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フローリングのワックスがけ、やってます?
住宅の床材(床の仕上げ材)にはいろんな種類があるけど、一番メジャーなものってきっとフローリングじゃないでしょうか。みなさまのお家にもきっとあるでしょ?
フローリングの中にも更にいろいろな種類があるけれども、そのほとんどは”ワックスがけ”という定期的なメンテナンスを必要とします。…しない人の方が圧倒的に多そうだけど。
ワックスがけにはフローリングを汚れや傷から守る効果や、艶の付与、つまり見た目が良くなるっていう効果があります。大切なフローリングを美しく保つためには欠かせないメンテナンスってわけですね。
しかしながらこのワックスがけ、なかなか敷居が高いように感じませんか?
床の上の物をどけるのも面倒だし、何より綺麗に塗るのが難しそう。絶対に失敗したくない作業なのに、すっごい難しそう。だから挑戦しないって人、絶対に多いでしょ?わたしもそうでした。
でも気を付けるべきポイントさえ抑えれば素人でもそこそこは綺麗にできます。多分、できます。そこそこなら…。
今回は大切なフローリングを美しく保つために欠かせない、フローリングのワックスがけの方法を紹介します。
ワックスがけの頻度ってどの程度?
ワックスはフローリングの保護剤。塗りたてはつっやつやのピッカピカでとても美しいんですが、残念ながら時間が経つごとにその艶は失われていきます。
艶が無くなると共に表面の傷なんかも目立ってくるわけなので、こうなるとワックスの塗り直しが必要となるわけです。ワックスメーカーによるとその頻度は半年に1回程度なんだとか。み、短くないですかっ!?
しかしながら、実際のところはそれほど高頻度にワックスがけする必要はありません。
というのも、艶が無くなっても決してフローリング表面のワックスがすり減って無くなっているわけではないからです。ワックス除去してみるとよく分かりますが、半年、いや1年程度でも意外とワックスはしっかりと残っているものなのです。
だから”半年に1回程度必ず塗り替えないと大切なフローリングがすり減ったり傷だらけになる”というわけじゃないんですよね。この頻度はあくまでも美観を保つためって感じでしょうか。わたしは1年から1年半に1回程度の頻度でワックスがけしております。それでも結構面倒臭~い!
ワックスがけに必要なもの
- ワックスがけ用のモップ(ワックスワイパー)
- ワックス(樹脂タイプ)
- ワックス入れ(ワックスワイパーとセットになっていることが多い)
- 各種掃除道具
- ワックスとり(古いワックスが汚い場合)
必要なものはこれだけ。
どれも高価なものではないので、ワックスがけって費用面での負担は全然大きくありません。問題なのは手間の方ですから…。
ちなみに、わたしが使用しているのはアサヒペンの最もスタンダードなタイプの樹脂ワックス、人と環境にやさしい万能床用樹脂ワックス。ワックスに関する知識もこだわりもないから、万能っていう商品名はとても分かりやすくて助かります。これまで何度も使ってますが、特に不満はありませんよ。
[アサヒペン公式]人と環境にやさしい中性ワックスとり-500ml
ワックスがけの方法
物をどける
当たり前なんですが、ワックスがけをする場所の家具類はすべてどけましょう。
でもねぇ、これがねぇ、むっちゃ面倒臭いんですよねぇ。
しかしながら面倒臭がって物を置いたままにしておくと、まず綺麗にワックスがけすることはできません。
家具は重たいし、一時的に置いておく場所も確保しとかないとダメだし、この時点でかなり作業のハードルは上がります。でも、頑張ってどかしましょう。
ワックス前の掃除は徹底的に!
最も重要なのはこれ。これを徹底的に気を付けていれば、そうそう失敗することはないでしょう。
ペイントなんかもそうなんですが、”塗る系”の作業ではなんといっても塗る前の下地が重要。ワックスがけの場合はフローリングの状態ですね。
ほこりや砂、髪の毛なんかがある状態でワックスがけしたら当然それらもワックスとともにフローリングに固定されちゃうし、フローリング表面に油分や水分が残っていてもやはり美しくワックスがけすることができません。塗ったとたんに床に残った何かしらの成分によりワックスが弾かれちゃうことも。
なのでワックスがけの前の掃除は徹底的にやりましょう。これでもかっていうくらい、やりましょう。
掃除の仕方なんて各々の好みでやればいいと思いますが、ほこりの吸着という点では硬く絞った雑巾での水拭きなんかが良いですよね。わたしは油分を徹底的に除去したいので、まず中性洗剤を含んだ雑巾で床を掃除し、その後水拭きを繰り返しています。水拭き後はしっかりとフローリングを乾燥させましょう。
そして、古いワックスに変色(主に白濁)やムラがある場合は、ワックスとりで剥がしてしまいましょう。白濁やムラは新しいワックスを重ね塗りしても全く改善されないからです。
方法はとってもシンプル。ワックスとり剤をぶっかけて、数分後にブラシで擦るだけ。
ゴシゴシ、ゴシゴシ。
どうやら生物の尿成分ってワックスに対して攻撃性があるらしく、おしっこを含んだオムツなんかをフローリングの上にしばらく放置してしまうと、ワックスが白濁してしまったりするそうです。我が家は、そうでした…。人間だけじゃなくてペットの尿なんかも多分同じ。
他にも、熱いものを置いたりしてもワックスって変色したりするみたい。そんなことする?って思う人もいるかもしれませんが、いるんですよ。これが…。
日焼け止めスプレーや虫よけスプレーなんかも怪しい感じ。ワックスに影響を及ぼすものって意外と多い!
