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『エネファーム』がネズミの被害に!屋外給湯器を野生動物から守る方法


我々現代人の生活に欠かせない設備の一つが給湯器

オール電化の住宅だろうが、ガスを使用する住宅であろうが、お湯を沸かしてくれる給湯器は必ず設置されているはず。お湯を沸かす熱源は違えど、これがないとお風呂に入れません。

料理はやっぱりガス火でしょ!という考えで我が家はオール電化住宅ではないので、給湯器は発電ユニットを備えたガス給湯器のエネファームを設置しています。オール電化の住宅ならエコキュートがメジャーですね。

このエネファーム、住んでいる地域の水質がイマイチ良くないのか、設置から9年間の間に2回も配管の腐食による水漏れを起こしています。保証期間が10年間なので修理費はほぼ無料だったけど、10年目以降はいったいどの程度のメンテナンス費用が掛かるのか最近ビクビクしています。

そんなエネファームですが、最近またまたトラブルが発生。

症状は、温水式の床暖房が全く効かないというもの。リモコンはちゃんと作動するんだけど、いくら待っても床は冷たいまま。これは明らかにおかしい!

というわけで、本日はそんな屋外給湯器のトラブルの話です。

 

床暖房の不具合の原因は屋外の給湯器

床暖房には電気ヒーター式のものと熱湯を流す温水式が主にあります。我が家の床暖房は後者なんですが、床暖房が効かないということで真っ先に疑ったのは水漏れによる温水の循環不良でした。これまで2回配管の腐食による水漏れを経験していますからね。なので早速床下に潜って配管類をチェックしたんですが、どうやら水漏れしている気配は無さそう。

なら原因はなに?ということで早々に業者さんをお呼びして確認して頂いたところ、原因は屋外の給湯器にあることが分かりました。温水式の床暖房は循環させるための温水を給湯器で作らなければならないのですが、その給湯器であるエネファームが正常に動作していないということです。

でも、これは決してエネファームの不具合ではなく、外的な要因による故障だったのです。

 

原因はネズミによる配線の切断

エネファームがなぜ不具合を起こしたのか?それはエネファーム本体の内部を確認するとすぐに理由が分かりました。

パカッとカバーを開けると、屋外の設備とは思えないくらい、内部には大量の配線や電子部品があるのが分かります。給湯器ってお湯を沸かしているだけのシンプルな機械と思いきや、最近は発電やら床暖房のような付帯設備と連携する都合上、意外とハイテク機器なのです。

 

室内のリモコンは正常に作動しており、その信号はエネファームまで辿りついているものの、その信号を受けて温水を循環させるためのスイッチのON-OFFが正常に作動していないというのが今回の故障の内容なんですが、その原因は単純明快。

この大量の配線が無残にも千切れまくっていたのです(画像は修理後)。

 

先程の画像は修理後ですが、そこら中にこのように千切れた配線が転がっていますので、どのような状態だったかはある程度お分かりになるでしょう。

 

千切れた配線は刃物でスパッと切ったようなものではなく、このように至るところに切れ込みが入っておりギザギザしているのが特徴です。そして細い配線だけではなく、結束バンドのような太いものも切断されていました。

 

犯人の手掛かりは、先程から映り込んでいるこの排泄物。お上品にいいましたが、要はうんちですね。この大きさと形状は、ネズミである可能性がとても高いです。きっとハムスターを飼育している人なら見慣れた形状のうんちじゃないでしょうか。

今回の故障の原因は、この屋外給湯器内にネズミが入り込み、なぜか配線を噛みまくったというもの。多分

千切れた配線には100Vのものもあり、よくそんな配線を噛んだなーというのが業者さんのご意見。配線を噛むと当然ビリビリするので、あまり電圧が高い線は噛まれないそうです。今回の犯人はなかなかガッツがあったということですね。それとも犯人はピカチュウでしょうか。

 

今回は不具合がでた配線だけを交換してもらいましたが、よくよくみると奥の方の配線も切れそうなものがチラホラ・・・。見えない部分はいったいどうなっているのかとても不安ですが、かといって奥の方までバラバラに分解するのも大変なので、しばらくは様子見ですね。

※こういうケースはエネファーム本体の不具合ではないので、悲しいことに補償対象外です(当たり前だけど)。

 

屋外給湯機は野生動物の絶好の住み家

そもそもなぜネズミがこんな場所に入り込んだかというと、その理由は単純明快。

エネファーム本体の裏側はがっつり開口部があるから。そりゃ入るよー。

ガス給湯器の中は雨風を防ぐことができ、天敵から逃れることもできます。さらにホカホカして暖かく居心地抜群。ネズミに入って下さいといわんばかりの環境なのです。エネファーム本体に出入りする配管や配線の種類なんて決まっているんだから、それらにあったカバーを最初からつけてくれてもいんじゃないでしょうか?

