サイクルポート製作

【DIYで作るサイクルポート#8】オークリッジスーパーでの屋根張り。そして一旦完成


DIYでイチから作るサイクルポートの製作作業

前回の投稿からまたまた時間が経ってしまっていますが、実はサイクルポートは昨年11月には一旦ですが無事完成しております。

以前は日中の陽があるうちはDIY作業を、陽が落ちてからはその作業をブログ記事にするという流れだったんですが、最近はもう、全然ダメー。PCデスクに向かう時間になるともう眠たくて、眠たくて・・・。寝ても疲れがなかなかとれないし、認めたくはないですが歳を重ねたことによる変化なのでしょうか?嫌だー!

話が脱線してしまいましたが、本日はサイクルポート製作では一旦最後の作業となる屋根材の取り付け作業のご紹介です。

今回の作業

どんな作業? : サイクルポートの屋根材の取り付け

使うもの : オークリッジスーパー、シングルネイル、シングルセメント、カッター、金槌、定規

必要な費用 : 13,000円程度 (オークリッジスーパーは2ケース使用)

肉体行使度 : ★★★☆☆(3)

言いたいこと : オークリッジスーパーは見た目で想像するよりもずっと重いので、屋根に上げるときは要注意!

 

屋根材はガーデニング小屋と同じくオークリッジスーパー

今回屋根材として使用するのはアスファルトシングル(アスファルト系の屋根材)では恐らく最も有名であろう、オークリッジスーパー。以前ご紹介したガーデニング小屋の屋根材にも使用したものです。

オークリッジスーパーには専用の接着剤や専用の釘が必要なんですが、それらの入手性が悪かったり、ボンドはベトベトして扱いにくかったり、専用の釘は打ち難くてすぐ曲がったり、我々素人にとって決してお手軽で簡単な屋根材ではないとわたしは感じました。その代わり、ポリカやトタンなどの波板と比べると遥かに見た目は良いのは大きなメリットですね。DIYで作る小屋や倉庫とはいえ、屋根は絶対にお洒落にしたいっていう人にはとてもいい選択肢だと思います。

 

オークリッジスーパーの取り付け作業

そんなオークリッジスーパーを、今回はサイクルポートの屋根に張っていきましょう。

こちらが今回施工するサイクルポートの屋根。以前作業を行ったガーデニング小屋と比較すると、ずっと大きいです。大きくと広いんですが、形状は最もシンプルな片流れの屋根なので作業自体はとってもシンプルで簡単なはず。DIYでガーデニング小屋とサイクルポートの2つの屋根を作ってみてよく分かりましたが、雨仕舞の観点から考えると屋根の形状はシンプルに越したことはないと思います。複雑な形状になればなるほど、雨漏りのリスクは高くなるはず。

 

オークリッジスーパーをカットするのは地面?それとも屋根の上?

前回のガーデニング小屋の屋根張りは規模も小さく、また施工場所もあまり高い場所ではありませんでした。今回は規模も大きければ施工場所も高いのですが、そうなると気になるのがオークリッジスーパーの扱い方

どういうことかというと、オークリッジスーパーを地面で加工(カット)してから少量ずつ屋根に上げるのか、それともまとめて屋根に上げてから屋根の上で加工するのか、どちらの方法をとるのかということですね。

前者は屋根への上り下りの頻度が高くて危険だけど、後者は重たい材料を高い場所に上げる作業が危険なのと屋根の上が散らかりやすい点が危険。どちらにも異なるリスクがあるので、どちらがいいとは一概には言えません。各々の作業環境でより安全な方を選んでいただければと思います。わたしは今回は前者の方法で行いました。屋根の上に限らず、作業している時に足元が散らかるのは安全性の面でも作業効率の面でも好きじゃないんですよね。

 

オークリッジスーパーの取り付けは屋根の低い側から。スターターと呼ばれる最初の一列はオークリッジスーパーを半分程度の幅にカットしたものを使用します。オークリッジスーパーの施工方法は丁寧で分かりやすいマニュアルがネット上で公開されていますので、気になる人は是非チェックしてみて下さい。とても読みやすく、これならできるかも!?という気持ちにさせてくれますよ。

 

専用のボンドであるシングルセメントを塗ったら、その上にスターターを置いて、さらにその上から専用の釘であるシングルネイルを打ち込みます。シングルネイルの本数はオークリッジスーパー1枚につき標準で4本、強風地域では6本と施工マニュアルでは指定されています。住宅のような広い屋根であれば4本と6本とで施工の負担も違うんでしょうが、サイクルポートの屋根程度の広さであれば4本打とうが6本打とうが大した労力の差ではありません。どうせシングルネイルは大量に余るので、贅沢に6本使用でいきましょう。

 

スターターを張り終えたら、2列目からはカットしていない通常のオークリッジスーパーを重ねて張っていきます。オークリッジスーパーは常に2枚の屋根材が重なるように張っていくので、思っている以上に作業が進まないように感じるんですよね。体感的にも、実際にも、作業スピードはイメージの半分程度。でっかい板をどーんと置いて固定するだけのポリカやトタンの波板と違い、なかなか手間のかかる屋根材なのです。

 

オークリッジスーパー施工の最難関は釘打ち?

