我が家にはシンボルツリーとしてシマトネリコが植えられています。この庭木を選んだことにとくに思い入れはなく、ただ外構工事時に業者さんからおススメされたからなんとなく選んだものなんです。手入れも楽で、目隠し効果も高いと聞いていました。
実際に10年近くこのシマトネリコとお付き合いして分かったのは、確かに目隠し効果も高いし、手間のかかるお世話は不要だし、庭木としてはとてもいい選択肢だと思います。大抵の人が苦手とする毛虫系の害虫が来ないのも超ポイント高いです。
今年10年目にして遂に大量に開花をしたということは、先日の記事でご紹介させていただきました。
そんなシマトネリコですが、少なくとも我が家では大きな欠点が一つあります。それは、夏場にめっちゃセミがくるということ。ミンミンとかジージーとか鳴くあいつらです。セミといえば夏の風物詩ですが、そんなのどかなことが言えるのもせいぜい数匹程度の場合。大量に湧くとなるともはや害虫です。
これまで温かい目で見てきましたが、今年はついに積極的に追っ払うことにしました。
セミはもはや不快害虫
以前から我が家のシマトネリコにはセミが来ていたのですが、年々その数は増加する一方。
年月が経ちセミの生態系が我が家の土地にできたのか、この異常の暑さでセミの数自体が増えているのか、理由は分からないけど、もうほんとうにセミまみれ。
我が家で大量に湧くのはこのタイプ。アブラゼミだと思っていますが、こいつが何ゼミかどうかなんてどうでもいいし、知りたくもありません。とにかくこいつが大量にシマトネリコにやってきます。
セミがやってくるからといって木が枯れるわけでも、ましてや我々人間を刺したり噛みついてきたりすることなんてありません。つまり、一般的には害虫ではありません。
しかしながら、傍を通るとギギギギギと大声で鳴きながら一斉に飛び立つのです。あれって仲間に危険を伝えるために鳴いているらしんだけど、その声を聞いた周囲のセミたちは半ばパニック状態となるのだそう。だから我々人間にも平気で向かってくるし、しつこく周りを飛び回るのです。人間が近づいてきたから危険信号を出しているのに、その結果人間に向かってくるなんてアホなの?バカなの?
このセミの突然の大声と、ときどき食らう体当たりとおしっこ攻撃がほんっとうに不快なのです。まさに不快害虫。この攻撃に毎日遭遇するもんだから、なんなら不快害虫の王様であるゴキブリよりもずっと不快です。
網での対策は完全ではない
そんなセミたちのパニック攻撃を防ぐべく、昨年からシマトネリコを網で覆う対策をしました。
この対策の効果は結構高く、近付いたときにセミがパニックを起こして飛び回ること自体は防ぐことはできないものの、こちらに向かって飛んでくるのはかなり防ぐことができます。体当たりはもちろんのこと、おしっこをかけられるのも防げます。
今年はさらにシマトネリコとパーゴラの間にネットを追加することで、頭上もすっぽりカバーできるようにパワーアップさせました。
でもここまでしても完全にはセミの攻撃を防ぐことはできないのです。年々シマトネリコは大きくなってネットで覆えない範囲も増えてくるし、そもそも今年はセミの数が多すぎます。セミアタックの95%くらいはネットで防ぐことができても、ネットをすり抜けてくる残り5%くらいのセミアタックの数も全体数の多さと比例して多くなるのです。たとえ1匹だけであろうと、セミに体当たりされたらとってもブルーな気分になります。敗北感がすげーです。
なお、このネットにはそもそもセミがシマトネリコに引っ付かないようにする狙いもありましたが、ここまで樹が大きくなるとどうしてもそれは難しくなってきますね。上の方の枝と枝の間からやってきて、そのうちセミだらけになります(対策しないよりかはずっとマシだろうけど)。
そして最初っからネットの外側にいるセミにはなんの効果もありません。んー・・・めっちゃ鬱陶しい!!そんなところに引っ付いて、一体何がしたいのでしょう。
そもそも、ネットで直接的な接触の大半は防ぐことができるとはいえ、突如パニック状態になること自体こちらからするとびっくりしてとても不快なんです。家族からの不満も最高潮に達していますので、今年はもっと積極的に対策を講じていきましょう。
セミの駆除方法、それは熱湯散水
積極的な対策・・・それはもう駆除ですよ。ゴキブリであれば問答無用で殺虫剤を噴射するように、この大量のセミたちにもこちらから攻撃をおこなうのです。攻撃は最大の防御ダ!
しかしながら、セミ用の殺虫剤なんて売っていません。あったとしてもあれだけ大きな身体ですから、ゴキブリやハチのように一撃で動きを止めるのは無理でしょう。試しに汎用殺虫剤で攻撃してみましたが、見事にパニック状態になっておしっこ攻撃と体当たり攻撃をもらいました。んー、不快!不快!不快!
そんなわけで、いろいろ試した結果わたしのお勧めは熱湯散水ですね。
熱湯散水といってお湯を沸かすのではなく、この猛暑ですから、ホースリールに水を入れた状態で直射日光下で放置しておくと、ものの数十分でアチアチの水が出来上がります。それをセミに向かって噴射するだけ。一撃ではやっつけることはできないけど、我が家の場合はネットが設置されているのでセミもすぐには逃げれません。5秒~10秒くらいでかなり弱らせることができるでしょう。この方法であれば遠距離から一方的に攻撃できるっていうのが利点ですね。こちらに飛んでくることもありますが、距離があれば散水で撃ち落とすことができます。セミの飛行速度はゆっくりですからね。
ネットがない場合は逃げられると思いますが、そういう環境下であれば中性洗剤+水の攻撃がよいかもしれません。わたしは試したことはないですが、気門を塞ぐ油分を除去することで溺ぼれさせる、あらゆる昆虫に有効な方法ですね。この場合は水量の多い水鉄砲を使えば安全かも?
セミをやっつけるのはけしからなん!なんて言わないで
というわけで、本日はもう我が家では夏の風物詩ともいえるセミとの戦いについてご紹介しました。
セミは、地中では何年も過ごす一方、地上では僅か1週間しか生きられない儚い生き物・・・・。
というイメージが強いですが、それって飼育環境下の話であって実際はもっと長生きらしいですね。そしてそんなことを言い始めたら、成虫になったらもっと短命な昆虫なんてもっといますよ。昆虫界では決して珍しいことではありません。
我が家ではこれまでずっとセミは夏の風物詩だから・・・と保護政策をとってきましたが、ここのまで数が多く、そして外出の度に体当たりやおしっこ攻撃を受けるのですから、もう我慢の限界。今年は遂に少々反撃させていただきました。積極的な反撃にでた結果、ものの数日でシマトネリコからセミはほぼいなくなりました。
このようなセミの攻撃に悩まされている人はきっとおられると思いますので、少しでも参考になれば幸いです。