昨年は家族サービスや他の作業ですっかり放置気味だった、お庭の芝生のお世話。
芝生はお世話をサボると一気に…とはいいませんが、それでもやはり徐々に状態は悪くなってしまうので、最近の芝の状態はあまりよくありません。密度も低いし、何より水捌けが悪い感じ。
今年はなんとかその状態を改善させるのが目標の一つなんですが、芝生の状態の改善と一言で言っても、サッチング、雑草取り、土壌改良などその作業は様々。そしてその効果はすぐには実感できないので、なかなか根気がいるんですよね。
そんな中、我が家の芝生に心強い味方が登場!!
その名はイソヒヨドリ。
バクバク害虫を食べてくれるし、かわいいし、子供にも人気だし、多少のデメリットには目を瞑るとしましょうか…。
お庭にイソヒヨドリが住み着いた!
ある日お庭で草むしりをしていると、目の前に現れたこちらの野鳥。
見た瞬間はハトかな?って思ったけど、ご覧の通り見た目からしてちょっと違う感じ。シュッとしてる!スリム!
しきりに地面を突いていたり、ぴょんぴょん飛び跳ねるように移動したり、動きもハトとは全然違います。体はずっと大きいけど、スズメのような軽やかな動き!
人馴れしているのか、好奇心の強い性格なのか、じっとしていると結構近付いてきます。なんだかかわいいやつだ!
しかしながら、アップで見ると……あんまりかわいくないかも?目がギョロリとしていて、羽根もなんだかしっとり気味。スズメのようなモフモフ感はありません。まぁ、これは好みの問題なのでしょうが……。
この鳥のお名前が知りたくていろいろと調べた結果、イソヒヨドリのメス(もしくは若いオス)…じゃないかと思っています。成熟したオスは暗青/赤褐色の鮮やかな色をしていますが、メスはこのような地味系の色をしているんだとか…。あんまり自信は無いなぁ。
元々はその名の通り磯や港などの海岸沿いが主な生息域の鳥だったようですが、今は我が家のように海岸沿いではない内陸部でも生息している決して珍しくもない鳥のようです。
ちなみに、イソヒヨドリとそっくりさんのヒヨドリも我が家にはよくやってくるのですが、
ヒヨドリは目の後ろに赤い模様があるのですぐに分かります。そして鳴き声が結構五月蠅い感じ。イソヒヨドリってどう考えてもヒヨドリの仲間のような名前ですが、実際はそんなに近い品種じゃないそうですね。
ご飯は芝生に湧いている害虫
さてこのイソヒヨドリ(多分)、見つけた時からしきりに芝生の地面を突っついています。
何をしているんだろう?とよーく見ておりますと、
あ、なんか食べてる!虫っぽいの、食べてる!!何匹も、何匹も、ずーっと食べています。
食べている虫はおそらくセマダラコガネ。これも名前が示す通りコガネムシの仲間で、コガネムシ同様に植物を食い荒らす害虫です。セマダラコガネは芝生に湧く害虫でも割とメジャーな存在で、6~8月頃という比較的短い期間のみ湧くようです。
その発生期間の短さからこのセマダラコガネに対してこれまでそれほど注意を払ったことは無かったのですが、こいつらの存在が芝生にとってマイナス要素であることは間違いありません。なんせ、幼虫・成虫共に芝生を食べちゃうのですから。
そんなセマダラコガネを勝手に排除してくれるなんて、芝生の状態を良くするという目標を持っているわたしにとっては有難すぎることです。
イソヒヨドリ、最高!
……と言いたいところなのですが、必ずしもそうではないのです。
でも、デメリットもあります
我が家の芝生の救世主…とまでは言わないけど、いい影響を与えてくれるに違いないイソヒヨドリ。
しかしながらこの鳥がお庭に住み着くと、いろんなデメリットもあります。
一番困るのが、糞。
いや、食べてるんだから、出るものが出るのは仕方が無いですよ。そこは文句言いません。
でも、
どうして出したばっかのシェードにしちゃうかな~。
鳥の糞は簡単に洗い流せるものの、付着していた場所にシミが残ることがあるので結構厄介だったりします。写真はブラシと水で精一杯掃除した後の状態。シミが…とれないじゃないか…。
どうせ糞をするのであれば、肥料にもなるのだから芝生の上でして欲しいものです。
そして、これは実際に目にしているわけじゃないからイソヒヨドリを犯人と決めつけているわけじゃないけど、イチゴもすっげー食べられました。
防鳥ネットなんてなんのその。わたしの設置方法が下手だからだと思うんだけど、せっかく実ったイチゴがこのように無残な有り様に…。
しっかり熟したイチゴがこのように食べられてしまうと、食べられたところからすぐに腐ってしまい、その結果ハエなどの羽虫が集まって結構悲惨なことになります。食べられちゃったイチゴはすぐに取り除いて捨てちゃいましょう!
しばらくはこの共同生活を楽しもう
とまぁ、いろいろなデメリットもありますが、そうはいっても芝生が受ける恩恵も大きいと思われるイソヒヨドリ。今は追っ払うこともせずこの共同生活を楽しんでいます。
近付いてじっくり見たり、写真でアップで観察するとその可愛さは大幅に低下してしまいますが、遠目に見てる分にはぴょんぴょんと飛び跳ねてなんとも可愛いやつです。子供も毎朝挨拶してすっかりペット気分。
このようにお庭に植物があると知らない生き物が思っていた以上に寄ってきます。当然嫌な生き物も寄ってくるのですが、なんだかんだでこういった生き物の訪問はわたしにとっては日々の生活の楽しみの一つになっちゃっています。
イソヒヨドリがいつまでいるのかは分からないけど、せいぜいたくさん害虫を食べて下さいね!