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DIYでもちょっと本格的な作業をするようになると欲しくなるのが各種電動工具。
木材をカットする丸ノコ。穴を開けるドリル。そしてビスを打つインパクトドライバ。
これらの電動工具はラブリコなどでちょっとした棚を作る程度のDIYなら全然不要だけど、ウッドデッキやウッドフェンスなどの大物の製作になってくるとほぼ必須になってきますね。あるとないとでは作業効率が全然違うどころの話ではありません。ハードウッドのウッドデッキを電動工具無しで作るのは現実的には無理ゲーです。
本日はそんな電動工具のうち、わたしが使用しているインパクトドライバについて紹介します。これまでいろいろ試してきたけど、マキタのTD149DZがコスパ最高で最強!
今回紹介するアイテム
商品名:TD149DZ
メーカー:マキタ
購入価格:1万円くらい
結論:素人DIYでは十分すぎる性能。性能に対する価格も安く、コスパは最高です。
マキタ[makita]18VインパクトドライバTD149DZB(黒・本体)
種類がありすぎて良く分からないインパクトドライバ
インパクトドライバって電動工具としてはかなり使用頻度の高いメジャーなもの。なので多くのメーカーから発売されており、そしてなおかつ各メーカーがそれぞれ複数の商品ラインナップをもっています。
種類が多いということはユーザー(とくにプロの職人さん)にとっては選択肢が多くていいことなんだろうけど、我々素人からすると種類が多すぎても選ぶのが大変になるんですよね。というのも、そもそも我々素人は自分の求めるスペックが正直よく分かっていないことが多く、道具を選ぶ基準が圧倒的に不足しています。そしてもしその基準が分かっていたとしても、今度は各商品の違いがいまいち分かり難いのです。各メーカーの強みや商品のコンセプトなどはスペックシートだけではなかなか読み取れません。
例えばマキタの場合、7.2Vシリーズ、10.8Vシリーズ、10.8Vシリーズスライド、14.4Vシリーズ、18Vシリーズにそれぞれインパクトドライバが複数種あります。まず我々素人にはこのバッテリーの電圧の違いでどれだけの違いがあるのかイマイチよく分かりません。必ずしも高電圧=ハイパワーとは限らないのです。そして、そのうち恐らく最もメジャーなシリーズであろう18Vシリーズには現在おおよそ5種類の製品がありますから、そのような中から自分好みの1台を選ぶのは本当に難解です。
結局のところ実際に使ってみないことには自分の使用用途にどれが最も合致するのか判断はできないのですが、わたしのこれまでの経験上、素人のDIYなら18VシリーズのTD149DZを選んでおけばとりあえずは間違いないんじゃないかと思っています。
TD149DZはコスパ最高
先程も述べましたとおり、現状マキタの18Vリチウムイオンシリーズのインパクトドライバとしては、次の5種類がラインナップされています。これらは全てインパクトドライバ単品の製品(品番のうしろがDZになっている)。バッテリー及びバッテリーチャージャーを含むセットはここがDRFXとかDRGXになっています。
商品名 | 標準小売価格 | 締め付けトルク | 重量 | 機能 |
TD172DZ | 24,400円 | 180N・m | 1.5kg | 楽らく4モード、ゼロブレ |
TD171DZ | 23,200円 | 180N・m | 1.5kg | 楽らく4モード、ゼロブレ |
TD157DZ | 20,800円 | 140N・m | 1.4kg | 楽らくモード ゼロブレ |
TD155DZ | 19,800円 | 140N・m | 1.4kg | 楽らくモード |
TD149DZ | 18,000円 | 165N・m | 1.5kg | (特になし) |
重量はバッテリー含む重量のようですが、全部同じバッテリーでの数値ではないみたい。いずれにせよ、スペックの違いの割に重量はあんまり変わりません。だいたい1.5kgくらい。
