ガーデニング小屋製作

【ガーデニング小屋製作#12】憧れのアーチ型のドアをDIYで製作しよう


素人がDIYでいちから作るガーデニング小屋製作

今回のガーデニング小屋製作で絶対やりたい!と思っている一方で、作業自体は難しそうだしやりなくないな・・・とも思っていた作業があります。

それが、アーチ型のドアの設置

お洒落で可愛らしいアーチ型のドアを素人のDIYで作ることができるのか!?重い腰を上げて作業に取り掛かりましょう。

今回の作業

どんな作業? : ガーデニング小屋のアーチ型のドアの製作

使うもの : 杉やウエスタンレッドシダーの端材

必要な費用 : 0円(今回の作業の材料は端材なので)

肉体行使度 : ★★★☆☆(3)作業量は多いけど、パワーよりも頭と技術と時間が必要な作業

言いたいこと : DIYでアーチ側のドア枠を作るのはやっぱり大変。できればもう2度としたくないかも

 

憧れのアーチ型のドア

わたくし、昔からアーチ型のドアに強い憧れがあるんです。

アーチ型のドアってこういうやつ。これは敷地内のありとあらゆる場所がとにかくお洒落なクラブハリエさんのラ・コリーナの一画。

こういうアーチ型のドアがほんとうに好きで家にも絶対に作りたかったのですが、予算の関係で諦めた過去があるんです。こういうのってどうやら規格系の住宅ではなかなか難しいようです。もちろん、お金を掛ければいくらでもできるんでしょうが・・・。

 

そんな心残りを、今回製作しているガーデニング小屋でリベンジしようってわけです。

 

しかしながら、これってどう考えても作るのは難しそう。こういう現物を確認できる機会がある度にじっくり細部まで見てきたんですが、そのいずれもアーチ部分のドア枠は分厚い木材を曲げて製作しているようです。木材って分厚くても蒸気で加熱・加湿した状態であればある程度曲げることができるので、専用の型に押し付けたりしてそういう曲げ加工ができるのは知っているんです。でもそれは工場でのお話。そんなのDIYではちょっと厳しそう。熱湯掛けたくらいではとても曲がりそうにありません。

 

このドアの場合はドアの側面も曲げた木材を使っていますね。曲げた木材というよりかは、薄い板を貼り付けた突板に近い構造かもしれないけど。

さぁ、このような一見難しそうなアーチ型のドアをDIYでどうやって作ろう!?

 

端材を接着してアーチ状の原型を製作

あーでもない、こーでもないとうんうん考えた結果、わたしが採用した方法は集合材から切り出す方法。まさに素人DIYならではの一点物ゴリ押し感全開の方法です。ちょっと大変だけど素人DIYでもできます。

どいうことかというと、

こちらは小屋の壁下地をアーチ状に切断した時にできた捨てる部分。本来はすぐ捨てる部分なんだけど捨てずにとっておきました。これを型紙代わりに使用します。

 

この型紙代わりの合板の上に杉やウエスタンレッドシダーの端材を並べていきます。これらの木材を綺麗に接着してアーチ状の集合材を作ろうって魂胆です。

 

でも2×4材などの規格木材はプレーナー加工されており角が丸まっているので、そのままではいかにも接着した感が全開であまり美しくありません。

 

なので接着した際に隙間ができないように1個づつ両端を切り揃えます。さらっと書いていますが、これだけの数の木材を同じ幅になるように切り揃えるのはなかなか面倒です。

 

あとはボンドで型紙どおりに接着すればアーチ状の原型ができました。

 

・・・って書くとなんだか簡単っぽいけど、実際はむちゃくちゃ大変でした。この作業が一番大変で、一番時間が掛かったのです。

というのも、ボンドで接着する毎にどうしても歪みが生じてしまうのです(徐々に斜めになっていく)。なので全ての材料を一気に接着はせず、接着後の寸法を確認しながら少しづつ作業を進めていきます。もし歪みが生じた場合は丸ノコで次の接着面をカットして寸法の微調整(つじつま合わせ)を行うのです。なので出来上がりは一見綺麗ですが、断面をよくみると接着面が綺麗に揃っているわけではないことがわかります。どこもかしても歪んでいるので、調整のカットも難しいし、これがめっちゃ大変だったー。

 

アーチ状の原型をあらゆる方法で整形

苦労してアーチ状の原型ができましたら、それを綺麗なアーチ状に整形していきます。

先程登場した型紙代わりの外壁の切れ端にまた登場して頂き、切断箇所の印付け。

 

強度面でも見た目的にもドア枠はなるべく厚みが欲しいので、できるかぎり切り落とす部分が少なくなるようにします。当初の計画ではもっと攻めることができたはずなんですが、接着時の歪みとそれを解消するための加工により全体の寸法は大きく変わってしまいました。ここまで寸法が狂うことが分かっていれば、もっと余裕をもった寸法で製作していたのですが・・・。今回の失敗ポイントですね。

 

