イチゴ栽培

プロのいちご栽培環境はこんな感じ。いちごは地面じゃなくてプランター栽培をするべき!?


これまで何度もご紹介しておりますとおり、ここ数年わたしは家庭菜園でいちごを育てています。

いちごといえばケーキやパフェに乗っててみんな大好きな果物。でもスーパーで買うとお高い果物。安価なバナナのように気軽には買えません。

そんな果物が自分のお庭で作れたら最高じゃない?ということで始めた家庭菜園でのいちご栽培なんですが、いちごを育てること自体は全く難しくないものの、美味しいいちごを作るのはとても難しいことを痛感しています。もう、全然うまくいかないよ。

そんないちご栽培に悩み続けているわたしですが、プロの栽培環境を見る機会があったんです。プロはどうやっていちごを育てているのか?その栽培方法をご紹介したいと思います。

 

行ってきましたいちご狩り

どうやってプロのいちご栽培環境を見ることができたのか!?

そんなのは実は誰にでも簡単にできることで、なんのことはありません。いちご狩りにいってきたんです。

家族のリクエストで行ってきたんですが、わたしはいちご狩りは人生初体験。いちごは美味しいとは思うけど、わざわざお金を払って食べ放題したいほど好きってわけじゃありませんから、これまで全く興味が無かったんです。料金は大人1名40分で1,900円。市販のいちごのお値段を考えると妥当どころか随分リーズナブルに感じますが、単純な金額としてはやや贅沢なレジャーですね。

でもいざ行ってみるといちご栽培の参考になることが本当に多くて、行ってほんとうに良かったと思います。もちろん、いちごも美味しかったですよ。

 

マニアックな話の前に、まずいちご狩りの良い点についてご紹介しましょう。

いちご狩りの最大のメリットはいちごを好きなだけ食べれるということよりも、完熟のいちごを食べれるってことだと思います。

 

この日案内されたハウスで栽培されていたのは紅ほっぺと秋ひめの2種類。他のハウスでは章姫やかおり野もあるようでしたので、日によって何が食べられるのかは変わるみたい。

品種による味わいの違いなんですが、食べ始めはしっかりと違いが分かったんですが、食べ勧めていくとだんだん今何を食べているのか分からなくなってきます。どれもとても甘くて、とても美味しいです。

 

一般に流通しているいちごは赤い見た目をしているものの、あれは完熟ではありません。バナナと一緒で、完熟する前に収穫したものなんだそうです。

一方いちご狩りで食べることができるのは正真正銘の完熟いちご。それが市販のいちごとどれだけ違うのか・・・それは是非一度食べて実感してみて下さい。

 

そして今回分かったのは、同じ完熟いちごでも完熟具合によってガラッと味わいが変わるっていうこと。ヘタの下の方が引っ張られるように伸びて、白っぽくなっている実は一層甘く、ほんとうにジューシーで美味しいです。画像のやつはその一歩手前って感じ。目当てのものはもっと白くて、そしてむにゅーんと伸びています。

これは栽培家の方に教えてもらった実の選び方なんですが、それ以降わたしはずっとこの完熟具合の実を探し続けていました。あまり多くはないんですが、ほんとうにわたし好みの味わいだったのです。今年の家庭菜園でのいちご栽培では、絶対にこのレベルまで収穫は待ちたいと思います。

 

いちご狩りでのいちご栽培環境

さて、ここからは少々マニアックないちご栽培環境のお話。

我が家のいちご栽培ではアリやナメクジの襲撃に毎年毎年悩まされていますが、当然プロの栽培環境はそのような食害対策がばっちりです。栽培環境の温度管理が主目的でしょうが、このように完全なハウス栽培なので、ナメクジや鳥が襲い掛かる余地はありません。家庭菜園では到底真似はできないけど、いいなー。

 

地面には分厚いネットが敷かれており、当然土とハウス内部は完全に分けられています。これでアリはシャットアウトできますね。

 

そしていちごの栽培場所は地面から1.3mほど高い場所。これは収穫などの作業のしやすさの為でしょう。いちごの株が所狭しとひしめき合っている割には、意外と土の量は多くないように感じました。こういう栽培方法を家庭菜園ですると気温の高い日はすぐに水切れを起こして管理が大変なんですよね。

 

…なんて思っていたら、とてもしっかりとした給水システム(多分)がありました。当たり前っちゃ当たり前なんですが、どうやら散水ノズルで直接水やりしているわけではなさそうです。

 

マルチがめくれている場所があったので少しだけ中身を見ることができました。

この黒いホースが散水用ホースでしょうか?黒いネット上のパイプはこの黒いホースを固定する為のものだと思います。多分。

 

給水システムっぽいものがある反対側はこんな感じになっているので、散水して発生する余剰の水は地面に垂れ流すような感じでしょうか。栽培場所の下にはそれっぽい染み(水が垂れたっぽい跡)がありますし。

 

やっぱりイチゴは地植えしない方がよい?

というわけで、プロのいちご栽培の環境を見て感じたのですが、やっぱりいちごは地面に直接植えない方が良いでしょう。

地面に植えると実が土について腐り易くなるし、ナメクジやアリはくるし、まぁいろいろと大変な目にあいます。もう、ほんとうにうんざり。

一方でプランターなどで地面から離れた場所で栽培する場合の懸念は土の量の少なさによる生育不良や水切れのしやすさなんですが、土の量については今回の栽培環境からも極端に少なくなければ問題無さそうってことが分かりました。むっちゃ立派に育っているでしょ?

そうなると残る懸念は水切れですが、これは努力でなんとかするしかありませんね…。多少の費用を掛ければタイマー制御の自動給水システムを設置することは家庭菜園でもできますが、そこまでやる必要があるかはしばらく様子をみたいと思っています。

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