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カメラの用途が子供の写真撮影と動画撮影がメインであるわたしにとって、Panasonicのミラーレスカメラはぴったりの道具。
軽くて、コンパクトで、ビデオカメラほどじゃないけど動画もばっちり。
そんな大変お気に入りなPanasonicのカメラ達にも弱点は当然あって、その1つがオールドレンズの使用には不向きだということ。
オールドレンズの焦点距離はPanasonicが採用するマイクロフォーサーズサイズのセンサーのカメラだと画角(写真に写る範囲)が狭すぎるのです。
そこでオールドレンズをもっと手軽に楽しめるように、少し前にAPS-Cサイズのミラーレスカメラを買いました。購入したのはFUJIFILMのX-E1です。
オールドレンズ遊びにはAPS-Cセンサーがよい
レンズの性能を語る上で最も重要なのが焦点距離。
この焦点距離は、デカいフルサイズカメラだろうが、小さいマイクロフォーサーズサイズのカメラだろうが、カメラによって数字が変わるということはありません。
焦点距離50mmのレンズなら、どんなカメラに取り付けても焦点距離50mmとして機能します。
しかしながら焦点距離50mmという数字が示す意味はカメラによって異なります。同じ焦点距離距離でもセンサーのサイズによって写真として写る範囲が違うのです。
オールドレンズはフィルム用のレンズですが、デジタル一眼でいうとフルサイズセンサー用に設計されているレンズばかり。センサーの小さなマイクロフォーサーズのカメラだと、画角が狭くなり過ぎて使いにくいのです。
そこで、マイクロフォーサーズよりもセンサーの大きいAPS-Cセンサーを搭載するカメラをオールドレンズ専用機として購入することに。
理屈から言えばフルサイズセンサーの方が良いのですが、フルサイズセンサーを搭載するミラーレス一眼はSONYのα7、α9などお高いモデルばかり。オールドレンズ遊びだけにあんな高いもの買えません。
一方でAPS-Cサイズのミラーレスカメラなら大量に中古品が流通していますので、1万円代で購入することが出来ます。オールドレンズを装着する為のアダプター込みでも2万円以下!
画角(写真が写る範囲)は本来の画角よりも若干狭くなりますが、全然使える範囲。オールドレンズを気軽に試したいなら、APS-Cサイズのミラーレスカメラがちょうどいい感じ。
選んだのはFUJIFILMのX-E1
というわけで、購入したのはこちらのFUJIFILMのX-E1。
APS-Cサイズのミラーレスカメラもそこまで種類が多いわけじゃないんだけど、これはわたしの中では以前からFUJIFILMのカメラ一択でした。
FUJIFILMは色がいい!とは良く聞きますが、理由はそれではありません。わたしにはそんなのどうせわかりっこないし。
わたしが以前からFUJIFILMが気になりまくっていた理由はそのレトロな見た目と操作方法!
わたしは一眼レフスタイルの形状があまり好きではなく、このようなレンジファインダースタイルの形状が好み。
今使っているLUMIX G8もdual.I.S2という手振れ補正があるから選んだだけで、手振れ補正の性能が同じなら間違いなく形状が好みなLUMIX GX8を選んでいたでしょう。
形状に加えてわたしの心にどストライクで突き刺さるのがダイヤル類のデザイン。
他社…というか、一般的なカメラではすっかり主流のモードダイヤルとはダイヤル上の情報量が全然違います。このメカメカしいデザインが堪らない!!
このカメラでは、撮影モードは絞り環やシャッタースピードダイヤルをAにすることで切り替えます。どちらもAでおまかせモードになるってわけ。
モード | 絞り環 | シャッターダイヤル |
絞り優先 | 任意の数字 | A(オート) |
シャッタースピード優先 | A(オート) | 任意の数字 |
マニュアル露出 | 任意の数字 | 任意の数字 |
X-E1と同じくレンジファインダースタイルで、より人気が高いX-Pro1,Pro2という機種もありますが、ファインダーを全然使わないわたしにはあまり価格分の魅力が無く、なら安いX-E系でいいや、となったのです。
なお、FUJIFILMには更にISOダイヤルも備えたモデル、X-T1,T2,T3があります。更にメカメカしくてかっちょいいのですが、それらは一眼レフスタイルなので却下。せっかくのミラーレスカメラなんだから、あの真ん中の尖がり要らないでしょ?
