お庭造りの材料

ソーラー式イルミネーションのデメリット。基本は1年での使い捨て?


12月に入ると街のアチコチで見かけるようになりますよね、イルミネーション。

我が家も家族からのリクエストで数年前から始めています。最初はあんまり乗り気じゃなかったけど、実際やってみるとこれがなかなかどうして楽しいじゃないか!派手すぎるのはちょっとアレだけど、適度なイルミネーションは季節感たっぷりで良いです。

そんなイルミネーション。これまで数年間いろんな製品を使ってみて初めて気が付いたことがいくつかあるんです。何事もやってみないと分からないものだらけ。そんな気が付いたことの中でも特に注意が必要だと感じた、ソーラー式イルミネーションのデメリットについて紹介します。

 

最近見かけるソーラー式のイルミネーション

イルミネーションといってもいろんな種類がありますが、最近見かけるものはもうほぼ100%で光源にLEDを使用しています。明るくて省電力で、しかも球切れの心配がない。技術の進歩はすごいですね。

そんなLEDイルミネーションの中でも最も一般的なものは、コンセントで電気を供給するタイプ。商業施設で見かけるタイプはぜーんぶこのタイプ。家庭用でも以前はこのタイプしかありませんでした。コンセントを挿すだけで光るので簡単っちゃ簡単なんですが、わざわざわコンセントを抜き挿ししたり、スイッチを操作してON-OFFするのってめっちゃ面倒くさいんですよ。なんせイルミネーションを使うのって夜ですからね。深夜に消すためにコンセント抜きにいきますか?って話です。かといってタイマー制御は高価だし、いろいろと導入のハードルは高い・・・。

 

そんな面倒臭さに目を付けたからかは分かりませんが、最近はこのようなソーラーパネルを使った製品を見かけることが多くなりました。ソーラーパネルで日中発電した電気を内蔵したリチウムイオン電池に蓄え、そして明暗センサーで暗くなったと判断すると自動的に点灯するのです。朝になって周囲が明るくなるか、それとも蓄えた電気を使い切ると自動的に消灯する仕組み。

コンセントの抜き挿しなどの手間が不要なので、めーーーっちゃ手軽で簡単です。しかも安価な製品が多いんですよ。これ、もうイルミネーションの革命じゃね?って感じなんですが、このソーラー式にもそれなりのデメリットは多く存在します。最初は良かったんだけどなー。

 

ソーラー式LEDイルミネーションのデメリット

1~2シーズンでの使い捨てが前提

こちら、昨年購入したソーラー式のLEDイルミネーション。確か生協の通販で購入したっけな。

黄、赤、青、緑の4色のLEDイルミネーションで、いかにもクリスマスっぽい雰囲気が大のお気に入り。なので今年もルンルン気分で使用中。

ところが、ある日22時くらいに帰宅すると全く点灯していないんですよね。これはおかしい・・・と思ってそれから毎日様子を見ているんですが、日中しっかり充電できているであろう日でも21時半くらいには消灯してしまっていることが分かったんです。

これ、原因はおそらく内蔵しているバッテリー(充電電池)の劣化じゃない?と予想しています。

というのも、バッテリーって寒さに弱いのでそもそも真冬の屋外というのはバッテリーにとってかなり過酷な環境なんです。そんな環境でこれまたバッテリーに悪いとされる完全放電を毎日繰り返すのですから、バッテリーがあっという間に消耗してしまうのも無理はないはず。でもなー、自分で言っといてなんなんですが、ほんとうにそんなにすぐダメになるもの?って感じでちょっと半信半疑だったんですよ。

でも、似たような製品がニトリさんからも販売されているんだけど、ニトリさんの商品説明にはそれを匂わすような注意文言が書かれているじゃないですか。これを見た瞬間、予想は確信に変わりましたね。ソーラー式のLEDイルミネーションはせいぜい1~2シーズンだけの使い捨て前提の商品なんだって。

