活かせていません。結構重たい感じの質感です。

 

キシラデコールウッドコートのライトアイボリーと比べると、半造膜タイプのキシラデコールウッドコートの方が木目が綺麗に出ています(左:VATONFXウッドプロ、右:キシラデコールウッドコート)。その代わり、キシラデコールウッドコートの方が発色は弱め。発色をとるのか、木目をとるのか、といったところなのでしょう。

 

こちらはウリンに塗装したもの。並びは先程と同じく、左から#905オーカー、#903アイアンレッド、#907ブラックです。先程のサイプレスと違い、オーカーについてはかなり発色が控えめになってしまいました。ウリンはかなり濃い色の木材なので、浸透性塗料である以上これは予想の範疇。しかしながら、ブラックはともかくとして、アイアンレッドの発色の良さにはびっくりです。むっちゃ、鮮やか。とても浸透性塗料とは思えません。

 

そしてこちらはホワイト。左がVATONFXウッドプロ、右が比較対象のキシラデコールウッドコートです。ウリンのような暗い色の木材では、サイプレスで感じた色の重たさがいい方向に振れているのが分かります。相変わらず塗りむらはあるけど、綺麗に発色してるし、木の質感も残っています。

 

というわけで、色の種類や塗る木材の種類によって違いはあるものの、サイプレスやウリンといったハードウッドにおいて発色の良さは申し分ないことが分かりました。通常のVATONFXとは明らかに違いますね。

 

ちなみに、通常のVATONFXだと乾燥後に強くこすると塗料が剥がれて色移りするという問題もありましたが、今回試した4色では1日乾燥後に強くこすっても全く色落ちや色移りはありませんでした。これなら子供のおままごとやおもちゃの塗装にも安心して使えるんじゃないでしょうか。

 

塗り易さは色によって違う

ところで、Twitterの資料ではこのVATONFXウッドプロはVATONFXよりも塗り辛いとされていましたが、#905オーカー、#903アイアンレッド、#907ブラックについては作業性は全く気になりませんでした。確かにちょっと粘度は高いかな?って感じはしましたが、家具製作で定番のワトコオイルのように粘度が低すぎてシャバシャバなのもそれはそれでウエスから滴りまくって作業性が悪いので、これくらいがちょうどいいくらいかなぁって感じです。

一方で、#915ホワイトについては他の3色よりも明らかに塗り難さを感じました。粘度が高く(というよりかは顔料が重たい感じ)、実際に塗りムラが発生しているわけですからね。

この塗料に限らず、各社白色の塗料ってどうも塗りにくくて苦手な印象があります。塗料って詳細な成分割合が記載されているジャンルの製品じゃないから調べる術はないけど、どうみてもホワイトは他の色よりも顔料の割合が高いような気がします。気がするだけかもしれないけど、他のメーカーの製品も同じ傾向があると思うんだけどなぁ。白色を綺麗にするのは苦手です。

 

匂いは圧倒的に少ない点は大きなメリット

作業していていいなぁと思ったのが、匂いの少なさ

VATONFXシリーズの強みの一つは匂いの少なさですが、これは本当に低臭です。屋外使用が前提のキシラデコールなら臭くてもまだ我慢できるけど、家具製作の定番であるワトコオイルなんて屋内で使うものなのに塗ってから1か月くらいは普通に匂いが残りますからね。

ワトコオイルはむっちゃ臭いです。やがては匂いしなくなりますが、本当にくさいです。これが家具製作の定番塗料?と大変驚いたものです。それらと比べるとVATONFXウッドプロの匂いの少なさは神です。子供やペットがおられるご家庭でも、抵抗感はきっと少ないはず。

 

VATONFXは調色して自分で色を作れます

これは今回教えて頂いて一番感動したことなんですが、VATONFXウッドプロは調色できます。絵具みたいに、塗料を混ぜて好きな色を作れます。

そんなの当たり前じゃない?って思う方もおられるかもしれませんが、少なくてもわたしはDIY用の塗料を混ぜて色を作るという発想はこれまでこれっぽっちもありませんでした。

