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お洒落な子供の学習椅子の決定版?姿勢が良くなるバランスチェア・イージーのレビューとちょっとした注意点


長ーく続くコロナ禍のせいで、以前よりも家で過ごす時間が増えたって人は多いことでしょう。わたしもテレワークが増えたり、週末のお出掛けが減ったりで、家で過ごす時間がコロナ禍前よりも増加しまくり状態。家で過ごす時間が増えたから、書斎スペースをより快適にしようってことでDIYでPCデスクを製作したのは先日ご紹介したとおり。

しかしながら、家で過ごす時間が増えたのはわたしだけではなく家族も同じ。机に向かう時間が増えた子供からも自分用の椅子が欲しいという要望があったので、こちらはDIYではなく市販品を購入しました。

本日はお洒落だけど機能的でもあるから子供の学習椅子にもぴったり!…かもしれない、バランスチェア・イージーのご紹介です。

今回紹介するアイテム

商品名:バランスチェア・イージー

メーカー:リボ社(輸入販売はプロダクトマーケッティングサービス社)

購入価格:1万円ちょっと(送料・税込)

結論:変わった見た目とは裏腹に自然に座れる様子。質感も高くて満足だけど、中古を購入する場合はいろいろと注意が必要かも

 

悩ましい子供用の椅子選び

子供用の椅子、無茶苦茶悩みました。

子供の机と椅子といえば、いわゆる学習机と学習椅子を選ぶ人が多いのではないでしょうか。ニトリのような家具屋さんだけではなく、イオンのようなスーパーでも売ってるくらいですからね。間違いなく無難な選択肢のはず。

しかしながら、わたしはどうも学習机と学習椅子というものが好きじゃないんです。機能面ではいろいろ工夫されているかもしれないけど、やたらとゴツいのも圧迫感があって好きになれないし、いかにも子供向けって感じの質感とデザインだから、とてもじゃないけど子供が大きくなってもずーっと使い続けたいと思ってくれる気がしません。

せっかく買うからには、愛着をもって飽きずに長く使えるものを選びたいじゃないですか!?

そんな観点で椅子を探し続けた結果、辿り着いたのが今回ご紹介するバランスチェア・イージー

独特な形状から子供がちゃんと使ってくれるのか結構不安だったんですが、姿勢が良くなるという謳い文句はかな〜り魅力的。そして、子供が使わなかったとしてもわたしが使いたい!と、一番思えたのがこの椅子だったんです。外観もお洒落だし、背もたれがないから部屋の中での圧迫感が少ないのがとても良い感じ。

 

バランスチェア・イージーとは

バランスチェア・イージーっていうのは、「正しい姿勢が身につく」というキャッチコピーの椅子。やっぱり子供には美しい姿勢が出来るようになって欲しいですからね。そんな親心をくすぐるキャッチコピーじゃないですか。

バランスチェアについて調べるとサカモトハウスという言葉が多くヒットしますが、サカモトハウスというのはどうやらプロダクトマーケッティングサービス社のブランド名のようで、このプロダクトマーケッティングサービス社が製造・販売を行っているのです。

じゃあ、このバランスチェアはプロダクトマーケッティングサービス社の製品かというとそれも完全には正しくなくて、この椅子の開発者はノルウェーのバランスマネジメント社らしく、でもその製造はプロダクトマーケッティングサービス社のような他の国のメーカーにライセンス生産させているようなんです。うーん、ややこしい…。

ちなみに、日本で手に入るのは以前生産を行っていたリボ社(これは多分日本産じゃない)のものと、現行品のプロダクトマーケッティングサービス社(これは国産。ブランド名はサカモトハウス)のものの主に2種類。中古で出回っているのは圧倒的にリボ社のものが多いですね。

国産が必ずしも優れているとは限らないと思うけど、この製品に関しては現行品のプロダクトマーケッティングサービス社製のものの方が細かい部分が改良されていてよいと思います。

 

中古で購入したバランスチェア・イージー

前置きがすごく長くなっちゃいましたが、ようやくわたしが購入したバランスチェア・イージーのご紹介です。

現行品の方がよい!って紹介したばっかりなのにこんなこと言うのはアレなんですが、わたしが購入したのは中古のリボ社のものです。ちょっと変わった形の椅子なもんだから、全く試さずにいきなり新品を購入するのにビビッてしまったのです。そのお陰で、旧型のリボ社製の欠点も知ることができたわけなんですが…。

 

なんといってもこの椅子最大の特徴はこの形。

まるで座面が2つあるかのような形になっており、そしてその2つの座面はV字のように中央に向かって傾斜がついています。椅子の座面なんて水平に近いのが普通ですよね?もし座面に傾斜がついていたら、お尻が滑っていってしまう!でも、このバランスチェアではお尻の滑りは足の膝から脛をもう1つの座面に押し付けることでうまく抑えることができるのです。

