お庭の生き物

蝉!セミ!せみ!お庭に大量に湧いた蝉対策。駆除は無理なので物理的なガードが効果的


我が家は蝉まみれ!

ここ最近はもう毎日嫌になるくらい暑くて、夏真っ盛り。あまりにも暑くて屋外でのDIYがさっぱり捗りません。ごく短時間でも熱中症になっちゃいそうです。

そんな夏ですが、夏の季節を感じる要素といえば、厳しい陽射しに立体感のある入道雲。そして響き渡る蝉の鳴き声。

厳しい陽射しと入道雲は日本中どこに住んでいても感じることができると思いますが、蝉に関してはあまり感じていない人もおられるかもしれません。というのも、わたしが以前都市部のマンションに住んでいたときは、蝉の鳴き声や姿を見た記憶がないからです。蝉は逞しい生き物ですが、街路樹もないような場所だと流石にいないみたいです。マンションってある程度の高さになると虫がやってこなくなりますから、蝉どころか虫とは無縁の生活を送ることができるのは素敵すぎますよね。わたしは虫が大嫌いなのです。

ところが、今わたしが住んでいるのはそんな都市部のマンションではなく、住宅地よりも田んぼの方がずっと多いのどかな田舎です。虫は大量にやってきます。虫まみれです。

そしてそれは夏の風物詩である蝉も同じ。

つまり、もう、本当に嫌になるくらい蝉がやってきます。種類なんてどうでもいいんだけど、多分クマゼミ。

どうやら蝉って樹木ならなんでもいいってわけではなく、一応好みがあるみたいです。そして、とても運が悪いことに我が家のシンボルツリーであるシマトネリコは蝉たちに随分人気の様子。毎日蝉のドリンクバー状態。一方で、すぐ近くにある紅葉やハナミズキには蝉は全く興味を示しません。シマトネリコはこれだけ大量の蝉に樹液吸われ続けて大丈夫なのか?って心配になりますが、シマトネリコも蝉の負けないくらい逞しい樹木なので、全く弱る気配はありません。むしろシマトネリコは年々どんどん巨大化していきます。

 

蝉の体当たりが本当に嫌いです

シマトネリコにはこんな感じで毎日蝉が集まってくるんですが、蝉が集まってきて最も嫌だなぁと思っているのが、人間が近付くと一斉に飛んで逃げ回ることなんです。

別にとって食べようというわけでもないのに、ちょっと近付いただけで派手な音を立てながら飛び立ちます。一直線に逃げてくれたらまだいいんだけど、なぜかウロチョロ飛び回りながら人間様に体当たりしてくるおっちょこちょいな蝉もいるんですよね。これがめっちゃ腹立ちます。なんなん?自分らなにがしたいん?蝉の考えることは全く理解できません。逃げる時のギギって感じの鳴き声も大変不愉快です。

そうそう、これだけの蝉が集まってきているので鳴き声の音量もかなり大きいんですが、家の中にいる分にはこの点はあまり気になりません。最近あまりに暑すぎるので、朝から晩まで空調を入れる為に窓を閉め切っているからです。日本って、絶対に子どもの頃よりも暑くなったよね?

 

蝉がやってこないようにするための対策

そんなシマトネリコに集まってくる蝉たちですが、明らかに年々数は増え続けています。これまでは夏の短い間だけだし・・・と慈愛の心で気にしないようにしてきましたが、今年の蝉の数はもう我慢の限界。家族からの不満も無視できないくらい強くなってきたので、いよいよ対処する必要がでてきました。

しかしながら、蝉の対処って難しいんですよね。

小型の虫類であれば殺虫剤でもぷしゅーっと撒けばいいんでしょうけれども、蝉ってかなり大型の昆虫なので、薬剤で駆除するにはかなりの量を散布しないといけません。そんなの蝉だけじゃなくてお庭の植物にも絶対悪いし、もし成功したとしても大型の昆虫である蝉の亡骸がそこら辺に大量に転がっているなんてまさに地獄絵図。駆除するっているのはなかなか現実的ではないでしょう。

