昨年の秋頃から家庭菜園で挑戦しているイチゴ栽培。
暖かくなって花もバンバンついてきたので、土の表面に敷き藁を設置しました。こんなの必要なの?って気もしますが、大抵の園芸本では必要なものとして記載されているみたい。わたしはイチゴ栽培初心者ですからね、大人しく園芸本に従って初めての敷き藁作業に挑戦してみました。本日はイチゴ栽培初心者が挑んだ”敷き藁作業”の様子のご紹介です。
敷き藁って何?敷き藁の効果とは?
こちらがここ最近のイチゴのお姿。品種はアイベリー。
暖かくなってからというもの、ものすごいスピードで巨大化しています。出張などで数日ぶりに家に帰ると、あれ?こんなデカかったっけ…と驚かされるほど。植物の勢いって凄いですよね。
そして、昨日お水遣りのついでにまじまじとイチゴを見ていたら、なんとイチゴっぽいのが出来ているじゃないですか!!
まだ緑色だけど!まだむっちゃちっこいけど!これはまごうことなきイチゴだ!!かわいい!
…と、もの凄く嬉しかったんですが、実が出来始めるとなると喜んでばかりいる場合じゃありません。
というのも、今の栽培環境はご覧の通り土剥き出し状態。
えーっと…それが何か?
って気もするんですが、どうやらイチゴ栽培ではこれはあまり良くないみたい。なんでも、雨が降った時や勢いよく水遣りをした時に、飛び散った泥がイチゴの実や新芽に付着すると腐ってダメになるんだとか。
いやいや、そんな貧弱な植物なんていないでしょ~?って激しく思うのですが、冒頭にも触れましたようにこれはあらゆる書籍やネット情報にも載っていること。農業なんて長い歴史の中で多くの人が積み重ねてきたものの集大成なのだから、恐らくその情報には間違いはないのでしょう。少なくても、ド素人のわたしの考えよりか信憑性は高いはず。なので、大人しく泥はね対策をすることにしましょう。イチゴが腐ったら嫌だもんね。
その泥はね対策の代表的なものが、敷き藁(わら)です。
藁って、皆様ご存知のあの藁のことで、稲作をした時にお米を取った後の茎と葉っぱのことですね。それを土の上に敷くから、敷き藁。とっても分かりやすいネーミング。
敷き藁の最大の目的は泥はねの防止ですが、他にも土の乾燥を防ぐだとか、雑草が生えにくくなるといった効果もありますよ。
藁って意外と高いんです
というわけで、早速ですがこちらが入手しました藁です。
今の世の中って本当に便利なもので、あらゆるものがネット通販で購入することが出来ます。もちろん、藁も購入することが出来ます。
しかしながら、いろいろ調べて分かったのは”藁って意外と高い”ということ。
いや、決して文句がある訳じゃないんだけど、わたしが思ってたよりそこそこ高いな…、というのが率直な感想なんです。物の値段って需要と供給のバランスで成り立っているからおそらく適正価格なんだろうけど、たかだか枯れた草じゃん…なんて思ってたわたしの認識が甘かった!!
そもそも藁ってどう見ても嵩張るし、送料だけでも結構お金が掛かるのは仕方がないなーって思ってダラダラ悩んでいたら、
なんと近所の方がくれました。やったー!
近所の方はこれまた近所の稲作をやっておられる方から毎年頂いているんだとか。ただ、これって稲作をしている地域だったら当たり前のように転がっているものじゃないんだそうです。最近はコンバインでガーっとお米の収穫をする為、通常は藁はその時粉々にされちゃうんんです。その為、敷き藁など使用する為のものはわざわざ分けてとっておくそうです。あぁ、ただの枯れた草だなんて思ってて済みません…。ちゃんと人の手が入っているんですね。
藁を敷こう!
ご近所さんのご厚意で頂いた藁。早速我が家のイチゴ達に掛けてあげましょう!
と思ったんですが、そのままじゃ長い。どう考えても、長い。
”敷き藁の例”をいろいろ見ていると、長ーい藁をそのまま横向きに揃えて敷いているのをよく見かけますが、わたしが頂いた藁はそんなピシッと一定方向に揃っていないし、そもそも地面の凸凹で藁が浮きまくるのでどう考えても不自然にしか仕上がりません。うーん、これじゃあなんだか不細工な仕上がりになりそうだ…
そこで、藁を20~30cm程度にカットしてみました。
おお!これならなんだか隙間無く、綺麗に敷けそうな気がするぞ!
しかしながら、意外と大量の藁を敷いても、なかなかイチゴの周辺の土の表面を完全に覆いきれないものですね。
なんとなく要領もつかめてきたので、後は藁をカットして、土の表面を覆う作業を繰り返すだけ。特にイチゴの周辺は念入りに藁を敷き詰めましょう。
完成
こんなもんでどうでしょうか?
ここまでする必要あるのかな?って気もしますが、イチゴが腐ったら嫌ですもんね。せっかく頂いた藁もあることですし、念入りにやってみました。
今回使用した藁は恐らく2kg~3kg程度だと思うのですが、50cm×200cmのレイズドベッドの表面全てを覆うことが出来ました。
これで雨が降ろうが、子供たちが激しく水遣りしようが、泥はねでイチゴが腐る心配がなくなりそう?
イチゴの花って本当に地面に近いところにあるので、藁じゃなくても何かしらの泥はね対策はしておいた方が良いのでしょうね。
藁を敷く以外の方法としては、苗を植え付ける前にビニール製の園芸用マルチを設置するというのも有効な手段です。というか、効果はそちらの方が高そう。しかしながら、園芸用マルチだと苗を植えた後では設置が難しかったり、株を増やすのが難しそうだったり、見た目がイマイチだったり、後片付けが大変といったいろんなデメリットもあります。その為、わたしは敷き藁を選択しました。もちろん、敷き藁にもコストが高いなど、また別のデメリットもあります。
ここらへんは各々の価値観だとか重視するポイントによって好みが分かれると思いますので、自分に合った方法で泥はね対策をしてみてはいかがでしょうか。