オークリッジスーパーの施工で厄介なのが、先程も少し触れましたこの専用の釘。シングルネイルというこの専用の釘なんですが、普通の釘と違って先端があまり鋭くなく、しかもやたらと太い為、垂木などにあたると一気に打ち込めなくなってしまいます。かといって一度打った場所には当然屋根材に穴が空いてしまうので、打ち込めないからといって抜いて別の場所に打ち直すというわけにもいきません。なのでなんとかしようと無理矢理打ち込むわけなんですが、そうすると高確率でこのように釘の頭が変形したり、釘が曲がってしまいます。

 

釘が変形したり曲がってしまうとオークリッジスーパーとの間に隙間ができてしまいます。その隙間を放っておくと雨漏りの原因になってしまいそう。なので、上手く打ち込めずに隙間が空いてしまった場合は、わたしはこのようにシングルセメントをコーキング材代わりにして隙間を埋めるようにしています。たぶん、それなりには効果がある・・・はず?

 

作業開始から3時間くらいかけて、ようやくここまで張ることができました。あと、少し!

 

既存の屋根が邪魔で釘が打てない!

今回製作しているサイクルポートは、既存のスチール倉庫の横に密着する位置関係で製作しています。なのでサイクルポートの屋根は最終的にはこのようにスチール倉庫の屋根の下に潜りこむような形になるのです。

屋根勾配上流側の破風板と屋根下地との取り合い部分は雨漏りが起こりやすいとされていますが、この形だとサイクルポートの屋根の該当部分が既存のスチール倉庫の屋根で覆われるので、雨漏りのリスクがかなり低くなるのでは?と目論んでいました。施工後の今でもそうだと信じてはいるんですが、その代わりにこの形にはデメリットもあったのです。

それは、スチール倉庫の屋根が邪魔でオークリッジスーパーの最後の2列は釘が打てないっていうこと。

釘を打つためには金槌を振らなければなりませんが、そのためには最低でも30cm程度の高さは必要です。だけど、ここには15cmくらいのスペースしかない!こんなの予想だにしなかったよ・・・。

 

釘を打つの止めようかな・・・とも思ったんですが、そのせいで後々屋根材が強風で飛ばされても嫌なので、工夫して別の手段で屋根材を固定してやりましょう。いろいろ考えた結果、今回はビスで固定することに。まずは画像のとおり、固定したい部分にシングルセメントをこんもりと盛りまして・・・

 

その場所にワッシャーを取り付けたビスを打ち込みます。ビスは頭が小さいので、それ単体ではオークリッジスーパーを押さえつける力が弱いのです。それを補うためにワッシャを併用しているのですね。そしてシングルセメントはビスやワッシャーの隙間から雨水が染み込むのを防ぐ為のコーキング材の役割。

最後の最後で釘が打てないという問題が発生してかなり悩まされましたが、これで強い風が吹いても屋根材は飛んで行かないはず。ビスは作業スペースが少なくともしっかり固定出来ますから、ほんとうに便利な材料ですね。普段何気なく多用していますが、その便利さを改め実感しました。

 

既存のスチール倉庫との取り合い部分は、このようにオークリッジスーパーに切り欠き加工をしてやり、極力隙間ができないようにしてやります。もちろんこんなのは全て現物合わせ。1か所づつ寸法を拾い、それを丁寧にオークリッジスーパーに書き写してカットしていきます。屋根の上って施工後はもう2度と見る機会がないような場所ですが、かといって適当にやって雨漏りするのは勘弁ですからね。

 

とりあえず一旦完成

およそ半日程度の時間がかかりましたが、オークリッジスーパーを使ってサイクルポートに屋根を張ることができました。

ホームセンターで売っている屋根材といえばポリカやトタンなどの波板が圧倒的に多いですが、それらと比較するとやはり質感や雰囲気は断然いいですね。住宅の屋根材にも使用されているような素材だから当然と言えば当然なのですが、質感や見た目にこだわりたいのであればとてもいい選択肢といえるでしょう。波板と違って下地(野地板・ルーフィングシート)がいる点や施工に手間がかかること、また入手性の悪さなどはデメリットですけれども。

 

こちらが今回屋根を張ったサイクルポート。自転車が3~4台、さらに猫車まで置けてしまうそこそこ広いスペースです。高さもあるからこのように脚立なんかもぶら下げられちゃう!

今回の作業でこのサイクルポートはとりあえず一旦完成なんですが、実はまだまだやりたいこともたくさんあるんです。雨樋つけたり、その雨樋を使って雨水回収タンクを設置したり、せっかく柱が木製なんだから目隠しフェンスも取り付けたいな・・・と、構想は膨らむばかり。それらの作業も既に着手していますので、セカンドシーズンとして今後もそれらの作業をご紹介していきたいと思います。

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