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素人がDIYでいちから作るガーデニング小屋製作。前回はOSBボードで壁の下地を、野地板で屋根下地を作りました。
今回行うのはそれらの下地材へのルーフィングシート張り。ここまで作業を進めたら多少の雨なら防ぐことができるようになるので、製作途中の小屋が雨に打たれてカビたり痛んだりしないよう、一気に作業を進めちゃいましょう。
今回の作業
どんな作業? : ガーデニング小屋へのルーフィングシート貼り
使うもの : ルーフィングシート、タッカー
必要な費用 : 7,500円程度(ルーフィングシートとタッカーの購入費用)
肉体行使度 : ★★☆☆☆(2)ルーフィングシートが重い…
言いたいこと : ルーフィングシートは防水性でめちゃくちゃ大切。雨漏りしないよう、貼り方にも気を付けよう
ルーフィングシートは屋根の必需品
みなさまは、雨が降っても住宅が雨漏りしないのはどうしてかご存じですか?
当然その理由は雨を弾くものがあるからであって、わたしはそれは瓦だと思っていました。屋根といったら瓦でしょ。
もちろんそれも間違っていないけど、防水という目的で最も重要なのは瓦の下に敷かれているルーフィングシートらしいです。
要は防水シートです。これが水が建物に染み込むのを防いでくれています。昔ながらの和風瓦でも、ガルバリウム鋼板製の瓦でも、お洒落なテラコッタ瓦でも、その下には必ずこのような防水シートが必要なのです。
こんな今まで存在すら知らなかった材料に数千円も出すのは嫌だなぁって思ったんですが、調べれば調べるほどにこいつの重要さが分かります。
小屋だからといって省いたり、ブルーシートなんかで代用しちゃダメですよ。
安価なアスファルトルーフィングを購入
というわけでケチらずにルーフィングシートを購入するわけなんですが、こいつが結構いいお値段するですよね。ホームセンターで切り売りしてたらメチャクチャ嬉しいんですが、残念ながら近所のホームセンター3店舗ではそもそも売っていませんでした。建材扱っているのに…
で、結局今回はネットショッピングで1ロール購入しました。ネットショッピングでもそれほど扱っているお店は多くなかったので、重要だという割にはニッチな商品なのかもしれません。多分、プロはホームセンターやネットショッピングなんかでは買わないのでしょう。
ルーフィングシートにもいろいろと種類があるんですが、今回購入したものは一番安いアスファルトルーフィングと呼ばれるタイプ。三島工業のカラールーフという製品です。
アスファルトルーフィングって10年くらいしかもたないらしく、ルーフィングシートとしてはもっともグレードが低いもの。その為、これが使われている家は要注意!とか、まるで欠陥住宅のような酷い扱いをされている不遇なシートなんですが、わたしの場合は家を作っているわけじゃないですからね。安いは正義!
ところで、ネットショップの画像ではたいした大きさには見えなかったんですが、実際に商品が届くとあまりの大きさにビビります。そして重いです。か弱い人なら持てません。
建築資材だから仕方がないんだけど、一般人ならまず間違いなく持て余す量ですから、購入の際はその大きさと重さには注意が必要です。
ルーフィングシートの貼り付け方法
ルーフィングシートの貼り付け作業はとても簡単。基本は採寸して、切って、貼り付けるだけ。
アスファルトルーフィングはその名前のまんまなんですが、アスファルトが塗られた紙のようなもの。これが重厚な見た目に反してめちゃくちゃ脆くて、折ったりぶつけたりしたら簡単に破れます。取り扱いには注意しましょう。切断したいときはハサミでもカッターナイフでも簡単に切れます。
ただ、
使ったカッターナイフはぬちゃぬちゃの黒いアスファルトが付着して悲惨なことになります。
このぬちゃぬちゃはパーツクリーナーやブレーキクリーナーで簡単に落とすことができます。たぶん、有機溶剤系でもいけそうな雰囲気。
ルーフィングシートを切り出したらいよいよ小屋の屋根に貼っていくわけですが、その作業にはタッカーと呼ばれるデカいホッチキスを使います。
ルーフィングシートを貼ることなんて人生でそう何回もあることじゃないですけど、普通のホッチキスとしても使えるタイプを購入すると長く使えますよ。わたしは今回サンアップの2ウェイメタルタッカー強力型という商品を購入しました。
とういうわけで、新品のタッカーを握りしめて人生初めてのルーフィングシート貼り。
下地材は比較的柔らかい杉材とはいえ、たかだかホッチキスの針が木材に刺さります?と半信半疑だったんですが、
バッチリ刺さりました。このタッカー、比較的安価ですけどわたしのようなド素人でもちゃんと使うことが出来ました。使いにくさなども一切感じませんでしたよ。
なお、針を打ち込む時は結構力が必要です。成人男性の平均的な握力なら問題ないと思うけど、力を込められないような体勢の時や、あまり力に自信のない人だとしっかり打ち込めない可能性も十分あるでしょう。そういう場合はこのように両手で体重をかけるようにするとよいみたいですよ。
屋根をしっかり覆うようにルーフィングシートを貼り付けることができました。ルーフィングシートは幅1mですから、大抵の場合1枚で屋根全てを覆うことはできないでしょう。必然的に複数枚重ねることになります。その場合、貼るのはもちろん低い場所から。高い場所のシートはその上に重ねます。水は高い場所から低い場所に流れますからね。
屋根の角っこ部分をどうしようか迷ったんだけど、このように20mmほど折って鼻隠しと破風板の一部もカバーするように貼り付けました。側面の板(鼻隠し・破風板)と屋根下地の繋ぎ目に雨水が入り込みそうな気がして仕方がなかったのです。もちろん、この部分はのちのちルーフ材で隠れると踏んでいます。
屋根へのルーフィングシートを貼り終えました。これで屋根に関してはとりあえず雨水が染み込まないはず。
壁にもルーフィングシートを貼り付け
屋根の防水をしたのならば、お次は壁。
住宅や人が過ごす小屋の場合、壁は屋根と違って防水だけでじゃなくて湿度をこもらせない対策も必要となるようです。だから一般的には室内の湿度を逃がすような機能をもったシートを使うわけですね。
しかしながらわたしが作っている小屋は人が生活しません。ベンチレーションを設けて屋外とツーツーにしますから、湿気対策も必要ありません。
そうなると高価な壁用シートなんかじゃなく、屋根と同じ安価なルーフィングシートで済ますことができるってわけ。アスファルトルーフィングが大量に余っているから、少しでも消費せねば。屋根と同じように低い位置から順にバンバン貼っていきます。
ドアや窓の枠は後々製作するので、それらの部位は今はまだきちんと仕上げることができません。ざっくり大きめにシートを残しておきます。もちろんそのままでは雨が入ってきてしまうので、開口部はナイロンやブルーシートなどで養生しておきます。
屋根と壁へのルーフィングシート貼りが完成
というわけで、屋根と壁へのルーフィングシート貼りが完了です。
養生のせいで見た目は随分と小汚いけど、とりあえずはこれで雨が降っても大丈夫になったはず。梅雨に入る前にここまではやっておきたかったんですよね。
ただ、この状態では激しい雨や強風を伴う雨にはまだまだ弱いので、早く屋根と外壁の施工をしたいものです。