わたしは芝生が大好き。
芝生による緑の絨毯って、涼しげだし、優しい雰囲気だし、とても素敵ですよね。雑草への対処だとかお世話は大変だけど、芝生のお庭にして良かったと思っています。
さて、そんな芝生のお庭なんですが、実際に育ててみて難しく感じたのが、"芝生の盛り上がり"。
盛り上がり?何それ?
というお声がけ聞こえてきそうですが、なんせこれはわたしが勝手にそう呼んでいるだけ。なんて呼んだらいいんでしょうか?
今日はわたしが勝手にそう呼んでいる"芝生の盛り上がり問題"とその対策について紹介します。
芝生の盛り上がりって何?
わたしが勝手にそう呼んでいる"芝生の盛り上がり"とは、
こうだったやつが、
こうなっちゃったことや、
こうだったやつが、
こうなっちゃうことを示します。示したいんですが、分かりますか?
つまり、芝生ってお庭に張った時の状態と、その後成長してからの状態とでは周囲との高さ関係のバランスがだいぶ変わるんです。大抵、芝生が周りのものを呑み込むように変化します。
以前別の記事でも紹介しましたが、玄関へのアプローチの目地に芝生を使用して、結果当初のイメージと大分違う感じになっちゃったのも同じ問題。
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芝生のDIYで大失敗!草目地に芝を使うのは激しくお勧めしない理由
Contents1 草目地っていいよね2 草目地に芝生を使って後悔してます…2.1 なんで芝生を使ったの?2.2 芝生は成長が激しすぎます…3 芝生の目地はお勧め出来ない!!4 追記:盛り上がった芝生 ...
この、芝生は成長すると地面の高さが上がったり、周囲にはみ出してくることをわたしは勝手に"芝生盛り上がり問題"と呼んでいます。
こういうのって芝生を張った当初は全く予想だにしていなかったし、今でもなかなか予測出来きません。なので今でも頭の痛い問題で、お庭を芝生にする上で難しいなぁ、と思っている点です。
なんで芝生は盛り上がるのか?
そもそも、なんで芝生は盛り上がってくるのでしょうか?
目地に芝生植えて大失敗!の記事でも触れましたが、これは多分芝生が盛り上がっているんじゃなくて、その下の地面が盛り上がってくるから。
芝生を育てていると、地面の凹凸を改善為る為に目土を入れます。刈り取った芝生のカスも、堆積してサッチ層となり、やがて地面の一部となるでしょう。また、外部から持ち込まれた砂が徐々に蓄積するかもしれません。
そう、芝生が生えている地面の土は、減るようなことはほとんどないものの、増える要因は沢山あるのです。
これらの要因により、芝生は新たに張った時よりも徐々に盛り上がって来るのではないでしょうか。なんでも、野球場の芝生なんかは毎年目土を入れる為、当初よりも地面の高さが数十センチ上がることもあるんだとか!?
盛り上がった芝生への対処
では、芝生が盛り上がってきたらどうしたら良いのでしょうか?
こちらの芝生の中に埋め込んだ枕木風のタイルを例にご紹介しましょう。
この枕木風タイルは元々はきっちりとした正方形なんですが、すっかり芝生に飲み込まれてしまっています。見事な呑み込まれっぷり。
まずは芝のエッジカッターで、タイルの上に乗っかってる芝生を切断。
エッジカッターは横に飛び出してきた芝生をカットする為の道具なんですが、それ以外にもいろいろと使い道があってとても便利です。高価なものじゃないので、置いておく場所があるなら是非持っておきたい道具ですね。
上に乗っかっていた芝生をカット出来ました。タイルが茶色っぽくなっている部分が芝生に呑み込まれていた部分です。およそ半分程度の面積が芝生に呑み込まれていたんですね。
芝生をカットした部分を見ると、このようにタイルよりも高い部分に根っこや土の断面が見えています。もちろん、この芝生は張った当初はタイルよりも低い位置にあったはずなので、少なくてもこの高さ分は盛り上がってきたということです。盛り上がりすぎぃ!!
乗っかってる芝生を切断したら、タイルを剥がすことが出来ます。とはいうものの素手ではなかなか力が要るので、鍬とかスコップの角っこ部分を使ってうまく持ち上げましょう。
タイルを取り外したら、タイルがあった場所に適当に砂を入れます。
そして、タイルの水平調整をしつつ再度設置し直したら修正完了。
そう、芝生の地面が当初よりも高くなったのだから、その分タイルの下の地面も高くしてやったのです。これで当分は芝生に飲み込まれることはないでしょう。
同様の作業を、以前にも芝生の中にレンガを埋め込んで作った駐車スペースにも行ったことがありました(もっと大掛かりな作業でしたが)。その時の作業の様子はこちらの記事をどうぞ。
対処が難しい場所もあります
今回行った対処方法は、芝生以外の部分の高さを芝生が盛り上がりに合わせて調整するというものでした。
今回はこの方法でうまくいきましたが、この方法は決して万能な方法ではないのです。
例えば、
こういう部分には使えません。
というのも、これは玄関へのアプローチ部分と芝生ゾーンの境目なんですが、流石にアプローチ全部をひっぺ剥がして土を入れることなんて出来ません。
今のところはそれほど芝生の盛り上がりは目立っていませんが、数年後には大きな段差になっているかもしれません。
もし修正するのであれば、芝生を一回ひっぺ剥がして、その下の土を一部取り除くしかありません。芝生の高さの方を下げてやるんですね。
芝生を張る時は高さに注意!
と言う訳で、今回はわたしが勝手に"芝生の盛り上がり問題"と呼んでいる問題についてご紹介しました。
この問題の厄介なところは、芝生を張ってから数年後以降に発生することから予測が難しいことと、その修正が結構大変なことです。修正自体は不可能ではないのですが、出来ればやりたくない作業ですね。
完全な予防はなかなか難しいのですが、芝生を張る時に周囲のものよりも芝生の高さを低くすることでかなり時間を稼ぐことが出来るはず。
少なくてもこの写真のように隣り合うレンガとぴっちりの高さに揃えるのは愚の骨頂ですね。これは大失敗でした…。
今の時期は1年で最も芝生を張るのに適した時期ですが、わたしのような失敗をしない為にも、芝生を張る時は芝生の高さに注意してみて下さい。