実際に座ってみると全く違和感はないんだけど、なんでこんな座り方をすると姿勢が良くなるんだろう?とっても不思議。

 

海外の家具って、こんな感じで木材を無理矢理曲げて作った家具が多いですよね。こういうのって、木材を蒸気で蒸して柔らかくしてから型に押し込んで曲げるって聞いたことがあります。本当かどうかは分からないけど、ご家庭のDIYでは到底無理な製法ですよね。

 

わたしが購入したものの材質は分からないけど、国産の現行品の方はフランス産のブナ材を使っているみたい。製造は日本だけど、材料はフランス産。ブナなんて日本でも生えているだろうに、ライセンス生産の条件に原材料の指定でもあるのでしょうかね?だとしたら、わたしのリボ社のものもフランス産のブナで出来てる?

座面はいろんな色があるので、部屋の雰囲気に合わせて選んじゃいましょう。生地は安っぽい感じはなく、優しい色調と相まってとてもよい感じの雰囲気です。別売のカバーもあるから、座面を汚したくない人も安心。手作りしている器用な方もおられますね。

 

膝を乗せる座面(膝クッション)の高さは身長に応じて調整できるようになってるんだけど、この調節部分の加工がすっごい凝ってます。こんなにギザギザいる!?ちなみに、この部分がリボ社製バランスチェアの最大の弱点なんです。

 

この椅子は組み立て式なので、六角レンチ一本で簡単にバラバラにできます。組み立て部分はこんな構造。なんだか弱そうに見えますが、実際あまり頑丈ではない様子。

 

バランスチェア・イージーの問題点

お洒落で機能的なバランスチェア・イージーですが、中古品を探したり、実際に使ってみたりする中でいくつか弱点があることも分かりました。些細なことなんですが、一応紹介させていただきます。

膝クッションの滑り落ち

これはリボ社製バランスチェアに関することなんですが、このリボ社製のものの最大の問題点は膝クッション(脛用座面)の調節機構部。スライドできるように溝が掘ってあって膝クッションの高さを無段階で調整できるようになっているんですが、この膝クッションの高さ調整がしっかり固定できないんです。固定ノブをしっかりと絞めても、少し体重をかけると固定していた座面がすぐにずり落ちてしまうのです。

原因はこの部分。

おそらく滑り止めとして取り付けられているゴムワッシャー(ゴムディスク)が経年劣化で硬くなると、滑り止め効果が低くなってずり落ちるようになるみたい。

有難いことにサカモトハウスが以前のリボ社の部品を今でも販売してくれているので、新品に交換することは出来ます。ずり落ちる人はすぐ交換しよう!

ただ、長く使いたいのに経年劣化で機能が損なわれるというのはちょっと残念。現行品の国産仕様ではこの部分は無段階だけではなく、丸穴を使った7段階式の調整も出来るように改良されている様子。変な苦労をしたくない人は、大人しく新品を購入しましょう!

 

脚が割れやすい?

中古品をいろいろ見ていると、フレームの脚が割れている個体をちょくちょく見かけます。折れてるんじゃなくて、割れてるんです。六角レンチで指し示している、地面と接する丸い棒とフレームとの接合部分ですね。

 

先程もお見せしたとおり、この接合部分はダボとネジが一直線に並んでて、しかも木材が平たくて薄いからネジやダボを通じて矢印方向にかかる力には確かに弱そう。ネジの締めすぎ、緩み、雑な扱いをしないように注意しましょう。

ただ、多少の割れなら補強となる金物を木材の両面に取り付け、ボルトで挟み込むように締め付ければ問題なく修理できるような気もします。

割れてるものは数千円程度の格安で入手できますから、直すつもりならかなりお買い得かもしれません。

 

中古で購入する際は送料に注意

わたしはこのバランスチェアを中古で購入したわけなんですが、中古で購入する際に注意したいのが送料。

このバランスチェアは素人でも簡単に分解・組み立てができるというのに、なぜだか分解せずに発送してくる業者さんもおられる様子。分解したら宅急便で送れるサイズだから送料も1000円〜1500円くらいで済むのに、分解しないせいで家具輸送となり、送料が5000円くらいになることも。いや、これくらい分解してよね…。

発送方法と送料は購入前に必ず確認!

 

バランスチェアの使い心地

子供が気に入って使ってるので、残念ながらわたしにはまわってきませんでしたが、子供によると座り心地はよいそうです。姿勢が良くなるといっても、座ってて疲れるとかはない様子。こっそりわたしも試してみましたが、確かに予想以上に普通に座れます。座面の質感もかなり良い感じ。

ただし、姿勢が本当に良くなるのかどうかは当然すぐに分かるようなものではありません。子供が気に入ってくれてとりあえずは一安心だけど、今後も引き続き様子を見ることにしましょう。

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