そこで用意しましたのが、こちらの小動物侵入防止ネット。近所のホームセンターで買ってきました。幅1m×長さ20mで900円ほどと、かなりリーズナブルなネットです。わたしが購入したのは愛農というメーカーさんの商品でしたが、要は目合(ネットの間隔)が16mmあたりのものであればなんでもいいですよ。

 

蝉対策といっても、内容は非常に簡単。このネットでシマトネリコをすっぽりと囲ってしまい、蝉がシマトネリコに近付けないようにしちゃうわけです。蝉はシマトネリコに住んでいるわけではなく、お食事の為に昼間やってくるだけなので、物理的に近付けないようにするだけですぐにいなくなるはず。そういえば、蝉って昼間は樹木にしがみ付いていますが、それ以外の時間はどこにいるんでしょうね。シマトネリコに昼間しがみ付いている以外は、我が家では蝉を見かけることはありません。

 

ネットを適当な大きさに切り、シマトネリコの枝を使用して麻ひもで固定していきます。

 

ネット端っこ部分のテンションが掛かる部分には、シマトネリコが痛まないようにこのように養生ネットで枝を保護してやりました。まぁ、実際のところシマトネリコは強靭な樹木なので、こんな面倒なことをしなかったとしても、それが原因で枯れたり弱ったりするわけではないんですけどね。

 

こんな感じでグルっとシマトネリコを囲むわけです。ご覧のとおり決して見てくれがいいわけじゃないんですが、蝉が大量にくっついているよりかは断然マシ。今回は小動物用のネットを使っていますが、蝉の大きさならこれでも十分効果はあります。ホームセンターにはもっと目の細かい防虫ネットも売られていたのですが、そちらは目が細かすぎる為にネットの存在感がより大きく、見てくれがこれよりもずっと悪くなります。

 

まずはお試しで樹木の下半分にネットを張ってみました。地面から2mほどの高さまでですね。

蝉がやってくるのを完全に防ぐには、樹木を丸ごと覆ってしまう必要があるのが重々分かってはいるんです。ですが、樹木の先端部分にネットを張ると細い枝に大きなストレスがかかる点と、地面から2m以上離れた樹木の先端部分に多少蝉がやってきたとしても、そこから人間様に向かってわざわざ飛んでくる蝉はいないだろうという楽観的な考えから高さ2m程度までにしました。

さぁ、これで効果はどうだ!?

 

効果はそれなりにあるみたい。もっと工夫すればもっと効果がありそう

というわけで、シマトネリコにネットを設置してから2週間ほど様子を見てみました。

結論としては、完全ではないけどそれなりに効果はあります。

ネットが設置されていない樹木の上の方から侵入してくる蝉を防ぐことは当然出来ませんが、そのような侵入経路をとる蝉以外はブロックすることができますので、蝉の数は大幅に減りました。

 

また、そうして侵入してきた蝉がいたところで、人間様が近付いた時に一斉に飛び立つことが起こったとしても、側面のネットに阻まれてこちらにぶつかってくることは皆無になりました。飛び立つ時の強烈な鳴き声にビクっとさせられるのは変わらないけど、ぶつかってこないだけではるかにマシです。

わたしはこの状態で十分満足していますが、樹木のもっと高い位置にネットを増やしたり、その設置の仕方を工夫することでもっと蝉の数を減らすことができるでしょう。

この蝉対策、お金もそんなにかからないし、設置に要する時間もせいぜい30分程度ととてもお手軽なので、わたし的にはかなりおススメ出来ます。見てくれはちょっとアレですが、夏の間だけですからね。蝉にお困りの方は是非参考にして下さい。

 

追記:翌年はついにこちらから攻撃することに・・・

ネットによる対策はそれなりに高い効果があるのですが、セミがいなくなるわけではありません。翌年はもっとセミが増えてきて不快度激増だったので、とうとうこちらから攻撃して駆除することにしました。

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