いろいろと失敗やトラブルを経験しながらも手探りで挑戦しておりますお庭でのブドウ栽培。
元々は毎年苗から育てる必要のない緑のカーテンを作ることが目的でしたが、その為にブドウを選んだことについては特に理由は無く、完全に勢いだけでした。
それでもなんとか枯らすことなく育て続けることができており、今年も無事収穫の時期を迎えることができました。
デラウェアは体力回復の年
昨年秋にコガネムシの幼虫による食害にあったデラウェア。
コガネムシの幼虫は地面の中にいるのでとても厄介な存在。駆除を行う為にもパーゴラの下の地植えから一旦プランターに植え替る処置を行う羽目に。植え替えは植物にとって負担が大きいからあまりしたくはないけど、そうしないと確実な駆除は出来ないので苦渋の決断です。あー、もー、本当にコガネムシ嫌い!
残念ながら昨年伸びた枝は全滅だったものの、コガネムシの幼虫の駆除が功を奏したのか、なんとか幹の下の方から新しい枝が伸びてきてくれて、そこそこの大きさまで成長してくれました。
しかしながら花は全くつかず、当たり前ですが実の収穫もゼロ。
去年の収穫量は超大量だったことを考えるととても残念ですが、枯れずに復活しただけでも良しとしましょう。来年に期待です!
ピオーネはそこそこ好調
こちらはデラウェアに代わってパーゴラ下に植え替えられたピオーネ。
幹の中にアリが住み着いたり、誤って折った枝から樹液が止まらなかったり、春先からいろいろありました。
7月にはスズメガの幼虫に葉っぱを食い荒らされたり。
我が家には毎年必ずスズメガの幼虫が発生するので本当にうんざりしているのですが、google検索で「スズメガ」と検索すると、関連する検索キーワードに「スズメガ かわいい」というまるで正気の沙汰とは思えない検索ワードが出てきます。まぁ、確かにずんぐりむっくりとした個性的なルックス(成虫)をしているのは認めますが、わたしはこの巨大なイモムシだけは全く好きになれそうにありません…。
ちなみに、巨大な体に相応しく植物にしがみつく力は凄まじいので、つぶさないように優しく引っ張る程度ではなかなか植物から引きはがすことは出来ません。お勧めは、散水ホースの先端を一番勢いがつくモード(ジェットとか)にして、水流で吹き飛ばす方法。これなら幼虫を力づくて引き剥がす必要はありません。あとは、水流で吹っ飛んだ幼虫を拾うだけ。
スズメガの幼虫は糞がそこらへんに転がるから発見しやすいのがまだ救い。糞が多いということは大食漢の証でもありますから、放っておいたらあっという間に葉っぱが無くなってしまいます。
スズメガの幼虫も早期発見できたお陰で被害もそれほど大きくはなく、ピオーネはすくすく成長。ブドウの成長スピードは本当に凄まじく、今年は無理かな?と思っていたパーゴラへの到達を難なく達成しました。まだまだ葉っぱの密度は低いけど、この様子なら来年はしっかりとしたブドウ棚が作れそう。長年の憧れだったんですよね。ブドウ棚のあるお庭って。
ところが、7月下旬頃からまたブドウの葉っぱに食害が見られるようになりました。これはデラウェアには一切無く、ピオーネだけ。
わたしは家庭菜園をしているものの、基本虫は大っ嫌い。なので、食害された葉っぱを見る度にものすごく気分が落ち込みます…。
今回の食害はそれはそれは見事な食べられっぷりで、しかも今のところまだ解決しておりません。
犯人は恐らくコガネムシだと思うのですが、毎朝出社前に確認してもでっかいコガネムシが2匹くらい引っ付いている程度。たった2匹でこんな有り様?と不思議で堪らないのですが、飛翔性の昆虫であるコガネムシは当然どっかから飛んできますので、わたしが知らない間にもっと群がっている可能性もありますね。
とにかくこのままだと全ての葉っぱを食べられてしまいそうなのですぐになんとかしないとダメなんですが、大切な実もあるので薬剤を使った駆除にはどうしても踏み込むことができませんでした。でも、その実の収穫も本日終わったもんだから、これからは人類の英知の結晶たる薬剤の力を存分に見せつけちゃうぞ~。
覚悟しやがれ!!
ピオーネの収穫
というわけで、こちらお庭で育てましたピオーネの実です。
昨年の結果から今年も袋掛け無しで育てましたが、それでも無事ちゃんとしたブドウの実が出来ました。ブドウの袋掛けの効果ってまだ実感したことがないんですよね、わたし。経験豊富な農家さんが行っておられるくらいだから絶対効果はあると思うんだけど、昨年の結果では袋は無い方が実の出来が良かったしなぁ。
ただ、今年の実は昨年の実よりもポロポロと果房から落ちやすいのが気になりました。わたしは実を出荷するわけではないので、ポロポロと実が落ちても何ら問題はないんですけどね。
ブドウを種無しにするにはジベレリン処理という作業を開花時にする必要がありますが、昨年のわたしはそんなこと一切知らず、出来上がった大量の実は全て種有りだったというとても悲しい思いをしたものです。ピオーネはともかくとして、実が小さいデラウェアの種有りは食べるのが苦痛に感じるくらい。
今年はその苦い経験を活かし、しっかりとジベレリン処理に挑戦しました。初挑戦です。
素人にはあまり優しくない説明書だったこともあり、ほんとうにこれで大丈夫?という不安を感じつつも、とりあえずやってみました。その結果・・・
ちゃんと種無しになってるー!
ジベレリン処理の方法は品種によって違うけど、ピオーネに関しては開花時の1回処理でちゃんと種無しになるみたい!
来年の収穫に向けてまた頑張ろう
というわけで、今年もなんとかブドウの実を収穫することが出来ました。
お庭でブドウを育てることなんて出来るの?って最初はわたし自身不安だったものですが、予想通りいろいろトラブルはあるものの、いざやってみるとなんとか出来るものなんですね。
今年の収穫は終わったわけですが、当然これでブドウ栽培が終わるわけではありません。
コガネムシの食害はまだまだ続いているし、この様子なら地中にはきっと卵も産み付けられているだろうし、すぐさまそれらへの対処をする必要があります。
来年はもっと美味しい、もっとたくさんの実を収穫できるよう、これからもせっせとブドウのお世話に取り組むとしましょう。