お庭の生き物

ツバメの巣作りを未然に防ぐ簡単な方法


こちら、最近我が家の周りにご夫婦で住み着いておられるツバメさん。作り立てのパーゴラに優雅に止まっています。糞を付けないですね…

これまで野鳥撮影には全く興味が無かったわたしですが、何気なく撮影にチャレンジしてみたら、初めてにしては綺麗に撮れた!…ような気がする!可愛い!使用したレンズは…

って、違う、違う。

そんなことが言いたいのではなく、今回はこの少し困った訪問客であるツバメへの対処方法についてのご紹介です。

 

春はツバメの巣作りの季節

このツバメ、ここ数日でやたらと見るようになりました。

初めて遭遇した時は、「あ、ツバメだ~」って思っただけだったんですが、どうやらそのツバメは夫婦と思われる2羽で行動しており、そしてやたらと我が家の周りを飛び回ってるんです。玄関を開ける度に、必ずと言っていいほど見かける2羽のツバメ…

そんな条件が揃うと分かりますよね。あ、こいつら我が家で巣造りしようとしてやがるな…と。

暖かくなると日本にやってくるツバメは、3月頃から6月頃にかけて巣造りを行います。なんでもその巣造りの時期は地域による差があるようで、気温の高い南の地域ほど時期が早いんだとか。桜前線ならぬ、ツバメ前線ですね。

ツバメの巣は外敵から巣を守る為にわざと人通りの多いところに作られるのが特徴とされるので、気が付いたら家にツバメの巣が!!なんてことも十分あり得ます。昔から「ツバメの巣が作られた家には幸福が訪れる」といったことも言われていますもんね。

 

我が家での巣作りはご遠慮下さい

断っておきますが、わたしは結構動物好き。虫は大嫌いだけど、爬虫類・両生類はそこそこ好き、哺乳類はもちろん好き。そして、鳥類も結構好き。なので、もちろんツバメも結構好き。むしろ、大好き。

しかしながら、我が家で巣作りされるとなると少し話は変わります。我が家では巣作りはしないで欲しいのです。

というのも、以前実際に我が家で巣造りされたことがありまして、その時に良くない思いをしたからです。

一般的に言われているツバメの巣作りによるデメリットしては、

  • 巣から落ちてくる糞
  • 外壁にこびりついて綺麗に撤去するのが困難な巣
  • 鳴き声

等がよく挙がりますよね。たった1~2ヵ月のことなんだからおおらかに見守ろう!という意見もあるでしょうが、気になる人には気になるんだから仕方がありません。

わたしの場合、これらのことは全然我慢できるのですが、それ以上に我慢が出来ないことがありまして、それがツバメの育児放棄

全てのツバメが無事巣を作って、無事雛を育て上げられるとは限りません。外敵に襲われちゃったのか、なんとなく気分が変わったのか、それとも他の理由なのか…そんなことはわたしには知る由もないのですが、いずれにせよ以前のケースでは途中で巣を放棄されてしまいました。

なんとなく撤去し辛いし、かといってそのまま放置するのもアレだし…と、モヤモヤした気持ちが続いたのを覚えています。結局、巣の中身をそう簡単に確認することも出来ないような場所だったので、それからもう2年ほど放置したまんま。

そんなことがあったので、もうこれ以上我が家に巣は作らないでください!もうモヤモヤしたくありません!

 

巣作りをさせない為の対策

もう既に巣を作ってしまっていたら、流石にそれを壊すのは気が引けますよね。しかしながら今回の場合はまだ巣の建設場所を物色している段階のようなので、今ならまだ巣を作られないように対処することが出来ます。

遠くから2羽のツバメの様子を伺っていると、どうやら彼らがターゲットとしているのはこの部分。エアコンと室外機を結ぶ配管の上です。ツバメは垂直な壁にでも巣を作りますが、このように出っ張りがある部分をより好む様子。確かに、でっぱりの上に巣を作った方が巣は安定しそうだもんね。

巣を作るには絶好の場所と思っているかもしれませんが、是非考え直して頂きたいところです。

 

そこで用意したのはこちらの物品。

ただの木片と、樹木に使用する幹巻テープ。ただそれだけ。

 

これらの物品をこのように配管カバーと軒の間に差し込むだけ。これだけで、ツバメはここに巣を作ることが出来ないはず。

木片だけではしっかり固定出来ないけど、上下に幹巻テープを押し込んでいるお陰でそこそこ強力に固定出来ました。幹巻テープがバネのように働いてくれるのです。また、幹巻テープは麻で出来ている柔らかい素材なので、軒下や配管カバーを傷付けないはず。外す時も引っ張るだけで簡単に外すことが出来ます。

今回はたまたま倉庫に転がっていた木片と幹巻テープを使ったというだけで、この配管カバーと軒の間を塞ぐことが出来るのであれば何でもいいでしょう。

 

作業の様子をずっと近くで確認しているツバメさん。哀愁漂っているようにすら見えてしまいます。

大変申し訳ないのですが、こんな心の狭いわたしの家ではなく、別のより良い場所を見つけてくれることを祈るばかり。

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