イチゴって美味しいですよね?そんなイチゴが自宅で収穫出来たら嬉しいですよね?子供の食育にもピッタリですよね?
そんな想いで始めた我が家のイチゴ栽培。その経験を元に、家庭菜園でのイチゴ栽培(四季なりイチゴ、一季なりイチゴ)の方法について月毎にご紹介させて頂きたいと思います。
今回ご紹介するのは3月のお世話。
3月は冬の間休眠していたイチゴが目覚める時期。4月以降にしっかりとイチゴの実を収穫出来るように、今シーズンのお世話を開始しましょう。
3月のイチゴ栽培
イチゴの状態:休眠状態から覚めてモリモリ大きくなり始め、花も咲いてきます
必要なお世話:枯れた葉っぱの除去、液肥での追肥、適度な水遣り、受粉
気をつけること:冬の感覚でついつい放置しがち。気持ちを切り替えてしっかりお世話しましょう!
栽培の条件
温度管理:一切なしの屋外栽培。ありのままの気温です。
栽培場所:レイズドベッドへの直植えと各種プランターの2通り
品種:品種不明の四季なりイチゴと、一季なりイチゴ(アイベリー、ジャンボイチゴまんぷく2号)
3月のイチゴの状態
イチゴは冬の間は休眠状態に入るって言われているけど、必ずしもそうじゃないのはこれまで何度もご紹介してきた通り。しかしながら、休眠していたイチゴも、休眠していなかったイチゴも、3月になると活動が活発になるのは共通しているようです。
こちらはハンギングバスケットに植えている四季なりイチゴ。3月の2週目くらいまでグーグーと休眠していて葉っぱもボロボロでしたが、3月の3週目にはこのように中央部を中心に青々としてきました。なお、2月の上旬に発生が確認されたアブラムシは早期発見が功を奏して、完全な駆除に成功しました。以前手痛い目にあった経験が活きたってもんです。
こちらは同じ品種の四季なりイチゴでも、レイズドベッドに直植えしていた株。こいつはとうとう、冬の間休眠することはありませんでした。冬の間ずっと花を咲かせ続け、わたしはそれを数日おきに摘み取る作業を続ける羽目に。
でもこれからはもう摘み取る作業は必要無いので、この勢いのまま頑張って美味しいイチゴを実らせて下さいね。でも・・・株が大きくなりすぎ?
そしてこちらはハンギングバスケットに植えている一季なりイチゴの「ジャンボイチゴまんぷく2号」。冬の間は休眠しているのかしていないのかよくわからない感じでしたが、ここ最近は明らかに勢いづいてきました。四季なりイチゴと違ってまだ花は咲いていませんし、咲く気配もありません。
必要なお世話
休眠していた、していなかったに関わらずイチゴが元気に活動を再開したので、その活動に応じて諸々もお世話を行いましょう。これから成長期なのですから、必要になる作業の中でも重要なものは水遣りと・・・追肥かなぁ?
枯れた葉っぱの除去
不要な葉っぱを枯らせて冬の寒さに耐えていたイチゴですが、この枯れてしまった葉っぱは当然必要ありません。それどころか放っておくと嫌な虫の住みかになったり病気の原因となるらしいので、マメに取り除いてやりましょう。実際、我が家ではよく枯れた葉っぱと土の間にナメクジが隠れています。うげぇ・・・。
この作業は冬の間もたまにやっていたけど、もちろん今の時期でも枯れた葉っぱが残っていたら必要な作業です。
液肥での追肥
イチゴのお世話で一番分からないのが、肥料やりの方法。
というのも、追肥に関しては園芸書によって記載内容が全然違うんです。
イチゴに追肥は必要ないっていうものもあれば、花がつく前に追肥が必要というものもあったり、はたまた追肥は親株を育てる為のものっていうものもありました。
このようにいろんな考え方がある場合は、絶対的な正解がないってことで、つまりある程度適当にしても問題ないってことだとわたしは考えています。
わたしの場合は花がついて明らかに元気そうな株に対してのみ、液体肥料で追肥するようにしています。固形肥料なら土の表面を覆うマルチを剥がさないと散布することが出来ませんが、液肥ならマルチの隙間から流し込むことが出来ますからね。
適度な水遣り
暖かい日が増えてくるようであれば、水遣りも再開させましょう。
必要な頻度は栽培環境にもよるのですが、ハンギングバスケットやプランターなどで土の量が少ない場合は、この時期でも水切れには注意が必要です。
冬の間のような感覚で放置してしまうと、あっという間に水切れして枯れてしまう場合があります。こんな無残なことにならないよう、せっせと水を与えましょう。もちろん、土の状態を確認してからですけどね。
一方で、レイズドベッドのように地面に直植えの場合はそれほど神経質になる必要はありません。わたしは地面に直植えしている株は完全に放置していますが、全く問題無く育ってくれていますよ。
受粉
我が家の場合、レイズドベッドに直植えしている四季なりイチゴはバンバン花を咲かせています。ハンギングバスケットはプランターで育ているイチゴは一季なり、四季なりに関係なくまだ花は咲いていません。
園芸書によると栽培方法に関係なく3月に開花するのは全く珍しいことじゃないようですが、開花の時期も冬の休眠同様、品種による違いがあるのでしょうか?
花が咲いたら行いたいのが人工受粉。
本来はミツバチなどにより行われる受粉ですが、まだまだ虫が活発に動き回る時期とは言い難いですからね。
イチゴの花の中央にはちっこいイチゴの実っぽい形のふくらみ(黄緑の部分)がありますが、それが雌しべ。そしてその周囲をグルっと囲んでいる黄色の突起部分が雄しべです。適当なもので雄しべについている花粉をちょんちょんっと雌しべにこすりつけるだけで、人工授粉は完了です。簡単でしょ?
気持ちを切り替えて、お世話開始!
つい先月までイチゴは休眠をしていたり、活動が鈍っていたりでほとんど手が掛からない状態でした。むしろ、放置していました。
しかしながら3月も中旬になるとイチゴはモリモリと一気に活動を再開させます。
当然、この時期のお世話は4月以降の実の収穫に繋がります。ついつい冬の間と同じように放置してしまいがちですが、気持ちをしっかりと切り替えて今シーズンのイチゴのお世話に取り掛かりましょう。