我が家のフローリングには放置されていたオムツにより白濁していた部分があったんですが、ワックスとりによりそれもワックスごと綺麗に除去することができました。ワックスが除去された部分と、まだワックスが残っている部分との境界部分がよく分かるでしょ?
ただ、この境界線を新しいワックスで綺麗にするのはかなり難しいので、ワックスの部分的な除去は全くおすすめできません。やるならその周辺部まで全部剥離するべきです。
どうしても一部分だけ除去したいのならば、フローリングの木目に沿ってマスキングするなど、なにかしらの工夫が必要でしょうね。
ワックスがけ時に気を付けたいこと
床を綺麗にしてしっかりと乾燥させたら、いよいよワックスがけを行いましょう。
使うのはこういう感じの道具です。ワックスとワックスがけ用のモップ。ワックスがけ用のモップといっても、一般的なフローリングワイパーにワックスワイパーを取り付けただけのものです。
ワックスワイパーは雑巾とかでも代用できるみたいですが、雑巾は糸くずがでやすいとも聞きますので、ケチらず専用品を使いましょう。たかだか数百円だし、洗えば何度も使用できます。わたしは山崎産業の製品を使用していますが、いろんなメーカーさんから同じような商品が出ているみたいですね。
わたしが使っているフローリングワイパーはどこの製品か忘れたけど、多分クイックルワイパーだったような気が…。
普段はゴムっぽい素材の灰色の部分にフローリング用シートを取り付けて使用していますが、実はこの部分を取り外すとマジックテープのような効果のあるギザギザの取り付け面が隠れているんですよね。この部分に先程のワックスワイパーを取り付けるのです。無印良品のフロアワイパーなど、こんな感じの造りになっている製品はメーカーを問わず存在しています。
ワックスワイパーは大抵このようなワックス入れが付属していますので、そこにワックスを注ぎ、ワックスワイパーにワックスを含ませて、
ワックスがけするのダ!
ワックスがけの作業時は写真なんか撮ってる余裕はないのでいきなり塗り終えちゃってますが、作業自体はとってもシンプル。ただ、木目に沿って無心でワックスワイパーを動かすだけ……なんですが、流石にそれだけでは皆様の参考になりませんので、敢えてコツを言うのであれば、ワックスワイパーにはしっかりとワックスを含ませること…でしょうか?
ワックスがけのコツっていうと、よくワックスを厚塗りしすぎないように!って紹介されていることが多いようですが、かといってワックスが少ないと塗布している途中でカスれてしまい、ムラになっちゃうんですよね。当然、美しい仕上がりにはなりません。そうならないよう、十分な量のワックスをワックスワイパーに含ませつつ、木目に沿ってスーッと軽い力でワックスを塗布することが重要なのです。
ワックスワイパーからボタボタとワックスがボタボタ滴り落ちるのはもっての外ですが、常識の範疇でワックス入れにワックスを注いでいる限り、そんなことにはまずなりません。それよりもワックスワイパーが一度に吸い上げるワックス量も、ワックスがけで消費されるワックスの量のいずれも思っている以上にかなり多いので、特に慣れないうちはマメにワックスワイパーへのワックスの補充を行うように心掛けることが重要だとわたしは感じています。
大掃除のついでにワックスがけはいかが?
というわけで、今回はフローリングのワックスがけの方法のご紹介でした。
ワックスがけって大変そうに感じませんか?まぁ実際大変だし綺麗に仕上げるのも難しいのですが、床の状態や塗り方のコツを掴めば、素人でもそこそこは綺麗に仕上がります。とりあえず一度チャレンジしてみれば、すぐにコツは掴めるでしょう。失敗しそうで最初は怖いけど、とりあえずやってみましょ!
わたしもつい先日、重い腰を上げてフローリングのワックスがけを行いました。やっぱりワックスをかけた後のピカピカの床は良いものですね。堪らないっ!
もうすぐ年末年始に入りますが、今年はコロナ禍のせいで家におられる方も多いでしょう。せっかくの機会ですので、今年は大掃除を併せてフローリングのワックスがけに挑戦してみるっていうのはどうでしょう?