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どうもこんにちは。きんちゃんです。
突然でなんですが、皆様はカメラに傷が付くのってどう思いますか?
広い世の中には、傷は歴史だ!相棒の証拠だ!とか言う豪快な人もいるようですが、多分多くの人は高価なカメラに傷が付くのは嫌なハズ。もちろん、わたしもそうです。特に新品で購入したカメラやレンズに傷がつこうものなら、想像を絶する悲しみが襲うでしょう。あぁ、コワイ。
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『FUJIFILM X-E3』レビュー!Panasonicユーザーから見てFUJIFILMは魅力的なのか?
Contents0.1 X-E3はこんなカメラ1 外観の感想・レビュー2 少し使ってみた感想・レビュー2.1 操作性はわたしに合わないかも2.2 タッチAF解除ボタンが押し辛くてストレス2.3 表示が ...
さて、少し前に購入したFUJIFILMのX-E3ですが、もちろんこのカメラにも開封直後に液晶画面の保護フィルムを貼りました。液晶に傷がいったら嫌だもんね。
そして、今回はボディ部分を保護する為にボディケース(カメラケース)を追加で購入しました。これで防御力はグッとアップ!?
TP originalの本革ケースを買ったよ
カメラのボディを覆うボディケース(カメラケース)はFUJIFILMからも純正品が発売されております。最初はそのケースにしようと思ってたんですが、カバーする範囲が少ないことと、カメラへの装着方法が三脚用ねじ穴を使用する方法じゃなくてホックでぶら下げるような方法であることに不安を感じて断念。
そして代わりに選択したのが、こちらの製品。
TP Original Leather Camera Body Case レザーケース for FUJIFILM X-E3 8colors おしゃれ 本革 フジフイルム レザー カメラケース
TP originalの本革ケース。本革っていいよね。わたしレザー大好きなんです。
ところで、TP originalというメーカー名、わたしは初めて聞きました。
どんなメーカーさんなんだろうと思って調べてみると、"Ture , Professional, Original"を基本理念に、デザイナーのAlan Wang氏が創立した台湾のブランドとのこと。
GARIZ(韓国)やらkinokoo(中国)やら、カメラケースは意外とアジア圏のメーカーの物が多く出回っていますね。しかも、意外としっかりとしたお値段。
わたしは仕事柄中国のメーカーさんとお付き合いすることが多々ありますが、中国=安かろう悪かろうというイメージはもう古いです。しっかりとした品質管理システムや日本製の工作機械を入れているメーカーさんもあるので、物によっては下手な日本製よりもずっと高品質であることも。Panasonicの高級レンズであるLEICA DGシリーズにも中国製がありますしね。
そんな訳で、わたしはアジア圏の海外メーカー品が必ずしも悪い物じゃないと考えているんですが、もちろん昔ながらのイメージ通りの安かろう悪かろうな商品や、お値段ばっかり立派な商品がまだまだあるもの事実。
さて、今回購入したケースはどうなんでしょうか?お値段がやや高いのでその分ハードルも上がってしまいますが、満足出来るものなのでしょうか?
EMSの差出人はCHINA?
今回ご紹介するTP originalのケースはAmazonのマーケットプレイスで注文したんですが、発送に1週間程時間が掛かることとが少し気になっていました。この物流が発達した日本においてなかなか珍しいことです。
しかしながら、この理由も一発で判明。
差出人:CHINA 様。
分かってるとは思いますが、CHINAは中国のことですよね?そして、わたしは中国様から物が届くなんてこと、全く思い当たる節がありまs…あ!あの本革カメラカバーか!?
後々調べると、EMS(海外からの小包)の場合、このような表記になることがあるようです。それにしても、紛らわしいよ!!
そしてAmazonも海外からの発送の場合はきちんと記載するようにしてくれないと、下手したら受け取り拒否とかのトラブルに発展するんじゃないの?なんて思ってしまいます。
まずは外観のレビュー
CHINA様からのEMSを開封して目に飛び込んで来たのは、いかにも海外っぽい色使いと質感の紙箱。紙箱なんてすぐに捨てるからどうでもいいんだけど、既に歪んでいるのはあまりいい気分じゃありません。
ちなみに、これは外部から強い力が掛かったというよりかは、単純に箱の材質が薄すぎるだけ。まるで画用紙で作ったみたいな箱だぜ!
こういうとこもきっちりしてません。まぁ、速攻で捨てるからどうでもいいんだけど。
中身はこんな感じ。お洒落でしっかりとした袋、取り付けネジの他、今回セットで購入した同色のストラップも入っています。
このカメラケースに限らず革製品を購入するとこのような袋が付いてくることが多々ありますが、何の為に付いて来るんでしょうね?ここまで立派だとSDカードとかブロワーを持ち運ぶのにも使えそうですが、無理に付属させなくていいからその分お値段に反映して欲しい気もします。
一番気になるカメラカバー自体の造りですが、第一印象はしっかり、きっちりしているなという感じ。実売価格を比較すると純正品と同じか、やや高価なのでそうじゃないと困るんだけど。
色は8色もあるんだけど、今回はブラウンを選択。
これだけ色のバリエーションがあることからも分かるんだけど、革としては染色されてて加工度が高い感じ。
革製品特有の匂いはなく、無臭に近いかな。
一日中クンカクンカ嗅いでいられるくらい、ヌメ革本来の匂いとか色調の変化が好きなわたしとしては少し残念。しかしながら普通の人はそんな変態趣味はないと思うので、匂いが少ないのはむしろ好ましいことでしょう。
革製品の造りの丁寧さはコバ(切断面)の処理を見ればだいたい分かると言われることもありますが、このカメラカバーに関しては結構頑張ってきっちり処理されている感じ。わたし個人の趣味嗜好としてはきっちりし過ぎているのは革本来の質感が損なわれるのであんまり好きじゃないんだけど、造りの悪さは感じません。
カバーを取り外ししなくてもバッテリーとSDカードを交換できるよう、底部は開閉出来るようになってます。開閉部にはマグネットが仕込まれているみたいで、勝手に開くようなことはなさそう。
本革製って書いてあったからてっきり全部革だけで出来てると思いきや、底部には厚さ5mm程度の硬い板状のものが入ってました。アルミかな?こういう造りのケースって多いですよね。
カメラ本体にはこのように三脚用ねじ穴を利用して取り付けます。もちろん、ネジも付属しているし、カバー取り付け後も三脚は取り付け可能のままです。X-E3を三脚にセットというシチュエーションはあんまり無さそうだけどね。
このネジがピョコンと飛び出したまんまのケースが結構ありますが、あれってカメラが自立しなくなるのですごいストレスなんですよね。このケースはネジが埋め込まれて綺麗に収まるように出来ているのです。立派!
