皆様のお家にはありますか?引き戸。
一言で引き戸と言っても昔ながらの和風住宅にみられる木のレールのタイプや、天井から吊り下げられていて下はフリーになっているものなど、様々な構造の種類がありますね。
しかしながら、どうやら最近の住宅では金属のレールの上に樹脂製のローラーで乗っかっているタイプが主流のよう。
我が家にも金属レール+樹脂ローラーのタイプの引き戸があるのですが、最初はスルスルとスムーズに開閉出来てとても快適だったのに、数年ほどで重くなるというトラブルに見舞われました。
以前にもご紹介した通り、その時はローラーを掃除してある程度復活させることが出来ました。
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引き戸がメチャ重くなったので、DIYで直したお話
Contents1 引き戸が超重たいんですけど!!問題2 引き戸を外して原因究明3 絡まった髪の毛・埃を取り除きましょう4 掃除完了!スムーズな動きが戻ってきた! 皆さんのお家に引き戸ってありますか? ...
しかしながら、最近またまた開閉に抵抗感が出てきたので再度清掃を実施致しました。試行錯誤の末、現在のところのベストな方法を探し当てましたのでご紹介します。
まずは引き戸を外す
当たり前なんですが、引き戸を外さないことには作業をすることが出来ません。引き戸は上側、つまり天井に押し当てるように持ち上げるとレールから外すことが出来ますので、そのまま手前に引っ張ったら取り外すことが出来ます。
見た目の通りそこそこ重たいので、取り外した引き戸で家中を傷つけないように注意!!
ローラーを裁縫針で掃除
取り外したローラーを指で回してみるとかなり重たい状態。
引き戸の重量がそこそこあるお陰で、このローラーの動きが結構渋くても引き戸の開閉自体は問題なく出来るもんなんです。
しかしながら軽々と気持ち良ーく開閉できるようにする為には、この状態のローラーを指でくるくる軽く回せる程度でなければダメなようです。
使用する道具は裁縫針。
これまでは樹脂製のローラーを傷付けないつまようじを良く使っていましたが、裁縫針の方が使い勝手自体は良くて気に入っています。細いのでよりローラーの軸付近まで届きやすいんですよね。
ローラーが重たくなる最大の要因は髪の毛などのゴミの噛み込み。
このように裁縫針をローラーの軸受け付近まで差し込み、その状態でローラーを指でクルクル回すと裁縫針にゴミが引っかかって取り除けるってわけ!!
これをローラーが軽くなるまでひたすら繰り返します。
ローラーのゴミが取り除き切れない場合
しかしながらこの方法でも完全にゴミを取り除けない場合もあります。細かいゴミが詰まっている場合や、髪の毛がむちゃくちゃきつく絡まっている場合などですね。
その場合はもう少し手間をかけてやる必要があります。
まずはローラーユニットを取り外し。
固定はネジ1本なんですが、このネジは結構固いのでプラスドライバーの扱いが上手じゃないと簡単にネジ山を潰してしまいそうな雰囲気。プラスドライバーは強く押しながら回すことを心がけましょう。
ローラーユニットを取り外すことが出来ました。
取り外したローターユニットのローラーの軸受けに潤滑油を少し吹きかけます。使用するのは何でもいいのですが、この手の製品ではCRC556が有名ですよね。本当にどこにでも売っています。また、各種ホームセンターのプライベートブランド品も安く購入することが出来ます。1本購入したら、普通の家庭であれば10年位使えるのではないでしょうか。
潤滑油を流し込むのは潤滑目的というよりかは、ゴミを取りやすくするため。
理由はよく分からないのですが、潤滑油を使用した後は明らかに髪の毛などがボロボロと取りやすくなるのです。
潤滑油で一時的にローラーが滑らかに動きやすくなって、髪の毛等のゴミをちぎり易くしてくれるのか、それとも潤滑油の成分自体が何かしらの影響を及ぼしているのか…
なお潤滑油を差すと一時的にはローラーが滑らかに動くようになるのですが、こういうサラサラの油はすぐに潤滑効果が損なわれてしまうとされています。もし潤滑目的で油を差すのであれば、グリスのような粘度のあるタイプが良いはず。スプレーグリスでもいいのかな?
ゴミを取り除けてすっかり滑らかに動くようになったローラーユニットを引き戸に取り付けて完成です。
滑らかな引き戸は気持ちいい!
わたしはこのような方法で引き戸のメンテナンスを行っています。
これまでの経験上、重たくなるのは決まって人が通る方に近い側のローラーです。どうしても人が通るところには埃が舞ったり、髪の毛などを落ちてしまうので、引き戸の開閉の際にそれらをローラーが噛み込んでしまうのですね。当然、人の行き来が多い場所ほどこの現象が起き易くなります。
また、この引き戸が重たくなる問題は子供が生まれてからひどくなった気がするので、もしかすると子供の細い髪の毛がより噛み込みやすいからかもしれません。
このような構造である以上、頻度は家族構成や設置場所により全く異なるでしょうが、いずれにせよいつかはメンテナンスが必要になります。
引き戸の開閉の重たさが気になったら、是非ローラーの掃除に挑戦してみて下さい。きっと、「あっ、元々はこんなに軽かったんだ!?」と驚くと思いますよ。