イチゴ栽培

イチゴ栽培のスタートは秋がおすすめ。そして苗は増やすより買うに限る


今年の夏はほんとうに暑くて、もう9月の中旬だというのに日中はまだまだうんざりする暑さ。ここまで暑いと屋外でDIYする気力がばっさりと削がれるので、進行中のテーマがさっぱり進みません。いろいろやりたいことは溜まっているので、はやく涼しくなってくれ〜

 

イチゴ栽培は秋からスタートしよう

本日は家庭菜園のイチゴのおはなし。

我が家ではここ数年ずっとイチゴを育て続けています。最初は子どもの食育目当てだったんですが、家庭で育てた完熟イチゴのおいしさを知ってからというもの、おいしく育てることにもう完全に夢中です。

例年だとこの時期になるとイチゴの苗がホームセンターの店頭に並ぶものですが、それは歴史的な猛暑であった今年も同様でした。

そんなわけで、今年は「さちのか」「とよのか」を買ってきました。どちらも一季成りの品種です(一年のうち収穫シーズンが1回だけの品種)。

わたしのこれまでの経験上、イチゴの収穫シーズンは一季成りの品種だろうが四季成りの品種だろうが、だいたい4月から5月。よく四季成りの品種は春以外にも収穫できるのがメリットって紹介されるけど、絶対そんなことないでしょ?って思っています。

というのも、少なくともこれまでのわたしの栽培結果からは、一年中収穫できるような気配は微塵も感じたことがないのです。一季成りのイチゴよりも多少収穫時期が長いかな?っていう程度で、オールシーズン収穫なんて夢のまた夢。実の大きさやおいしさは一季成りの方が有利な感じですから、トータルで考えると一季成りの品種の方が断然満足度が高いですね。

そんなイチゴの苗は今の時期だけじゃなくて春先にも出回りますが、たくさん収穫できるような立派な株に育てたいなら、絶対に秋から苗を育てた方が良いです。

これは以前に秋から育てた株の春先での様子なんですが、春先から育てるのとでは株の大きさもその後の収穫量も全然違うことを強く実感したものです。デカいでしょ?立派でしょ?

イチゴは寒さに強い植物とはいえ冬の間は成長は止まりますが、それでも秋から育てることでこのようにかなり大きく育てることができます。

 

イチゴの苗を自分で育てるのはとても大変

ところで、イチゴの苗はホームセンターで買ってくる以外にも、自分で増やして作ることもできます。

品種によってその時期に違いはあるけど、イチゴは種子の他にランナーを伸ばして子株を作って増えるタイプの植物なので、やる気とテクニックがあれば素人でもモリモリ苗を増やすことができるはず。むしろその方がなんだかサステナブルって感じで格好いい!現代的!

ところが、もちろんわたしも毎年やってるんだけど、これが全然上手くいきません。原因は・・・たぶんわたしにはやる気もテクニックも足りないんだろうなぁ。サステナブルはわたしにはまだまだ早かったようです。

何が難しいって、イチゴにとってこの夏の厳しい暑さは過酷すぎるんです

イチゴは寒さには比較的強いんですが、どうやら暑さは苦手な様子。イチゴの収穫シーズンは春ですから、子株を増やすのは収穫後の夏から秋になります。そして子株を増やすときはプランターやポットで育てると思うんだけど、皆様ご存じのとおり夏の暑さは大変厳しいですから、気を抜くと暑さが得意ではないイチゴはいとも簡単に水切れして枯れてしまいます。夏の時期に親株をよい状態に保ち続け、子株を立派に育てるためには毎日しっかり面倒をみるくらいのやる気が必要なのです。毎日仕事でヘロヘロな人や、出張が多くて家を不在にする人には向きません。

 

その点ホームセンターで売っている苗はとても健康で立派。わたしにはとてもこんな状態のよい子株を用意することなんてできない!!それが数百円で購入できるんですから、夏場の管理労力を考えたら激安です。何十株、何百株も植えるような農家さんならともかく、たかだか数株程度しか育てない素人の家庭菜園なら苗はホームセンターで購入するに限ります。

 

毎年悩むイチゴの植え付け場所。手軽な不織布プランターでしばらく様子見

まだまだ暑さが厳しいので、買ってきた苗が枯れないように涼しくなる時間帯を狙って急いで植え替え。

 

イチゴを植えるときは苗を植える向きプランター内での植える位置がとても重要なんです。

というのも、イチゴの実はとても傷みやすいので、土と接するのはNGなんです。なので実が土と接さないよう、プランターの外側に垂れ下がる形で実がつくようにしなければなりません。

実をどこにつけるかなんてわからないんだから、そんなの無理じゃね?って昔は思っていたんですが、イチゴには親株と繋がっていたランナーの逆側に実をつける性質があるみたいなので、そのことを知っていれば誰でも実をつける位置がわかるのです。なので、今回の植え付けでもランナーの切れ端(指で持っているところ)の反対側がプランターの際ぎりぎりになるように植え付けます。プランターの真ん中に植えると、植える向きを調整しても実がプランターの外側まで届かずに土と接してしまいかねませんからね。実を垂らしたい方向に寄せて植えるのがポイント。

こうすることでプランターの外側に実を垂らすようにすることができるのです。これ、ほんとうに重要だよ!

 

買ってきた苗のうち、一部の株は元気よくランナーを伸ばしていました。この株を立派に育てることを優先するならこのランナーはさっさとちょん切った方がいいんだろうけど、このまま頑張れば冬までに2株くらい増やせるんじゃね?という貧乏性なアイディアが頭の中に浮かんできます。欲をかいて失敗したら元も子もありませんが、元気がよいだけにちょん切るのは勿体なく思えて仕方がありません。とりえあず、保留で!

 

そんな感じで、来年の春に向けて今シーズンもイチゴの栽培がスタートです。

とりえあずは不織布のプランターで育てているけど、そのうち地植えに変更するのか、それともこのまま不織布プランターをフェンスからぶら下げて栽培するのかはいまのところ未定です。生育は地植えの方が断然いいのは分かっているんだけど、そうすると厄介なナメクジやアリとの戦いが勃発するのも分かっています。かといってプランターは水の管理が面倒だしなぁ・・・。

イチゴ栽培で一番難しいのは、まさにこの”栽培環境をいかに整えるか”という点でしょう。イチゴ自体は放っておいてもスクスク育つ強靭な植物ですが、鳥類・アリ・ナメクジ・コガネムシと狙ってくる嫌なやつが多いので、こいつらに襲われずに実を収穫するとなると途端に難易度がアップします。この問題についてはこれまで散々悩み続けてきたんですから、今年こそはばっちりな栽培環境を整えたいものです。

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