TP original本革ケースの良い点
グリップ性の良さ
これは全く予想外だったんだけど、グリップ性能がカバーが無い状態よりも明らかの向上します。
多分、カバーのグリップ部分がカメラボディ自体の形状よりも大きくなるようになっているのと、グリップ部分の長さも長くなっているからでしょう。
X-E3はグリップ性よりもコンパクトさを優先しているキャラクターのカメラだからグリップ性の悪さは割り切ってたけど、この程度の違いでここまで安定感が増すんなら嬉しい限り。これなら、追加グリップはゴテゴテして好きじゃないなぁ…という人にもお勧めです。
カメラが自立するようになる
これも全くの予想外だったんだけど、このカメラカバーを装着することでカメラが自立するようになりました。
カメラが自立するなんて当たり前じゃないの?
そう思っていた時期がわたしにもありました…
しかしながら、X-E3のようなコンパクトで尚且つレンズがボディ中央部についているようなカメラだと、XF23mmのような小型の単焦点レンズでもカメラはお辞儀するように倒れるのです。
ところが!!カメラカバーを装着することで底面積が増えた為か、カメラがシャキッと自立するようになりました!
え?どうでもいい?
でもわたしはこの”自立しない問題”が意外とストレスだったので、地味に嬉しかったんです。
デザインの豊富さ
本革のカメラかバーはいろいろありますが、計8色ものカラーバリエーションを展開しているのはこのTP originalの製品の強みでしょう。
わたしはなんだかんだで無難なブラウンにしちゃいましたが、コーヒーとかシボブラウンも面白そうだなぁと思いました。※何故だかショッピングサイトによって色の名称が異なるみたいなんでご注意ください。
TP original本革ケースの悪い点
カメラのコンパクトさは僅かに損なわれる
これは仕方の無いことなんですが、底部に5mm厚のアルミ板のような物が入っていることもあり、カメラ全体の厚みは10mm程増加します。
わたしはその程度の差なら傷から守ってくれる方がずっといいや!と思ってこのカメラカバーを装着していますが、”ミニマリスト”をコンセプトとするX-E3にそんなものを付けて寸法増なんて愚の骨頂!!という人もいるでしょう。
コンパクトさにこだわる方は一応注意して下さい。
SDカードがますます取り出しにくくなる
ただでさえSDカードが取り出しにくいX-E3ですが、このカメラカバーを装着するとより一層取り出しにくくなります。
カバーの底部がパカッと開くから変わらないんじゃないの?って思ってたんですが、あのただでさえ取り出しにくいSDカードが更に10mm程奥に移動したと考えて下さい。SDカードを爪先で押したあと、指先でつまむように取り出さなければならないのです。あー、むっちゃ面倒臭い!!
取り出せないなんてことは無いのですが、マメにSDカードを取り出すような人は要注意。きっとイライラしますよ。
ストラップに欠品あり…
今回同色のストラップも一緒に購入しました。
カメラケースとストラップの色調を合わせるのって結構大変なので、こうやってセット販売してくれるのは助かりますね。
しかしながら…
部品が一個ないやんけー!!※ 四角い輪っか状の部品も2個いるんですよ。
箱の組み立てといい、製品自体はいいのにこういうところが少しお茶目な様子。
たまたま家に同寸法の部品があったので笑い話で済みますが、そうじゃなかったら結構頭に来てたかもしれません。
TP original本革ケースの満足度は?
製品自体はお値段に見合うクオリティはあると思います。
そして、やっぱり革はカッコイイ。元から革と合わせる為にカメラもブラックにしてたくらいなんだから、予想通り文句なしのカッコよさ。
個人的な趣味嗜好としてはより本革っぽい独特の風味だとか、経年による色調の変化を味わえるような”タン”が選べたら文句なかったんですが、無い物は仕方がありません。このブラウンでも革自体の質感は十分あると思います。
若干お値段が高かったことと、ストラップの欠品を考慮すると、満足度は70%といったところでしょうか?
SDカードがより取り出しにくくなるとか、若干寸法が大きくなるという欠点もありますが、それはこのTP originalのケースに限ったことではありません。なので、カメラケースとしてはこれと言った欠点はないと思います。
しかしながら、巷ではノーブランド品のカメラケースが3,000円以下で購入できる状況なので、それらと比較して2倍以上の価値があるのかどうかというのも気になるポイント。わたしはそれらと比較する機会がなかったのでこのケースを購入しましたが、とにかく傷防止だから装着出来たらなんでもいい!という人はそれらの安価なケースの方が良いのかもしれませんね。