だってほら、例えばVATONFXなら30色、VATONFXウッドプロなら14色もあるんだから、わざわざ自分で色を作ろうなんて思わなかったんです。イメージに近い色を選んでお終い。

しかしながら他社の塗料や屋外で退色した塗料と色調を合わせるのであれば、調色は必要不可欠。また、調色することでVATONFXウッドプロでもVATONFXのようなより細かい色を作ることができます。

 

今回は試しに屋外のウッドデッキの塗装に使用することを想定し、オーカー、アイアンレッド、ブラックを組み合わせてキシラデコールのオリーブっぽい色を作ってみました。上の3色で、下の1色を作りましたってことです。

こうやってみるとテストピースを置いているウッドデッキの色調とは結構違うように見えますが、ウッドデッキの塗装で使っているキシラデコールのオリーブって、新しい木材に塗るとこんな感じなんです。このまま屋外で直射日光を当て続け、木材が変色するときっと同じような色調になるはず・・・。なって欲しい!。

わたしはカラーセンスは全くございませんが、豊かな色彩感覚をお持ちの方はきっとこの特性は活用できるのではないでしょうか。

 

耐候性はいまのところ問題無さそう

このVATONFXウッドプロ、施工したのはもう1か月も前のお話。

それ以降、これらのテストピースは家の南側のウッドデッキの上で、毎日直射日光を当て続けています。退色がどの程度発生するのか確認するための耐候テストです。こんなものはそれこそ1年ほどかけてみるものなのですが、とりあえず現在のところは気になるような退色は起こっていません。

 

相変わらず鮮やかな発色具合。ただしこれは屋外に向いているとされる#905オーカー、#903アイアンレッド、#907ブラック、#915ホワイトの4色でのお話。他の色だとまた違った結果になることでしょう。

そして直射日光だけではなく、当然雨にも打たれていますが、キシラデコールのように雨を弾くといった感じはないものの、やはり特に気になる点はありません。今後も引き続き耐候テストは続けていきますが、まずは1か月時点での結果報告でした。

 

まとめ

というわけで、長くなってしまいましたが今回は大谷塗料さんのVATONFXウッドプロのご紹介でした。

VATONFXで感じたハードウッドへの色のりの悪さや色の剥がれは全く感じませんでした。それでいて匂いの少なさや人や環境へのやさしさといった特徴はそのままなので、家の中でのDIYで使用するには抜群に向いている塗料だと思います。

とくに使い辛さは感じないVATONFXウッドプロですが、敢えてわたしにとってのデメリットを挙げるとすれば、VATONFXのような100ml容器では販売されていないことでしょうか。

標準のVATONFXとVATONFXウッドプロを比較すると、性能的にはVATONFXを積極的に使いたくなる理由があまりわたしは感じませんでした。DIYでメジャーなSPF材でもVATONFXウッドプロが推奨されていることからも、VATONFXウッドプロの方がよりDIY向けなのかもしれません。

しかしながら、小物を作るのに0.8kgという量はちょっと多すぎる・・・ならば100mlがある標準のVATONFXでいいか、と考える人もおられるかもしれません。また、調色したい人にとっても0.8kg缶を複数色購入するのも少しハードルが高いかもしれません。そういう人にとってはVATONFXウッドプロの低容量タイプがあったらよい選択肢になるのではないでしょうか。

 

ところで、わたしは木工作家のtsurufurniさんのおままごとグッズのファンなのですが、おそらくこれらの作品はホワイトアッシュの木材で製作されている様子。こういった木材は硬くてやはり色が着きにくいのですが、VATONFXウッドプロのような塗料があれば、子供にとって安全なおままごとを鮮やかな色調で作ることができますね。

まずは小物からDIYに挑戦してみたいという方、VATONFXウッドプロで挑戦してみてはいかがでしょうか!?わたしもたまにおままごと製作にチャレンジしていますが、また今度VATONFXウッドプロを使ったものをご紹介したいと思います。

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