印に従ってカットしていきます。厚みがあるのでこのカットがほんとうに大変で、大変で・・・。垂直にバシッと切断することを考えるとスライド丸ノコが一番いいんだけど、ドア枠の厚みのせいで思ったように刃が入りません。なのでできる限りスライド丸ノコで形をだしつつ、残りは手ノコで切断します。手ノコといっても切れ味のよいものをもっていると、思っているよりかは簡単に切断することができます。”思っているよりかは”であって、やっぱり大変なんですけどね。

わたしは今年の秋から手ノコはゼットソーの265を使用中。切れ味もいいし、替え刃も簡単に入手できるし、とてもいい感じです。

 

汗だくになりながら、やっと切れたー。

一気にアーチ型のドア枠っぽくなったでしょ?

 

切断面は電動カンナで仕上げていきます。丸ノコや手ノコだとどうしても切断面は直線状になっちゃいますからね。電動工具は繊細な作業は苦手ですが、その代わりもりもり削れるのでほんとうに便利です。わたしが使っているマキタのKP180DZ。購入前はさほど期待していなかったけど、実際に使ってみると今年買った道具の中で一番買ってよかったものだと思えるくらい、便利な道具でした。

 

カンナがけでの作業中、なんと大切なドア枠を落としてしまいました。

割れました。むっちゃ悲しかったです。

再度接着してもいいのですが、外側の輪郭部分を切断してある程度の形状はもう出ているので、とりあえずこのまま進めることにしましょう。バラバラにならなくて良かった・・・。

 

ドア枠の外側は型紙代わりの合板がありましたが、内側の型紙はありません。なので内側の切断ラインは先程仕上げた外側の輪郭をもとに印付けしていきます。材料として使っている杉やウェスタンレッドシダーは柔らかい木材なので、ノギスでサーっと擦れば十分分かるくらいの印を付けることができます。

 

内側は丸ノコや手ノコの刃が入りませんので、ジグソーで慎重に切っていきます。結果的にですが、ドア枠が割れたお陰でこの作業はやりやすかったです。

なお、実はこの作業の直前にドア枠の厚みを変更しています。元々は60mmくらいあったんですが、40mmちょっとにまで幅を狭くしています。そこまで幅を狭くしないとジグソーで切断できなかったんですね。

 

アーチ形のドア枠の取り付け

ドア枠の形ができただけで仕上げ(表面の削り込み、塗装)はまだですが、仕上げの前にドア枠をガーデニング小屋に取り付けます。

 

ドア枠の固定はもっとしっかりとした木材を使うつもりなんだけど、その為の寸法を出す為にとりあえず適当な端材でドア枠を固定します。こういう細かい材料にいきなりコーススレッドを打つと高確率で割れてしまうので、ソフトウッドであっても下穴は都度開けた方が絶対に良いです。面倒ですが、やり直す手間を考えるとその方で結果的に早いんですよね。

 

先程の端材を使ってアーチ形のドア枠を取り付けました。ドア枠の割れた場所はこの時点で接着します。あとあと隙間ができないよう、接着箇所にはたっぷりボンドを塗っておきます。もちろんはみ出したボンドはすぐに拭き取りますが、乾燥後に綺麗に削り込むのでそれほど神経質にはならなくていいはず。

 

どれだけ頑張って加工してもこのような曲線を型紙とぴったりの形状に仕上げるのは現実的ではないので、壁下地のOSB合板とドア枠との間にある程度の隙間ができるのは仕方のないこと。その隙間はコーキング材で綺麗に埋めておきましょう。この上からルーフィングシートを貼り込むので、見た目は無視でオッケー。画像よりももっとコーキング材モリモリでいいと思います。この部分は水切り金具を取り付けることができないから、構造的には傷みやすそうだなぁ。

 

長らく仮固定だったルーフィングシートをようやく綺麗に整えることができました。びろーんと長い間垂れ下がっていたので、台風のときには風で暴れて裂けちゃったりもしたんですよ。どうせルーフィングシートは余っていることですから、この上から重ね張りするとしましょう。

 

最後に直線部分のドア枠を追加したら、とりあえずアーチ側のドア枠の形が完成しました。

アーチ部分と直線部分の繋ぎ目ができないよう、この接着部分にもボンドをたっぷり塗っておきます。これらの接着部分の削り込みがあるため、ドア枠を仕上げる前に小屋に取り付ける必要があったのです。というわけで、次回の作業は接着部分の削り込みを含んだドア枠全体の仕上げです。塗装もしないと。

今回、人生で初めてDIYでアーチ形状のドア枠を作ったわけですが、一般的な四角形状と比べるとその労力は比べ物にならないくらい大変だということが分かりました。ドア枠の厚みが外壁と同じ場合であれば、アーチ状に切断した外壁の切断面に薄い木材を曲げながら取り付ける方法ができると思いますが、その場合は今回行っている鎧張りのような外壁の板張りは難しいし、やっぱりアーチ形状のドアはなかなか施工難易度が高いですね。

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