サイクルポート製作

【DIYで作るサイクルポート#6】寸法を間違えた基礎の修正。でっかいハンマーでガツンと叩こう!


のんびり製作途中のサイクルポート・・・

なーんか柱が一本斜めってなくない?

ってことに気がついてしまい、恐る恐る寸法の再確認をしてみたんです。するとなぜか基礎となる束石の位置が一箇所だけ50mmほどズレていることが分かったのが前回のおさらい。

あっれー?おかしいなぁ。きちんと確認を繰り返したはずなのに・・・と言い訳をしても、実際にズレているんですからこれはミスっていることを認めざるを得ません。DIYで失敗する時の原因はほぼ100%自分のせいなのですから。

というわけで、さぁ屋根材を取り付けるぞ、という段階だったのに、まさかの基礎のやり直しが必要となってしまったんです。

きちんとやるなら屋根、垂木、桁、支柱といった上物を全て解体してやり直すべきなんでしょうが、いくらなんでもそれは現実的ではありません。今更解体なんて、無理無理。絶対に無理。

そんなわけで、今回はなんとかして上物を解体することなく位置がズレている基礎を正しい位置に直してやりましょう。

今回の作業

どんな作業? : カーポートの基礎の位置の修正

使うもの : インスタントセメント、でっかいハンマー、タガネ

必要な費用 : 500円 (インスタントセメント1袋)

肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)地面をほとんど掘らないから意外と楽勝

言いたいこと : 支柱を解体することなく、思っていたよりもずっと簡単にできました。

 

今回は束石を滑らす方法でやってみよう

この基礎の修正ですが、最初に考えていたのは割と王道の方法。流石に上物を全部解体っていうわけにはいかないけど、その代わりなにか(仮の支柱)でサイクルポートの屋根を受けてやって、柱を一時的にどけて、束石を破壊して、整地して、また束石を固定する方法です。

しかしながら、この方法だと束石のレベル(高さ)をこれまでと全く同じにしないといけない点が大きな難関となります。というのも、支柱は束石の高さに合わせて一箇所づつ作っているからです。だから今度は支柱に合わせて基礎の高さを調整しないといけないというわけ。でも、わたしがそれだけの高い精度で作業できるかどうかはかなり怪しい感じ。だって束石の位置を間違えちゃうくらいだし。

そこで考えたのが、束石を水平方向に滑らせる方法。どういうことかというと、

基礎となる束石は、地面を掘って砕石を敷き、その上に捨てモルタルをうった上に乗っかっており、その後その周りをもう一回モルタルで埋めて固定しています。つまり、最初の捨てモルタルと束石は2回目のモルタルでなんとなくくっついているだけで、ガチガチに接着されているわけではないのです。

 

なので、2回目のモルタルをうまく撤去してやったうえで、束石をガツンと横から強い力を加えてやれば、捨てモルタルに沿って基礎が水平に動くんじゃね?というわけです。

うまくできるかどうかは分からないけど、少なくともこの方法なら束石の水平レベルはあまり変わらないし、支柱を解体せずとも作業できるはず。

 

まずは地面を掘らないと始まらない

それでは早速作業に取り掛かりましょう。

まず最初にすることは穴掘りです。お庭のDIYで穴掘りは欠かせません。芝生を植えるにも、木を植えにも、レンガを敷くにも、もちろん基礎を作るのにも、地面掘りは欠かせません。

この地面掘りはほんとうにうんざりするほど大変な作業なんですが、それは石などが大量に混じっている初めて掘る部分の話。今回は一度掘り返したこともある地面なので、めちゃくちゃ簡単に掘り起こすことができます。

あっさりと砕石層とその上にあるモルタル層が露出しました。モルタル層はもっと広範囲の方がいいのは分かっているのですが、あまり大きくし過ぎても作業が大変なので、手を抜いてこの程度の大きさにしていたのです。もちろん範囲が広かったら修正はもっと大変だったので、今回は自分の手抜きに少し助けられた形になりますね。

 

束石を固定しているモルタルを破壊

現在束石はモルタルでがっちり(?)固定されているので、そのままでは多分動きません。なのでまずは周囲のモルタル層を破壊して取り除いてやりましょう。

使う道具はタガネとハンマー。タガネというのは鉄でできた分厚い刃物です。切るというよりかは、お尻をハンマーで叩き、その叩いたパワーを鋭い先端に集中させて加工物を砕いたり、削ったりする道具です。ザ・パワー系道具。うまい人はこれでレンガを切断出来るらしい。

 

これでガンガン叩けば、思っているよりも簡単にモルタルを割ることができます。基本的にはモルタルのようなセメント類は、一度固まったものとそこに新しく塗ったものとの接着はとても弱いものです。この場合、コンクリート製の束石と周囲のモルタルとの境界部の接着は案外脆いということです。

なお、”思っているよりも”というのはあくまでもわたしにとってであり、客観的に考えるとやっぱり硬いです。全力の10殴りくらいでようやく一箇所割れるくらい、といった感じでしょうか。これを束石の4面分行います。ザ・パワー系作業。

 

束石を思いっ切りぶっ叩こう

束石の周囲のモルタル層を砕いたら、あとはその下の捨てモルタルに沿って束石を水平に動かすだけ。でっかいハンマーでガンガン叩けば、少しづつではありますが動いていきます。この際、捨てモルタル層の上からはみ出してはいけません。束石、支柱、そしてサイクルポートの屋根の重量を支えているのはあくまでも捨てモルタルとその下の砕石層なのですから。

今回使用しているハンマー、こんなでっかいのさぞお高そうだと思われるかもしれませんが、実はこれAmazonで1,000円で購入したもの。値段がバグっています。

今回のように木材を叩き入れる時の他、庭木の支えの杭を打つ時なんかに役立ちます。

 

インスタントセメントで再度固定

寸法をきっちりと確認し、目的の位置まで動かすことができたのならば、あとはその位置でモルタル(インスタントセメント)で固定するだけ。ある程度の深さもあるので、この作業だけでインスタントセメントをほぼ1袋分使用します。DIYでインスタントセメントを使う際、量が多くなると均質に水と混ぜるのが結構大変なんですよね。思いっ切りやると水が跳ねて自分に掛かっちゃうし、ゆっくりすると全然混ざらないし。均一に、そして効率的に混ぜたいのならば、せいぜい2kg程度づつくらいに分けで作業するのが確実化かと思います。

 

完成

モルタルが固まったら、掘り返していた土を埋め直して完成です。

あれー?なーんか柱が斜めってなくない?と違和感があった柱がどう見てもシャキッと真っ直ぐになりました。支柱が斜めっていると強度面でも低下するだろうし、壁材を取り付ける際もシャキッと取り付けることができるはず。

これで気持ち良く屋根材の取り付け作業に取り掛かれますね。

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