こうやって一覧にしてみると、TD172DZおよびTD171DZがハイスペックの上位モデル、TD157DZが細かい作業用のハイスペックモデル、そしてTD49DZとTD155DZがそれぞれのベーシックモデルと読み取れます。
精度や作業性の良さが求められるプロの職人さんなら高機能モデルがいいんでしょうが、我々素人DIYではベースモデルで十分。必要性がいまいちピンとこない機能よりも、その分安くなった価格の方がよっぽど魅力的なのです。
そうなるとTD149DZとTD155DZが選択肢になります。これは実際に使ってみて分かったことですが、ハードウッドなどへの締め付けをするのであればより締め付けトルクの高いTD149DZ がおススメです。TD149DZであればセット商品をばらしたものが非常に安価に流通しているので、コスパは最高だと思っています。バッテリーやチャージャーを持っている人なら、1万円ちょっとで購入出来ますよ。
TD149DZはこんなインパクトドライバ
というわけで、こちらが我が家のインパクトドライバ「TD149DZ」です。
カラーは黒色。汚れが目立ちにくいようにって黒にしたのに、コーキングやペンキがついてしっかり汚れてしまいました。大切に使っていたのに、こんなハズでは・・・。
カラーはマキタっぽい緑色の他、黒・白・ライム・ピンクの全5色もあります。これだけカラーバリエーションがあるということは、それだけメジャーで販売数の多い商品ということの現れでしょう。
レビューというにはおこがましいくらい、この商品には特筆することがありません。トリガーオンにすると連動してLEDライトが光ります!くらいしか言うことありません。でもこんなの大抵のインパクトドライバにはついている機能ですからね。わたしはこれが役に立ったと感じたことはありませんけど。
サイズ感はとってもコンパクト。力に自信の無い人でも軽々使うことができると思いますよ。
締め付けトルクは165N・m。
このトルクの数値って全メーカー共通の計り方があるわけではないらしく、実際のところあまり当てにならないんですよね。だから、有名ではないメーカーの商品を購入して一番失敗しやすいのがここなんです。過去2つほど安いインパクトドライバを購入したことがありますが、そのどちらも締め付けトルクが弱すぎて一瞬で処分してしまいました。まさに安物買いの銭失い。室内で細いビスを締め付けるなどの用途ではよいと思うけど、そのような用途なら手で締めるドライバーで十分じゃね?って思います。
このマキタのインパクトドライバの締め付けトルクが実際のところは何N・mくらいなのかは分からないけど、素人DIYにおいては全く不満は感じないのは間違いありません。ウリンのようなハードウッドでも使えます。多分、これ以上締め付けトルクが必要とされる場面があったとしても、締め付ける前にコーススレッドやビスの方がネジ切れちゃう予感。とにかく、素人の木工であればこれだけのトルクがあれば十分。
インパクトドライバに迷ったらTD149DZを買っておこう
というわけで、インパクトドライバに何を買えば分からないっていう人は、とりあえずTD149DZを買っておけば間違いないでしょう。
18Vシリーズは充電時のファンの音も大きいし、バッテリーチャージャーの寸法も大きいし、正直一般家庭には少々持て余すものです。マキタの掃除機が良い!みたいな意見もよく聞きますが、このバッテリーチャージャーの大きさとうるささを考慮すると、ダイソンのハンディクリーナーの代わりになるものでは到底ありません。ジャンルが、違う。
そんな18Vシリーズですが、マキタの主力シリーズだけあってとても製品ラインナップが充実しています。あとあと工具を追加する際に選択肢が多いし、いざとなれば比較的簡単に売却できるリセールバリューの高さも魅力的ですよ。
コスパが良いといっても安価な製品よりもずっとお値段は高いですが、それだけの価値は十分にあるはず。くれぐれも過去のわたしのように安物買いの銭失いをしないよう、皆様もご注意くださいね。
マキタ[makita]18VインパクトドライバTD149DZB(黒・本体)