でもニトリさんはちゃんとこのデメリットを書いているんですから、大企業らしいしっかりされている企業なのでしょう。こういったソーラー式の製品はAmazonや楽天市場で大量に販売されていますが、そんなデメリットを馬鹿正直に書く販売業者なんてほぼ存在しません。ニトリさんの製品も、Amazonや楽天市場で販売されている製品も、製造元は多分同じような中国メーカーなんじゃないかな。

 

バッテリー捨てるのが難しい問題

バッテリーの消耗が激しい問題とコンボになって我々消費者を苦しめるのがこの問題。

バッテリーがダメになったらもう廃棄するしかないんですが、問題はそのダメになったバッテリー。内臓バッテリーがリチウムイオン電池の場合、”それどうやって捨てるのか?問題”に直面するのです。

モバイルバッテリーからワイヤレスイヤホンと、最近リチウムイオン電池ってどんどん身近になってきています。だけど、リチウムイオン電池は捨てるのがものすごく厄介っていうのは意外と知られていません。使い捨ての乾電池とは廃棄方法が違いますので、ゴミの日に出すのは絶対ダメ。じゃあどうやって捨てるの?って調べてもはっきり記載されていない地方自治体が多いのです。技術に社会インフラがついてきていない例ですねー。

「回収をおこなっている」とされる場所(例えば大手家電量販店)に持ち込めば引き取ってくれるパターンもありますが、実はリチウムイオン電池ならなんでもってわけじゃないみたい。メーカー名もよく分からないような怪しいリチウムイオン電池は回収してくれないパターンがあるんですよね。わたしも実際に経験したことがあります。あー、これは・・・という反応をされるわけです。家電量販店の気持ちになってみると、そりゃ得体の知れないものをホイホイ引き取るわけにはいかないのも理解はできます。

リチウムイオン電池って放っておくと発火する危険もあるし、でも回収してくれない場合もあるし、どうしたらいいの?って感じです。不法投棄が発生するのも無理はないかもって思っちゃいます。安価なLEDイルミネーションに使われているようなやつは”得体のしれないもの”に分類される可能性があるので、とくに注意が必要ですね。

 

曇りの日はほぼ点灯しないことも

ソーラー式だから当たり前なんでけど、日中の日照時間が短いと満足に点灯しません。まぁ、絶対に毎日点灯させなきゃいけないってわけでもないんだけど、点灯しない日もあるっていうのはやっぱりちょっと寂しいですね。

 

明るさはイマイチ

ソーラー式はどうしても電力が乏しいですから、コンセント式に比べると光量は控えめ。でもこれは”控えめな優しい光”って捉えることもできるから、必ずしもデメリットではないでしょう。控えめな光が好きな人にはむしろメリットかも。

一方こちらはコンセント式。コンセント式は”これぞイルミネーション!”って感じで眩しく光ります。やっぱりクリスマスっぽい感じなのはこちら。

好みの問題はあるだろうけど、王道なイルミネーション感を楽しみたい人にとってはソーラー式だと期待外れになるでしょう。

 

まとめ。最大のデメリットはバッテリー関係

というわけで、ソーラー式LEDイルミネーションを数年間使って感じたデメリットについて紹介させていただきました。

やっぱり致命的なのはバッテリー関係。どれだけ気に入った製品でも、1~2シーズンで廃棄しなくてはいけないのはちょっと残念過ぎますね。しかもダメになったバッテリーの廃棄方法に頭を悩まされる可能性があるのもかなりの大問題。最近身近になりすぎて警戒心が薄れてしまっていますが、リチウムイオン電池はかなり厄介なものなのです。発火の危険性すらありますからね。捨てられないからといってずっと家に置いておくわけにもいかない・・・。

価格面ではソーラー式は2,000~4,000円くらいと比較的安価なことが多いので手を出しやすいのですが、それも使い捨てと考えると全然安くありません。コンセント式はずーっと使えますからね。1~2回の買い替えで価格は逆転しちゃいます。

そんな感じで、ソーラー式はまさに「安物買いの銭失い」になる危険性をはらんでいるのです。かわいい製品も多いので決して悪いものじゃないんですが、購入するときは是非是非ご注意ください。

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