普段LUMIX GM1を持ち歩いているわたしにはかなりデカく感じますが、まだギリギリ気軽に持ち出せる範疇の大きさ。
サイズ的にはよりコンパクトなX-M1が良かったのですが、あちらは肝心のダイヤル類がモードダイヤルなのです。残念…
そんなわけで、わたしのオールドレンズ専用カメラはこうして9割方デザインにより決定したのです。
X-E1の気に入ったところ
見た目
カッコいい。マジで。
以上!
というのは流石に言い過ぎですが、このレトロな見た目は本当に素敵。
メーカーロゴや機種名はプリントではなく、凹部にインク流し込み。金属のヒンヤリとした感覚と合わさり、なかなか良い質感をしております。所有欲が満たされるぅ!!
ダイヤル類をクリクリ回して撮影する操作方法もとっても素敵。
パナライカの絞りリング同様、こういうアナログな操作は写真撮ってる感はものすごく高いです。超楽しい!!
そして、普段はシャッタースピードや絞り値の数値をあまり意識していない人(わたしもそうです)でも、数値を意識せざるを得ないのでいい勉強になります。
敢えて言うなら、シャッタースピードダイヤルは片手で操作するのは難しいし、露出補正ダイヤルは±2までしかないのは不満に感じる人がいるかもしれません。
また、その露出補正ダイヤルなんですが、操作しやすい場所にあることに加えて適度に軽いクリック感をしています。操作する分には使いやすくていんですが、カメラをカバンの中なんかに放り込んでおくと、かなりの確率で露出補正ダイヤルは勝手に変な数値になってしまいます。当然気が付かずに撮影すると大変なことになるので、撮影前には各設定の数値をしっかり確認することが必要でしょう。
このX-E1というカメラ…操作性が悪いとは決して思いませんが、スピーディーな操作や調整幅はLUMIX DMC-G8の方が上なのは間違いないでしょう。触ってて楽しいんですけどね。
シャッター音が良い
こればっかりは文字で表現出来ないですが、パシャコンという乾いたシャッター音はとても素敵。
LUMIX G8なんていくつかシャッター音を選べるものの、全て絶望的にダサいので速攻で無音シャッターにしたというのに。
心地良いシャッター音は写真を撮る気にさせてくれるので良いですね。
なお、この心地良いシャッター音はX-E1では消すことが出来ません。X-E2以降なら消せるみたいなので、静かな場所での撮影も安心ですね。
X-E1のイマイチなところ
1万円代で購入したことを考えれば、もう大満足なこのカメラ。
巷では三脚穴とレンズがズレている点や露出が液晶に反映されない点が短所としてよく上がっているみたいですね。
わたしはそれらの点はたいして気にならなかったのですが、ボタン配置とラバー部分の質感が気になりました。
ボタン類の配置
カメラの正しい構え方は分かってるつもりなんです。しかしながら、子供と遊んでいたり、荷物を持っている状況ではついつい片手でパシャパシャと撮影してしまうんです。
そんなわたしにとって、このボタンの配置は超微妙。
写真の確認ボタンも、その拡大・縮小ボタンも液晶の左側。この配置では、撮影した写真の確認を片手では出来ないのです。
なお、このボタン配置はX-E2では同じですが、X-E3では全て右側に集約されました。同じような声が多かったのかな?
ラバー部分の質感
見た目が最高に気に入って購入したこのカメラですが、このラバー部分の質感がどうも気に入りません。思いっ切りわたし個人の好みの問題で恐縮なんですが…
一般的な革シボならなんの文句もないのに、このやたらと横長な模様で、しかもテカテカしているのはどうも趣味じゃありません。確かに古いカメラはこんな模様だったような気がするけど…うーん…
見た目で選んだからこそ、尚更気になるこの質感。DIYでお気に入りの本革に貼り直そうか本気で悩み中…
写真を撮るのが楽しくなるカメラ
オールドレンズ専用として使用しているので、正直このカメラの色調とか性能はよく分かりません。
しかしながら、アナログなダイヤルをクリクリ回して操作し、じっくり構えて撮影する感じはとても楽しいカメラです。
コンパクトで実用性重視のLUMIX G8では味わえない感覚です。
金属パーツの多く使われていますので、質感もオールドレンズにピッタリ。
X-Pro2やX-E3なんかはまだまだ高価なお値段ですが、X-E1やX-Pro1であればかなりリーズナブルに購入できますので、オールドレンズにピッタリのカメラが欲しい!という方はおひとつどうでしょうか?