 

ネズミが入り込んだのかこれまでで初めてですが、実はこの場所はアシナガバチが毎年巣を作る場所でもあります。アシナガバチは既に巣がある場所には新しい巣は作らない習性があるので、そのことを知ってからは駆除した巣をずっと残しており、それ以来新たに巣を作られたことはありませんでした。

そのせいで油断していたんですが、まさか蜂ではネズミがやってくるとは・・・。

YouTubeなんかを見ていますと、屋外の給湯器にスズメバチが巣を作るケースもあるようですね。スズメバチと比べたら、ネズミやアシナガバチなんてまだまだ可愛いものです。

いずれにせよ、屋外給湯器は野生動物が住み家にしがちなので、定期的なチェックや対策は必要不可欠だと今回改めて感じました。

 

ネズミや蜂の侵入対策を行おう

忌避剤を置いてみる

今回はたまたま床暖房に関する配線を千切られただけで済みましたが、もし千切られた配線が別の場所だったら給湯機能全てが失われていました。この寒い冬、お湯なしでは生活できません。

そうならないよう、早急にネズミ対策を行いましょう。

ネズミ対策として全くに思いついたのが忌避剤。ネズミが嫌がる匂いをだすやつですね。近所のホームセンターで急いで買ってきました。こういうのって効果が怪しい製品も多いけど、信頼と安心のアース製薬製ならきっと大丈夫なはず!?

 

気になるのは、設置場所の例として挙がっているのが倉庫・物置・屋根裏ということ。これら全部閉鎖空間です。今回の設置場所は閉鎖的な場所とは言えほぼ屋外ですから、におい成分が薄まったり、すぐにどっか行っちゃいそうな予感。これはあくまでサブの対策程度と考えておきましょう。

 

中身はこんな感じ。保護フィルムを剥がした瞬間、ハーブのような香りがムワッと広がります。結構、強烈。わたしは嫌いな匂いじゃないけど、気になる人もいるでしょうね。ザ・ハーブの香りって感じです。

 

ここで問題発生!急いで買ってきたからすっかり確認するのを忘れてたけど、ネズミが住んでいたと思われる場所にはどう頑張っても設置できません。

 

どうしよう・・・と悩んでいるうちに、ネズミ除けを落としてしまい無残な姿に。もう散々だー。

この後中身を拾い集め、エネファーム本体内の置ける場所に忌避剤は置いておきました。ネズミが住んでいたと思われる場所からは30cmほど離れているけど、その程度で効果がなければどのみち大した効果は見込めませんからね。

 

ネットで侵入経路も防ごう

このネズミ被害についてご近所さんに相談しましたところ、ありがたいことにこのようなものを分けていただきました。

それがこれ。ステンレス製の防獣ネットです。これ、購入したらめっちゃ高いやつや・・・。床下にネズミが入って困っていたので、基礎の開口を防ぐのに使ったものの余りだそうです。

 

このステンレスネット、ニッパーやペンチではとてもじゃないですが切断出来ません。ワイヤーカッターでも無理。ところが、ガーデニング小屋の水切り金具を切断するのに購入したSK11のストロングはさみを使ったらパチパチと面白いように切断出来ました。ストロングはさみ、すげーっす。

 

あっという間に目標とするサイズのネットを切り出せました。このままでは丸まったクセがついているので、ぐいぐい曲げて平らにします。

 

困ったのが切断面の処理。切断したままでは尖って危ないし、それにこの部分からほつれるようにネットが分解していくのです。なのでこの切断面の処理は必須といえるでしょう。

 

いろいろ試しましたが、こうやって1本づつ飛び出した部分を折り返していくのが一番確実だということが分かりました。これならネットもほつれていきません。

 

大変そうでしょ?実際、めーっちゃ大変です。ステンレスはこれくらいの太さになるとめっちゃ硬いです。

 

15分くらい格闘しましたが、10本くらいしか処理できませんでした。日も暮れてきたし、この日はこれで断念。

 

でもネズミ対策は急いでしなければなりませんので、暫定の対策として網戸用のネットを代わりに貼っておくことに。雨水桝の蚊発生対策や、エアコンのドレインホースのゴキブリ対策など、網戸用のネットはなにかと大活躍な資材なのです。

 

ハサミで切って、マグネットでペタッと貼り付けるだけ。所要時間は僅か5分程度。ステンレス製のネットとは雲泥の差で楽チンです。そのかわりネズミが本気を出したらあっと言う間に穴を開けられちゃいそうですが。あくまでも応急処置として考えておきましょう。

 

配管や配線の回りは丸めたネットを押し込んで塞いでおきました。ステンレス製のネットでは当然このような細かい箇所は対応できませんから、なにか方法を考えておかないとだめですね。

 

とりあえずは一安心?大切なのは定期点検

というわけで、とりあえずは忌避剤と網戸用ネットで一時的な対策を行いました屋外の給湯器。これでネズミや蜂のような野生動物が入り放題という状況は改善できたはず。

しかしながら、ネズミが本気を出したらこんなネットは簡単に突破できるでしょうから、なるべく早急にステンレス製のネットへの置き換えが必要ですね。

今回のように屋外の設備は様々な動物や虫の住み家となる可能性が高いので、大切なのは予防対策と定期的なチェックでしょう。とくにハチ類が営巣を始める春頃のチェックは重要ですよね。対策や点検をしっかり行い、今回のわたしのように生活に支障がでないようにしたいところです。

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